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センパト翌日で誕生日前日の3月7日は、3月14日に行なわれる津市民文化祭合唱部門に出演のため、そこで演奏する3曲と、5月にグランプリで歌う『詞華抄』IIの練習でした。向井先生が常任指揮者をしているやちまた混声合唱団の定演なため遅れて到着。なので前半はあかね先生による練習となりました。

1. Dolcissima mia vita : ジェズアルドです。やや休んでいる団員が多いため、マドリガルにはちょうど良い構成に。でもホントは良くないんですよ。当たり前ですが。私見では、この曲の課題はなんと言ってもフレージングですね。ロマン派のようにならず、かといってルネサンス期の宗教曲のようにならず、というバランスが難しい。言葉を歌う、というごく自然な観点から攻めれば解決に向かうんじゃないかと思ってます。

2. Abendlied : ラインベルガによるものです。ベース少なめなので(と言いますか3人)かなり必死でした。音域低いですし。この曲もフレージングが命。先を見通して、他声部との関係をしっかり捉えてフレージングする、というのがとても重要になります。こういうのはなかなか一人では練習できないことなので、欠席が多いのはちょっと気になりました。

3. Sanctus : プーランクです。ベースも徐々に増えましたが、末尾で音程に突っ込みが入りました。ソプラノとぶつかるからかな?ぶつかると言っても要は7度を構成するだけのことです。きれいと言えばきれい。ここはきっちり決めたいなぁ。

4. 『詞華抄』II : 兎にも角にも歌い込んでいかないといけない曲です。そういう意味で非常に重要な練習。この曲もまた、言葉の抑揚などを考えつつ、絶妙な形にフレージングをしていかないといけないのですね。でも、各声部の旋律をきちんと歌うこと自体がそもそも非常に難しいのでそれ(=絶妙フレージング)をするのはさらに難しい。一人一人による日々の努力が必要なんだと思います。私もがんばります。

既にブルガリア・モードと言いますか、グランプリ曲に終始する練習でした。何だかんだ言って残り2ヶ月ですからね。私自身は今後もう1日も休まない予定です。確かに大変ではあるのですが、そこまでする価値のあることなので、とことんやるのみなのです。

と、云う事で。

2月27日から28日にかけて津市内でヴォーカル・アンサンブル≪EST≫の合宿が行なわれました。私にとっては、合宿も普通の練習もあんまり変わらないんですが、津市野外活動センタという簡易で安価な宿泊施設に泊まれましたので、宿泊費はかなり安く済みました。

今回の目的は、5月のブルガリア遠征までに歌う曲のうち、今年に入ってから余り触れていないものの全てをさらう、ということです。そんなわけで、初めて、あるいは久々に取り組んだ曲について若干のコメントなどを。

Dobiri Hristov : Tebe Poem 私が紹介したブルガリアの作曲家による宗教曲です。紹介した本人も実は良く分かっていない発音指導などをしつつ合唱練習へ。うーん、スラヴですね。重く、厳かに、というのが正しい歌い方だと思っていますが、例えばロシア人みたいな声ってどうやったら出るんでしょうね。

北川昇 : 『かなうた第1集』から「て」 ベース担当なんですがバランス見つつバリトン歌ってました。まあ、それほど変わりはないですね。歌ってる方も、多分お客さんの方も結構盛り上がる曲でして、アンコールピースなどとして何度も歌うことになりそうです。ステージで初めて歌うのは5月2日の津市主催コンサートになる模様。

F.Poulenc : O magnum mysterium 久々でしたが、覚えていましたね。これも上のコンサートで演奏予定です。

鈴木輝昭 : 『詞華抄』II これも久々。さすがに超難曲なもので、合宿前にかなり時間をかけて譜読みし直しました。皆さん昨秋の全日本で歌ってますので、練習もスムースに進んだように思います。これはグランプリで演奏する中でもかなり重要な曲なので、更に磨いていかなければなりません。

Guido López-Gavilán :¡Qué rico é! 懐かしいと言いますか。マンボです。身体が覚えてますね。でも、これもかなり厳しい音程、リズムを持ってますので、しっかりと譜読みし直して臨みました。これもまた、グランプリでの核とも言える曲だと思っています。

間宮芳生 : コンポジション10番『オンゴー・オーニ』II ESTが現在取り組んでいる中でも唯一ピアノ付きの曲です。これも私が出ていない全日本で歌われた曲。振り付けが加わったので、それを教えて貰ったりという流れになりました。音程やダイナミクスをもっと厳密に決めたいですね。

他にも色々練習しましたが割愛します。

さてさて、実は私が思うところこの合宿の目玉となっているのは毎年恒例の団内アンサンブルコンテスト、なのでして、これについて以下にちょっと書いておきます。このコンテスト、要するに合宿には50名弱の参加ですので、これを5組に分けて少人数アンサンブルを組み、合宿の時間の中で数時間練習し、二日目の終わりにみんなの前で演奏を披露して採点する、という趣向です。

9名からなる私のチームが演奏したのは課題曲のC.Gesualdo作"Dolcissima mia vita"、自由曲としてJosef Gabriel Rheinberger作"Abendlied"および鈴木輝昭作『リリケアモローゼ』からIという計3曲。どの曲も大変難しい、です。

実は、この企画って、自分たちで主体的に音楽を創ることがいかに大変で、かつまた愉しいかを実感できる大変素晴らしいものだと思っているのですが、短時間とは言え本当に充実していました。ここはこうしましょう、ここはこうした方が良い、ここを詰めないと、みたいな感じで、実に建設的な意見がバシバシと交わされまして、次第に音楽も整っていきました。結果としてなかなか良い演奏が出来たようで、音楽監督からも高い評価をして頂きました。

この団内アンコン、私が参加するのは3回目ですけれど、今回はどのチームも本当に良くまとまっていたな、と思います。個々人のアンサンブル力が非常に高いところに来ているんだな、ということを肌で感じることが出来た次第です。勿論まだまだ課題は多々ありますけれど。

最後になりますが、先週来私としては珍しく風邪をひいていて、治りきっていない状態での参加で、かなり辛かったのですが、大変充実した週末であったと思います。皆様ご苦労様でした。

と、云う事で。

私設サイトの書籍紹介欄に、帚木蓬生(ははきぎ・ほうせい)による南仏を主な舞台とするサスペンス小説『聖灰の暗号 上・下』文庫版を追加しています。非常にくっきりとした輪郭を持つ力作だと思います。カタリ派弾圧については様々なテクストが書かれてきましたが、その基礎理解にも役立つものと考えます。人類の歴史って、何とも血なまぐさいものです。

ちなみに、本書の主な舞台オクシタニア(要するにオック語圏)ですが、そこにはヨーロピアン・グランプリのご褒美である招待コンサートが行なわれるヴェゾン=ラ=ロメーヌも含まれています。もしグランプリが取れたら、どうしましょうかね。そういうことは考えない方が良いかも、とか言いながらやっぱり考えちゃいますね。

と、云う事で。

ESTの恒例行事、新春!歌の会2010が昨日津市で開かれ、私も参加して参りました。色々ありましたが、何とか舞台に立てて良かったな、などと思っています。関係者各位、ご尽力ありがとうございました。

反省する暇もなく、次回のステージは多分2/21になります。伊賀市でのミニコンサートです。私にとっての新しい曲が山のようにあります。覚え切れるだろうか、などと思うのですが、多分覚え切っちゃうのでしょう。

と、云う事で。

本日より連載開始です。5月15日にブルガリアの地方都市ヴァルナで行なわれるヨーロピアン・グランプリに向け、昨日からヴォーカル・アンサンブル≪EST≫の練習に復帰しています。今後は練習のたび、あるいはことあるごとに何か書いていきます。ご期待下さい。第1回目は昨日の練習と本日の「新春!歌の会」に関しまして、です。

さてさて、昨日2ヶ月ぶりで三重県入りし、久々(昨年の5月以来ですね。)にESTの練習に参加しました。今年の初練習になりますね。難しい曲は難しい、です。特に鈴木輝昭の『リリケ・アモローゼ』は...。きちんと譜読みして臨まないといけません。今月中に何とか追いつきたいと考えています。他の曲はまあ無難にこなせたのではないでしょうか。

それとともに本日歌うソロ曲のピアノ合わせなども行なわれました。実際合わせてみると、何かヘンテコな音がするなぁ、という印象。でも、録音を聴く限り音は合ってますね。そこがマーラーなのでしょう。実のところ、もの凄く歌いにくいんですよ、これが。

そんな歌の会は午後から、私は割と早めの登場です。ご期待下さい。

と、云う事で。

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