英国のエレクトロニクス・ユニットであるThe Prodigyによる6年ぶりとなる通算6作目。UKでは当然のように1位を獲得。全14曲の割と短めの曲からなるこのアルバム、キビキビとした独特のビートは健在だし、計算された楽曲構成、同じく細部まで良く練られたアルバム構成などなど、良い点を挙げれば枚挙にいとまがない作品に仕上がっている。ジャケットが「キツネ」なのだけれど、生き物つながりなのかなんなのか、かの傑作The Fat of the Land（1997）の「カニ」を思い出してしまった。それはともかくとして、実のところサウンド的にも「カニ盤」への回帰を端々に見ることができるのだが、それのみならず、更なる進化への予感に満ち溢れた、快作であると思う。以上。（2015/05/26）