Röyksopp The Understanding
トルビョルン・ブラントン(Torbjørn Brundtland)とスヴェイン・ベルゲ(Svein Berge)の二人からなるノルウェイのエレクトロ・デュオ=ロイクソップ(Röyksopp)の、前作Melody A.M. (2001)以来4年振りの通算2枚目。実に凝りに凝った、そしてまた色々なことが良いバランスで組み合わされた作りの作品で、秀逸な出来栄え。New OrderやDepeche Modeといったエレクトリック・サウンドへの憧憬を公言しているらしい彼らだが、ピコピコ、ギュンギュンと電子音が鳴りまくるキラキラ、ギラギラした感じではなく、どちらかと言えばEno等に通じるアンビエントな方向性や、肉声や生楽器を生かしたアナログな方向性も内包しており、全体として非常に優しい印象を受ける。北欧ひいては欧州テクノの今日を知るのには絶好の1枚だと思う。以上。(2005/9/23)