BLOC PARTY. A WEEKEND IN THE CITY
久々のCD紹介である。最近やや忙しかったのと、そもそもさほどめぼしいものが発売されていなかった、ということもあるのだが、現在昨年から今年初頭にかけて出た秀作の発掘作業に取りかかっているところなので本欄も時折ごチェックのほどを。それは兎も角、と。本作は2年前に『サイレント・アラーム』(Silent Alarm)という未入手のアルバムでデビュウを飾ったイングランドのバンド、ブロック・パーティ(Bloc Party.)の第2作。CD表紙や公式サイトを見る限りバンド名の最後には「ピリオド」が入っているのだが、さすがに日本語表記を「ブロック・パーティ。」としてしまうと何だか恥ずかしいのでさすがにそれはやめておく。長話になりつつあるけれど、この作品は、アフリカ系英国人であると思われるヴォーカル&ギター担当=ケレ・オケレケ(Kele Okereke)のMOGWAIやCOLDPLAYを思わせる適度に枯れた渋い声に、そうしたバンドにも共有されているオルタナティヴ・ロックの遺伝子をしっかりと継承したストレートなベース・ラインとリズム・パターンを持つバンド・サウンドが、うまい具合に融合した見事な作品、と述べておきたい。以上。(2007/02/17)