THE FEELING TWELVE STOPS AND HOME
私が考える2006年の現時点における最優秀新人バンドTHE FEELINGのデビュウ・アルバム。ロンドンを拠点として活動していると思われる彼らだが、共同プロデューサとしてKEANEの1stを手がけたAndy Greenを起用したこの記念すべき1stアルバムは、美しく、そして力強さも感じさせる実に見事なポップ・アルバムに仕上がっている。後期The Beatlesや初期Elton Johnを彷彿とさせる、というよりも彼らが築いたブリティッシュなポップ路線を最良な形で継承した楽曲群はどれも珠玉と言って良い出来映えだ。特に、シングル・カットされている第3曲“Fill My Little World”、今年の最優秀シングル曲かも知れない第5曲“Sewn”、そしてまた終盤の第10曲“Same Old Stuff”、アルバム・タイトルを歌詞に含む超大作な感じの最終第12曲“Blue Piccadilly”(「12駅で家=郊外暮らし」、というようなことなんだろう。)の計4曲が素晴らしい。以上。(2006/08/14)