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ny_20101219_01.jpg現地時間の公演あけての12月19日早朝に日本への帰途につきました。写真はニューアーク・リバティ空港の出発ロビーの様子。なにげに大きな空港ですよ。

で、13時間のフライト中はほぼ睡眠。なので余り長くは感じませんでした。年に2回も海外に出ると、何となく慣れてきますね。

それにしても日本は暖かいですね。もうクリスマスなのに、です。今日なんて冬至じゃないか、と。今年は寒さを感じることなく終わるんじゃないか、などと思っています。

さて、取り敢えず、今回の総括などを。

1.まずは、大変な経験をできたことに感謝しないといけないかな、と。これが一番大事。『戦争レクイエム』という、非常に重いテーマを持った大曲を、ニュー・ヨークという街で、しかもカーネギーホールにおいて、更には小澤征爾氏の指揮で演奏出来たこと、こんな機会は2度とないでしょうし、これを超えるかあるいは近い経験もないかも知れない、と思います。関係者の皆様、重ね重ね本当にありがとうございました。

2.ところで、経験の質、についてはどうだったのでしょうか。欲を言えば、小澤先生の体調が万全だったらより完璧だったのではないか、とは思います。あれだけのスケールを持つ方と同じ場所にいることで得られるものの大きさというのは物凄いわけでして、これは本当に肌で感じられました。私自身は、限られた時間の中で、どん欲に何かを吸収しようという意志をもって動いていましたが、それはこれからの音楽活動の中できっと活きるんじゃないか、と思っています。

3.もう少し大局的に見たらどうか、なんですが、例えば上に「年2回の海外」、なんて軽く書いてますが、実のところなかなか大変なのです。結構必死。しばらく休みたい、なんてことも考えてしまうのですが、そうも言っておられず、2月、4月、5月にそれぞれ全くスタイルの異なる、そしてまたかなり大がかりな舞台を控えています。今回のニュー・ヨーク公演は、そんな大きな流れの、第一弾とも言える演奏会であり、ある意味良い景気づけになったんじゃないか、なんてことも思っています。色々なやりくりをしつつ、長丁場を乗り切りたい、所存でおります。

こんなところでしょうか。何はともあれ、今後の演奏活動にご期待下さい。まずは『第九』計3公演です。

と、云う事で。

もう日本に帰ってきていますが、この連載はもう少し続きます。

さてさて、18日はいよいよ演奏会当日です。朝は宿から12AVまで行ったところのカフェにてクロワッサンサンド。この辺り、カーディーラ多し。

ny_20101218_01.jpg13時集合なので、やや時間あり。近いのに行ってなかったリンカーン・センタや、ダコタ・ハウスまで足を運びました。前者はメトロポリタン歌劇場やバレー・シアタ、ホールなどが固まった非常に重要な施設。微妙に値段が高いんですがおみやげも仕入れました。

続くダコタ・ハウスは言わずと知れたジョン・レノンが晩年住んでいたアパートです。右上写真のような古式ゆかしい建築物。1884年築で、『ローズマリーの赤ちゃん』『ヴァニラ・スカイ』といった映画のロケにも使われたこれも重要なスポットですね。反戦思想を強く持つ『戦争レクイエム』を演奏する前に、ここに行ったことには大きな意味がありますが、それは敢えて説明するまでもなくお分かりですね。'imagine all the people...'です。

一旦宿に戻り、カーネギーホールへと。ピエール氏と栗山先生による練習。これが最終調整です。オケとの合わせは無し。でも、基本的に良い感じで仕上がっているんじゃないかと思いました。15時30分で終了。

ny_20101218_02.jpgちょっと時間が空きましたので、カーネギーホールのショップなどで買い物をしつつ、一旦宿へ。近くのDELIで仕入れたパニーニをかじり、カーネギーホールへと向かいます。これが最後の往復になりますね。この辺にカーネギーホールの外観写真を入れておきましょう。

さて本番。大入りです。しかも凄い熱気。まずは前半。2.Dies ireaで一部のアンサンブルが乱れるというアクシデントがありましたけれど、集中力を切らさずに歌いきることができました。お客さんの反応も上々。

そして大事をとっての20分間強の休憩を挟んで後半の3.Offertriumへと。実は、後半頭から歌い出す少年少女合唱の子供達が4階席(5階かも)まで階段を上っていくのを目にしていて、「大丈夫?」と思っていたのですが、不安的中。

ちなみに、そのすぐ後では私もちょっとミスりました。やっぱり、リハ不足、は否めませんでしたね。小澤先生の指揮+サイトウキネンオーケストラの演奏で歌うのは前日のゲネプロを入れて2回目なんですよ。これだけ難しい曲を、この位の合わせで完璧にできてしまうのはきっとプロな方達。下手をするとプロでもキツイかも。どアマチュアの私には到底無理です、と敢えて言っておきます。でも、いつかそういうことがサラッとできるようにはなりたいものではあります。

そんなこともありまして、個人的には反省点も多いのですが、22時くらいには公演終了。スタンディングオベーションの中、こんな経験ができたことの喜びをかみしめておりました。関係者の皆様、本当にありがとうございました。

ny_20101218_03.jpg着替えなどの後、ホールと同じ57STにあるSherry'sという店で打ち上げ。オケの皆様、ソリスト、マエストロなどなど、ほぼ全員が一つの店に集まっていたのではないかと思うのですが、ほとんどの時間地下で飲み食いしてましたので良く分かりません(笑)。ここまで余りできなかった松本の方々との交流ができて良かったと思いました。

なお、栗友会の飲みはこれだけでは終わりませんで、ホテルのロビー、そして部屋での飲み会を経て、寝る間もなくパッキングをして空港へと向かうことになったのでした。

と、云う事で。

以下、17日分です。書いたのは日本に帰ってきてから、ですね。それは兎も角、と。

ny_20101217_01.jpgこの日は12時集合ですので、午前中は散歩。タイムズ・スクエアを抜けて、グランド・セントラルまで足を伸ばしました。ここにあるお目当てのNew York Transit Museum Gallery Annex and Storeというところでメトロ・グッズ数点を入手。さすがに品揃え素晴らしいです。本拠地なので当たり前。定価だし。マグカップなどは土産物屋さんの方が高いですね。写真はグランド・セントラルの正面。後ろに見えるのが余りにも有名なクライスラー・ビルです。

正午過ぎには栗山先生による練習などがあって、15時半には一旦終了。そのまま16時からタダになるらしいMOMAへと。カーネギーホールからは非常に近いんですね。

ny_20101217_02.jpgで、ホントにタダでした。街中なせいもあり、メトロポリタン美術館と比べれば規模はかなり小さいです。展示品は19世紀終盤から今日のものまでと多彩。この街とは切っても切り離せないA.ウォーホルがこの美術館のシンボルというかアイコンな気がしました。

1時間ほどで回りきって、何となく行きつけになったカーネギーホール近くのDELIで一休憩。その後19時からはいよいよ小澤先生指揮でのゲネプロです。そうですねぇ、やっぱり凄いな、と思いました。そしてまた、オケ・ソリストとも実に素晴らしい、です。こりゃ凄い演奏会になりそうだな、と。

ny_20101217_03.jpgゲネプロ終了後、近くのレストラン(STAGE DELI)でチキンのたっぷり入ったスープとシーザー・サラダなどを。アメリカって、あんまり食べ物を期待する場所じゃないと思うのですが、そんなに悪くない、ですね。写真のチキン・スープはNY名物という話もあります。結構手の込んだ感じの、日本ではまず食べられないテイストの食べ物でした。

四日目はそんなところですね。この日はゲネプロが全て、でした。今回、小澤先生との練習はこれしかありませんのでこれでもか、と言うくらい集中しました。

と、云う事で。

以下、16日の話です。ちなみに、書いているのは概ね18日の本番前です。

ny_20101216_01.jpgさてさて、この日はかなりアクティヴに動きました。午前中は地下鉄にてグラウンド・ゼロへと。写真のように現在では単なる工事現場と化してますが、来年ある程度できあがるみたいです。ちょうど10年目ですね。あのテロが2001年のことなので。で、ヴィジター・センタができてまして、ここをちょろっと見物しました。こっちの写真はスペースの都合上割愛します。


ny_20101216_02.jpgその後歩いてウォール街とかその辺を散策しつつバッテリ・パークへと。自由の女神がチラッと見えました。写真の通り。ちなみにこの辺、何だか寒いんですよね。手がかじかみまくり。この公園、真冬だというのにリスが歩き回っていて超可愛い。これの写真もスペースの都合上割愛させて頂きます。割愛しまくりなんですけど、そのうち公式サイトのギャラリに入れますのでお楽しみに。何時になるか分かりませんが(笑)。

この後地下鉄で59STまで戻って、ランチはSUBWAY。ここのシステムは日本とほとんど変わらない。しかし、1footで5$。巨大です。安いです。半分残して後で食べようと思ってたんですが、結局食べられずじまい、でした。

ところで、15日に引き続いて朝から全然練習してないじゃん、とか思われるかも知れませんが、14時から栗山先生による練習、17時からオケ合わせでした。1日4-5時間もやれば充分、というかそれ以上はキツイですよ。異国ですから。週3回公演ということもあり、我々よりも遙かに大変な小澤先生がこの日は極度にお疲れらしく、予定を変更して代役の方が振ってました。これはやむを得ないところですね。

ny_20101216_03.jpg19時半にはオケ合わせが終わり、ちょっと時間が空いたので夜のロックフェラー・センタへと。カーネギーホールからはほど近い市にあります。うーん、摩天楼ですね。上まで昇るエレヴェータが21$。階段使ったらタダ?屋上はとても寒いです。ついでに書いておきますと、1階のクリスマス・ツリーもなんですが、ここの写真は難しかった。三脚要りますね。しょうがないので、一番まともなのを掲げておきます。

その後宿へ戻る途中のファスト・フード店でパスタ2種。これが案外うまかった、です。カルボナーラとクリームソース系のラビオリ。値段はかなり安め。3人で一人7$程度、でした。

と、云う事で。

二日目です。なんとも盛りだくさんな一日ですが、順繰りに。

ny_20101215_01.jpg午前中から午後にかけてはメトロポリタン美術館を見学。チケットの買い方に習熟していない、そしてまたExpressとLocalがあることすら知らなかった地下鉄で右往左往しつつ(125ST駅まで行ってしまいましたが...)、冬のセントラルパークを横切るというコースを通って到着しましたが、この美術館、色々ありますね。14世紀ぐらいから20世紀までの絵画を一通り見ましたが、もの凄いコレクションだと思いました。お腹一杯。MOMAにあるものだと思ってたものも案外こっちにあることを知り、と認識を改めることに(ピカソやマティスなどです。)。写真はある意味全然アメリカっぽくない美術館の表玄関です。


ny_20101215_04.jpg次。ちょっと遅めのランチはカーネギーホール近くのレストランBENASHにて。ピッツァとパスタとスープを頂きましたが、まあ、イタリアンなのかなんなのか良く分からないものでしたね。日本のファミレスをイメージして頂ければ良いかな、と思います。アメリカ的に解釈されたイタリアン、なのでしょう。取り敢えず量はあったな。大体、4人で2皿が基本となります。

夕方17時からこちらでの初練習。ピエール・ヴァレーさんという合唱周りのアシスタント指揮者(で良いのかな?)にあたる方の指導による合唱団のみによる練習でした。場所はカプラン・スペースというリハーサルルームのようなところ。発音、フレージング、各部で醸し出されるべき雰囲気などについて細かい指示が出ました。

ny_20101215_02.jpg19時過ぎにはこれが終了。20時半からロージィ・オグレイディという店でパーティ。名前からして基本的にはアイリッシュ・パブだと思います。このパーティは栗友会のみの企画です。ちょっと高かったんですが(80$)、飲み放題2時間。サラダ+ステーキ+デザートというコース料理でした。ステーキは割と悪くなかったですね。

第2日目はこんな感じでした。割と緩いスケジュール、ですね。

1-5 6-10 11-15 16-20 21-25 26-30 31-35 36-40 41-45 46-50 51-55 56-60 61-65 66-70 71-75 76-80 81-85 86-90 91-95 96-100 101-105 106-110 111-115 116-120 121-125 126-130 131-135 136-140 141-145 146-150 151-155 156-160 161-165 166-170 171-175 176-180 181-185 186-190 191-195 196-200 201-205 206-210 211-215 216-220 221-225 226-230 231-235 236-240 241-245 246-250 251-255 256-260 261-265 266-270 271-275 276-280 281-285 286-290 291-295 296-300 301-305 306-310 311-315 316-320 321-325 326-330 331-335 336-340 341-345 346-350 351-355 356-360