2013年10月アーカイブ

私設サイト書籍紹介欄に、巨匠・皆川博子による長編『開かせていただき光栄です』文庫版を追加しています。

18世紀のロンドンを舞台とするミステリです。まだアメリカは独立していない、社会基盤の整備は全然進んでいない、産業革命がそろそろ起こったくらい、みたいな状況ですね。そんな中で起こる猟奇的な事件の顛末を、見事な筆致で描いていきます。本当に素晴らしい作品だと思います。是非ご一読のほど。

と、云う事で。

私設サイト書籍紹介欄に、貴志祐介による超弩級のエンターテインメント巨編『ダークゾーン 上・下』文庫版を追加しています。

文庫版は2分冊となりました。物語に合わせて、本の色は赤と青ですね。本当に優れたエンターテインメント作品だと思います。こういう本にはなかなか出会えません。是非ご一読のほど。

と、云う事で。

先週の続きです。今回は中身に踏み込みます。

まあ、前週の大雨に続いて、というか今度は台風でしたが、兎に角ひどい天気の中何とか無事にコンサートを終えられて取り敢えずホッとしています。しかし、毎度毎度、何かしら起こりますね。何がいけないのやら(笑)。

さてさて、それは置くとしまして、前週の三重編とは若干ステージの入れ替えはありますが、以下、基本的に渋谷編の流れに沿ってまとめてみます。

1. harmonia ensemble ノルウェーの合唱音楽

harmoniaさんのステージは基本的に客席で拝聴させていただきました。その1です。演奏されたのはE.GriegのVåren、T.KvernoのAve Maris Stella等珠玉の作品群でした。透明感のある声、そして絶妙なアンサンブルとハーモニィ。見事な演奏だったと思います。次に向かうことになるステージへの緊張感をほぐしてくれるような、至福な時間でした。

2. Vocal Ensemble ≪EST≫ 民族の祈り

五つの国や地域から五つの祈りをモティーフとして含む楽曲群です。男声2曲、女声2曲、混声1曲というヴァリエーション。凝りに凝ったステージだったと思うのですが、いかがでしたでしょうか。取り敢えず間宮芳生の名作「引き念佛」を歌えたことが収穫でした。

3. harmonia ensemble レパートリー・コレクションから

こちらもヴァラエティに富んだ六つの曲を。何回か聞かせていただいているS.LeekによるKondalilla、三善晃の遺した偉大な楽曲群から「ソーラン節」、若林千春による見事すぎる編曲が光る「となりのトトロ」などなど。何でもこなせるその器用さを再認識させてくれるとともに、合唱音楽の広がりを表現した素晴らしいステージだったと思います。

4. Vocal Ensemble ≪EST≫ アメリカの祈り

全日本合唱コンクールで歌っているA.CoplandとE.Whitacreの間に、女声によるS.Barberの小品が入る構成です。一番練習積んでますので、かなり安定していたんじゃないかと思います。11月24日に行なわれる全国大会ではそれを超えるものをみせたいところです。なにとぞご期待ください。

5. 合同ステージ 《祈る》-長田弘の詩とヴォカリーズによる- 作曲:三宅悠太

今回の目玉、とも言うべき合同ステージです。三宅悠太さん自身も三重に、あるいは渋谷に参じてくださいまして、色々とアドヴァイスをして頂きました。総勢55名ほどのステージでしたが、まとまりのある、そしてまた熱いメッセージに溢れた演奏になっていたのでは、と思いました。この曲、これから先様々な団体が取り上げていくのではないか、そんな気がしています。

6. アンコールなど

アンコールは三宅さんが高校生の時に作ったという「子守唄-立原道造の詩による小さなレクイエム-」、そして相澤直人「ぜんぶ」無伴奏版、でした。

短い期間ではありましたが、共に歌う中でharmoniaさんの素晴らしさを再認識し、新たな目標を得た、といったところです。私が、あるいは私どもがどう変わっていくかを、注視していて欲しい、そんな気持ちでいっぱいです。

と、云う事で。

私設サイト書籍紹介欄に、京極夏彦による連作短編集『厭(いや)な小説 文庫版』を追加しています。

10年近くにわたって書き継がれてきた7本の作品からなっています。まあ、現代怪談、ということになるでしょう。是非ご一読のほど。

と、云う事で。

昨日(10/20)になりますが、三重県文化会館大ホールで行なわれていた、harmonia ensembleとVocal Ensemble ≪EST≫によるジョイントコンサートに出演してきました。以下、簡単にご報告などを。

この10/20と10/26の2週にわたるジョイントコンサートですが、三重公演の方の位置づけは、第21回目となる≪EST≫の定期演奏会、にもなっています。

演奏曲目等々の細かいことは来週に回すことにしますが、とにもかくにも去年に引き続いての悪天候。そんな中を大勢のお客様にお越しいただきました。本当にありがたいことだと思います。

今回はharmoniaさんの2つのステージを客席で聴かせていただきましたが、キャパ2,000人強のホールでもさすがに基礎がしっかりとできている皆さんだと十分鳴るな~、やっぱりアンサンブル力凄いな~、と思いながら聴いていました。私にとり、学ぶべきところが本当に多い団体です。これからも機会があれば聴きに行かせていただきます。

さて、この企画の目玉ともいうべき合同ステージですが、演奏曲『祈る』を作曲された三宅悠太さんもリハーサルから会場に来てくれました。作曲家自身との短いながらも非常に密度の濃いセッションを経て、曲についての理解度も大いに深まったように思いました。先週見た三陸の風景などを思い起こしつつ、心こめて歌わせていただきましたが、いかがでしたでしょうか。

最後になりますが、今回のレパートリーについて、まだまだ個人的には課題山積、というところです。テクスト解釈やスコアリーディングを一からしっかりやり直して、26日の東京公演に臨みたいと思います。会場は渋谷区文化総合センター大和田さくらホールで、開演19時となります。皆様のお越しを心よりお待ち申し上げます。

と、云う事で。

追記:お天気どうなんですかね。非常に心配です。

私設サイト書籍紹介欄に、村上龍による大長編『心はあなたのもとに』文庫版を追加しています。

『文學界』に連載されていたものです。金融セレブと元風俗嬢の悲恋、となりますね。1型糖尿病が大変なのは良く分かるのですが、ちょっと感情移入出来ませんでした。主人公をもっと普通の人たちにすれば良かったような...。

と、云う事で。

続きです。

13日(日)は一関から移動しまして、三陸海岸は陸前高田市にある市立第一中学校体育館での特別演奏会に臨みました。

団員の一人が同市の出身で、ご存じのように一昨年被災して、というようなところから、是非やろう、ということで実現しました。

コンサートは2部構成。オープニングの「陸前高田市民歌」に続く第1部では前日演奏した『ドイツ・レクイエム』の第2楽章、「ハレルヤ」に加え、3月の9もんめ演奏会で委嘱初演した池辺晋一郎の混声合唱曲「人々は持つだろう」(以下敬称略)、W.A.モーツァルトの「アヴェ・ヴェルム・コルプス」の4曲が歌われ、その後浅井道子・寺嶋陸也の連弾ピアノによるJ.ブラームス『ハンガリー舞曲』から5と6が演奏されました。

第2部はより親しみやすい内容にシフト。青島広志編「天まで届け」、若林千春編「いつも何度でも」、同じく「島唄」、千住明作曲「坂道のうた」、そして再び若林千春編「翼をください」の5曲を演奏しました。作曲者や編曲者などが微妙に抜けてますがご容赦ください。

用意していたアンコールは3曲で、まずは篠原真編「赤とんぼ」、続いて無伴奏混声合唱のための「あまちゃんオープニングテーマ」、ラストは三善晃編「夕焼け小焼け」でした。

重厚なものから、キャッチ―なものまで、誠に多彩な、そしてまたヴォリュームたっぷりの演奏会でしたが、お楽しみいただけたのではないか、と思いました。

ところで、演奏会の前に何もなくなってしまった陸前高田駅近辺に行ってきたのですが、本当の意味での復興までには途方もない時間がかかるだろうことが実感できました。私たちのささやかな遠征が、三陸の皆さんに何らかのプラスになったとしたら、幸いに思います。

と、云う事で。

私設サイト書籍紹介欄に、平野啓一郎による「分人主義」シリーズ第3弾『かたちだけの愛』文庫版を追加しています。

元々は読売新聞に連載されていたものです。さすがに平野啓一郎というか、何とも独特な味わいの恋愛小説です。是非ご一読のほど。

と、云う事で。

去る10月12日(土)、岩手県一関市の一関文化センター大ホールで行なわれておりました、第24回東日本合唱祭に参加して参りました。簡単にご報告などを。

この合唱祭への参加は、栗友会による東北ツアーの一環となります。翌日の演奏会については別のエントリで報告します。

さて、かれこれ24年も続いている、既に定着した感もあるこの合唱祭ですが、今回は地元一関第一高等学校・付属中学校音楽部、仙台の東北福祉大学混声合唱団、そして東京のしらたま、合唱団お江戸コラリアーず、栗友会合唱団という5つの招聘団体による演奏と(お招きいただき誠にありがとうございました。)、合同演奏の計6ステージに及ぶ長大なものした。

他団体の演奏はほとんど聞けなかったのですが、取り敢えず私たちは寺嶋陸也(以下敬称略)による委嘱新作『ざんざんと降りしきる雨の空に(無伴奏混声合唱のための)』から「ハレルヤ」、J.ブラームス『ドイツ・レクイエム』から第2楽章、昨日逝去された三善晃編曲による『唱歌の四季』より「夕焼け小焼け」の計3曲を演奏しました。いかがでしたでしょうか。

合同合唱にももちろん参加しましたが、古今東西の名曲を含む計7曲。地元の皆さんも加わり、曲ごとに指揮者が変わるという趣向でしたが、そのような形で、この合唱祭の最大の目的であろう、合唱を通じた多地域・多世代交流は果たせたのではないかと思いました。

終演後は近くのホテルにてレセプション。ここでも各団による出し物がございまして、私どもは翌日演奏することになる2曲を演奏いたしました。その辺のところの詳細は次回に譲ります。

と、云う事で。

私設サイト書籍紹介欄に、歌野晶午による連作短編集『舞田ひとみ14歳、放課後ときどき探偵』文庫版を追加しています。

「舞田ひとみ」ものの第2弾です。今回は結構謎解きに関わります。是非ご一読のほど。

と、云う事で。