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bulgaria_20100514_01.jpg四日目です。ドブリッチのホテルで余りにも悲惨な朝食をとり、バスでヴァルナへと向かいます。これ、ホントに悲惨な朝食でして、そもそも食事をする席が足らず、良く分からないところに座るしかなく、部屋は暗く、ジュース類は水みたい、シリアルあるのに牛乳もヨーグルトもない、ハムやチーズがどう見てもチープ、パンも美味しくない、それでも、取り敢えずマシンで入れるカプチーノだけはまんが喫茶レヴェルまでは達している、という具合です。もうダメですねここ。写真はちょいと先回りしてヴァルナの砂浜。何となくおなじみの岩井海岸みたいですが(笑)、一応ヴァルナだし黒海です。

bulgaria_20100514_00.jpgさてさて、ヴァルナでは、コンクール会場近くのホテルに後発組5名が宿泊していたのですが、ここで彼らと合流しました。写真はそのホテルの向かいにあるマック。看板はキリル文字表記です。素晴らしい。いわゆる100円メニュウのたぐいがここでは0.99BGN、といってもお釣りくれないから1BGNメニュウになってます。約57円ね。ハンバーガあたりがそうです。マック・チキンは何故か2BGN以上しました。値段忘れてるな。2.69だったかな。時間は前後しますが、この日の昼食はここでの4.99BGNのダブル・チーズ・バーガ・セット。二日目にマックに行けませんでしたので(別に恨んでませんが)、ブルガリア国内での初マックです。ハンバーガのソースとポテトが余りしょっぱくない、コーラの炭酸が薄い、という非常に私には心地よいテイスト。全体として日本より美味しいんじゃないかな、と思います。

bulgaria_20100514_02.jpg昼食前には、ちらっと海に寄った後、コンクール会場に入って2団体(少年少女合唱団です。片方はひどかった...)ほどの演奏を聴くことも出来ました。会場であるFestival and Congress Centerの外観はこんな感じ。中の様子は翌日行なわれた表彰式の写真でお見せします。

これでヴァルナでの用事(合流すること、海に寄ること、会場見ること、昼食とること)は終わりまして、再びバスでこの日の宿泊地であるGolden SandsにあるHotel Slaveyへと向かいます。ちなみに、このホテルへの到着はお昼過ぎなんですが、ここまでで私たちは一度も歌っていません。

bulgaria_20100514_03.jpgHotel Slaveyの客室はこんな感じ。写っているのは帰国後テナーに移ってしまったベース・パート・マネージャのK君です。私の後継者ですね。そんなことはどうでも良いんですが。このホテル、一応四つ星なんですけど、基本的にしょぼいです。新しいせいか、シックハウスっぽいにおいがします。窓あければよいじゃん、なんですけどね。実は換気扇が壊れてまして、「直せ!」って言ったんですけど、結局直してくれませんでした。ワケ分かりません。シャワーの出も悪かったな。インターネット環境もこのホテルには整っておらず(ロビーにPCはありましたが。)、Golden Sands全体に広がる広域Wi-fiがありまして、これがオンラインでクレジットカード決済出来るのなら使っていたのですが、ログイン・ページには「ここに電話してねっ!」と電話番号が書いてあるだけだったので、つなぐ気力が失せた次第です。

さてさて、私たちは演奏をしに行っているのだし、当然第一義的な目標はグランプリなわけです。しかし、この日の練習は14時から16時の約2時間と、外での踊りチェックのみ。未だ詰められていないことも多々あるし、後発5人もおりますので、最低でも倍はやらないといけなかったと思うのですが、練習場所が確保出来なかったようです。まあ、これではあんまりですので、バイキング形式の結構良い感じの夕食後パートで集まって詰めを行ないましたけれど。実はこの段階でもまだ確実には音がとれてないことも発覚してましたが...。この部分、前の日から問題になってましたけどね。そんな合唱団です(笑)。ここで恒例の教訓を。

「練習することによって上手くなる合唱団は、死ぬほど練習すべきである。」

こんな言葉が出てくるのは、翌々日の16日に、練習しなくても良い演奏をしちゃう合唱団を見てしまうからなのですけれど。ああ、和歌山ユースさんですよ。この人たち、ホントに凄いです。

それは兎も角、積み残しは多々ありましたが、翌日早いし、まだ体調戻ってないしで早めに就寝しました。

と、云う事で。

bulgaria_20100513_00.jpg私にとってのブルガリア滞在三日目は5月13日。Best Western City Hotelの素晴らしい朝食に感動しつつ、再び荷造りをして、空港へと向かいます。写真はソフィア空港でのもの。変な顔してますが、気にしないで下さい。ブルガリア航空との間ですったもんだがあったことは既にこのブログにも書いた気がしますが、結局チェックインは数秒。なんのこともなく発券終了です。帰りもきっとそうなんだろう、と。

ちなみに、このフライトでは、ヴァルナにて隔年ペースで行なわれてますMay国際合唱コンクールに出場する、沼丸晴彦氏率いる和歌山ユースクワイアの皆様とご一緒しました。我々と合わせて計70数名なため、飛行機は超満員です。

機内ではクロワッサンにプリン味のクリームが入ったお菓子と飲み物が出ました。実はこの飛行機の搭乗料金は物凄く安かったんですけど(夜行バス並みですね。)、サーヴィス自体は決して悪くないな、と思いました。しかし、日本から引きずっていった風邪がぶり返しこの辺から体調悪化。暗雲が垂れ込め始めます。また、ここまでで既に計3度目のフライトなため、耳の状態は最悪に。

bulgaria_20100513_01.jpgヴァルナ空港を経て、バスでドブリッチ市へ向かいます。麦畑、菜の花畑を眺めつつ、人口密度低いな~、車も少ないな~、などと考えていました。ドブリッチの投宿先はHotel Bulgaria。こんな名前許されるのか、という気もしますが(「日本ホテル」とかあり得ないし...)、部屋へ。手配してくれた方には申し訳ないんですけれどこのホテルは今回の滞在中で最悪。というか、海外に限定すれば、今まで泊まった中でも最悪かも知れません。ロビーに入った時からタバコ臭い。そして部屋もタバコ臭い。余りにもひどいんで部屋は変えて貰いました。昼食はタラのような魚のフライ。昼食後、このホテルのこれまたタバコ臭い会議室のようなところで少々歌い、続いて本格的に練習をしにコンサート会場へと向かいます。

bulgaria_20100513_02.jpgコンサート会場はHall of Mirrorsというところ。市の公会堂みたいな施設内にある、サロンのようなところです。キャパは100名ほど。ここが超タバコ臭い。正直死にそうだったんですけれど(咳出るし寒気するし頭痛いし足許ふらつくし)、かと言って今更休めないし。ベースは翌14日に合流するメンバが3人いるので人数足りてませんし。ああ、でもこういうのも教訓にしないといけませんね。すなわち、

「タバコ臭いホールでの練習、コンサート等は絶対にしてはならない。」

今後はこういう方針で行きますのでよろしくお願いします。もう無理はしません。そうそう、ついでに書いときますが、あの国、喫煙に関するモラルというかポリシィが、全然ヨーロッパ標準じゃないんですね。路上喫煙当たり前、レストランなどでもがんがん吸いまくってます。しかも、全ての建築物が異常なまでに換気悪い。もう一個言うと、この建物、トイレがぶっ壊れていたみたいです。見てませんけど。インフラボロボロです。

bulgaria_20100513_04.jpg結構長い苦痛に満ちた練習の後、一旦ホテルへと帰還。ここでゴキブリ事件発生。部屋のバスタブに黒いチャバネゴキブリが。チャバネじゃないじゃん、とか言わないで下さい。写真撮ったんですが、ご飯食べながら見てる人もいると思うんで掲載自粛します(笑)。ホテルマン呼んで処理して貰いました。要するにそういうホテルなんです。落ち着きを取り戻し、礼服に着替えて再び会場へと向かいます。写真はホテルのカジノ前での一こま。こんな写真ばかりで済みません。ちなみに、ソフィアをのぞけばどこのホテルにも標準でついていたカジノになんか、入る余裕は全然ありませんでしたね。というか、どうせタバコ臭いんだろうし。

コンサートは19:30開始予定が一旦18:30開始に変わって、また19:30開始に戻って、結局前の団体といいますかチェロ+ピアノコンサートが30分押しで終わったため20時くらいから40分ほどというものになりました。30分間立ったまま部屋の外で待機してましたが、正直かなり辛かったです。どこ行ってもタバコ臭いし。ちなみに、コンサートの曲が予定したものの約半分程度になったのは良かったと思います。それ以上はちょっと、です。私が選曲したブルガリアの曲'Tebe Poem'が予定通り結構受けまして、前の方に座っていた方が口ずさんでおられたのが嬉しかったですね。彼女の口を見ながら歌えたので歌詞を間違えませんでしたし、というのは冗談ですよ(笑)。

bulgaria_20100513_05.jpg何気に21時位から夕食。もう休みたいんですけど、という感じだったんですが、兎に角食事が長い。ただ、料理自体はまあまあ、でした。今回の夕食は前菜である大量の野菜と、主菜の牛すじ肉煮込みみたいな料理。何となく冷凍食品感はありましたけどね。

なお、ここからの3泊は、ネット接続環境が整いませんで、そんなこともあって今頃こんな記事を書いている始末なのです。リアルタイムで載せたかったですね。

と、云う事で。

bulgaria_20100512_05.jpg5月12日続きです。Hotel Nikyの朝食はだいたいこんな感じ。三つ星なんでそんなに良くはないんですけど、悪くもない。ここ、立地がイマイチなせいかお客さんの極端に少ないホテルでして、最初のうちは一人で食べてました。前記しましたクロワッサンは写真の真ん中のです。このタイプ、全旅程で見たのは結局ここだけでした。ただ、クロワッサンという食べ物にはこの後あちこちで巡り会うことになります。


bulgaria_20100512_06.jpg11時前にはチェックアウトして、タクシーを呼んで貰い他の皆さんとの合流地点である筈だったBest Western City Hotelへと向かいます。5BGNでした。そこそこ距離があるんですが、この料金。とっととチェックインを済ませ、他の皆さんを待とうかと思ったのですが、何時到着するんだか良く分からないので一人で出かけることに。で、Macのある方に向かっていたら日本人の集団が。ソフィアに入ってからほとんど東洋人を見ていませんので、「へ-、珍しいな。」とか思っていたらESTの皆さんでした(笑)。

別にMacでも良かったんですが、どうやら既にお金を払ってあるらしいピッツァを得意とするらしい写真のレストランVictoriaへと向かいます。ここでようやくいかにもブルガリアらしい料理を食べることが出来ました。チーズのかかった大量のサラダ、チキンの網焼き、そしてヨーグルトです。美味しいですね。滞在中、全般的に食べ物は美味しかったな。

bulgaria_20100512_04.jpgその後練習時間までやや暇になりましたので、小一時間散歩を。写真はブルガリアを代表する建築物の一つ、アレクサンドル・ネフスキー大聖堂です。宗派はブルガリア正教会、です。中は撮影禁止だったので撮っていないのですが、聖堂内では聖画(イコン)に描かれた人物たちがろうそくの柔らかい光で薄ぼんやりと浮かび上がり、独特な雰囲気を醸し出していました。

この日の練習は夕食前の2時間ほど。夕食はトマト丸ごとサラダ、ポテトとチャーシューのような豚肉、ヨーグルトです。この時間帯、昨日に続いて物凄く天気が悪くなり、雹まで降る有様。

そうですねぇ、後になってと言うかこの時点で既に薄々気づき始めていたのですが、食事に途方もない時間を費やしていた(この日だけで3時間以上)、というのが実は敗因の一つだと思っています。この日も、後で書くことになる14日も、食事時間が練習時間より長いじゃん、と。いつもの練習ですと、食事はコンビニやスーパーで買ったおにぎりやら弁当やらで終了。練習の合間に食事みたいなものをとる、というのがESTの基本スタイルなのですね。これはこの遠征でも貫くべきだったのではないかと。フランスでは貫いてましたし。そうそう、フランスのレストランが高すぎて気安く入る気にならなかった、そのおかげで練習時間がたっぷりとれた、というのは案外去年の勝因の一つだったのではないでしょうか。

「優秀と見なされ得る合唱団には食事ごときに費やす時間など存在しない。」 

これを教訓に、我々はまた一歩前に進まねばならないのです。

と、云う事で。

現地時間で昨夜23:40くらいにはソフィア空港に着陸、無事ブルガリアへの入国を果たしました。

Twitterにも記載してますが、成田ではいつものようにマック(出国後の店舗です。)に入り、だらだら。飛行機はほとんど定刻通りで、超快適な旅。さすがは全日空。12時間ほどのフライトでしたが、全く疲労感無し。誉田哲也の『ジウII』『ジウIII』を読破し、多分読み終わるとの予想のもとに空港で買い足した菊地成孔+大谷能生『憂鬱と官能を教えた学校』にかかりました。いわゆるバークリー・メソッドについての講義録ですね。これ、かなり面白い。

フランクフルト空港ではうまくインターネットにつなげず、まあイイヤって感じで再びマック。Mac Cafeの方でKoffeeを。1.79ユーロです。これがとても美味しい。せっかくのフランクフルトなんですが、ちゃんとご飯を食べてもどうせ機内で何か出るんだろう、という予測のもとに何も食べずにルフトハンザ機でソフィアへ。

実はこの飛行機が大変。何しろひどい悪天候です。1時間ほど遅れて離陸しまして、雷雲の中を突き進みます。これ、やばいんじゃないの、って感じ。死を覚悟、はしませんでしたが、手に汗握ってました。3Dの映画でもここまでの臨場感は当分出せないな、きっと。着陸時に拍手がわき起こりましたが、これってそういう習慣なのか、あるいは悪天候のためなのか、ちょっと面白いと思いました。

入国手続きは2秒でした。パスポート渡して、口頭で質問に答えるのみ。答えは「ホリデイ。7デイズ。」。後ろは1week、が正しいですね。そう言われてしまいました(笑)。

空港の手荷物受け取り所を出るとすぐ、Taxi乗り場みたいなものがあります。Taxiに乗ろうにもお金がありませんし(手持ちは20ユーロと2万円ほど。)、換金所も存在しないかしまってる感じ(0時ですし...)。でもそんなものは無くても平気。キャッシュ・ディスペンサを発見し、ここで100BGNおろしました。白タクみたいなのがいるかも知れないので空港のカウンタでTaxiを手配しまして、すぐこれに搭乗してホテルまで行って貰い、15BGN(Leva)払いました。700-800円ほどかな。悪天候ですので、若干チップ=気持ちみたいなものも含んでます。

bulgaria_20100512_00.jpg初日の宿泊(Hotel Niky)は三つ星ホテルなのですけれど、かなり快適です。空調、水回りも問題なし。ベッドなども良い。何故か鏡が多いんですが、なんでだろ。電源はCタイプのプラグが使えます。朝食は8時からで、日本人の感覚からすれば遅め。バイキング形式で朝から爆食いしてしまいましたが、結構美味しい。乳製品だけでなく、色々なものがあります。クロワッサンみたいなパンがお勧め。


bulgaria_20100512_01.jpg時間が前後しますが、起きてすぐ、天気が良さそうだったので朝食前にちょっと散歩。写真は街の様子。こういうところです。交通機関が面白いんですがそれは後で紹介させて頂きます。なお、歩いていてすぐ気づくのは、野良犬が多いこと、ですね。そして、天候は急に悪化し、大雨に。濡れ鼠で宿に帰って朝食となりました。

と、云う事で。

さてさて、いよいよブルガリアへ向けて出発です。

1時間ほどしたら家を出ます。お天気は良くないですが、問題なし。飛行機がとまっているという情報も今のところ入ってきていないので多分飛ぶはず。机の中をほじくったら25ユーロほど出てきたので取り敢えず換金もしないで行けます。基本的にお金は既に払ってあるからほとんどいらないですしね。後は現地通貨(レフ)をどっかで仕入れるのみ。

ちょっと練習もしていきたいところですが、朝なのでやめときます。機内で脳内トレーニングに終始することでしょう。乾燥対策を適当にしつつベストなコンディションで現地入りしたいと思います。

では、行って参ります。

と、云う事で。

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