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最終回です。結局良く寝られないで朝を迎えまして、私を含む4名を残して皆さん早くから出発ですんでお見送り。その前に、団長に退団届け出しました。17日付で正式にEST退団です。長いのか短いのか良く分からない期間でしたが、皆様お世話になりました。これからも精励刻苦して、日本の、ではなく世界の合唱界をリードするような存在になって欲しいと思います。道のりは長く険しいですが。

bulgaria_20100517_01.jpgさてさて、この連載もとうとう最終回なので、ってそれはあんまり関係無いんですが、ソフィアの交通機関シリーズ2枚を。今回、余りにも余裕がなかったせいかこの類の余り良い写真が撮れていません。私は名古屋駅近くで個展やっちゃうような人ですが(ちなみに、あの喫茶店、居酒屋に変わってますね。)、音楽に集中してましたのでまあやむを得ないかと。それは兎も角、1枚目はいわゆるトラム。路面電車です。次から次へと走っている印象。


bulgaria_20100517_02.jpg2枚目。トロリー・バスです。2両連結ね。ソフィア、あるいはブルガリアに1軒しかないらしいスタバで撮影。この辺で火山灰の影響でヒースロー空港閉鎖?、という情報が入ります。やばいのかな、いやそうじゃない、堂々と授業サボれる、ロンドンで遊べるかも、と思ったのですが、取り敢えず事なきを得ました。

話を戻して、トラムにしても、トロリー・バスにしても、結局どっちも乗ってません。地下鉄もあるんですが、これにも乗っていない。万が一もう一度行くことがあったら全て乗り倒します。基本的に異国というか、見知らぬ土地の交通機関大好きですので。

bulgaria_20100517_03.jpgお土産もあんまり買っていなかったので慌てて買い込み。ここは市の中心部にあるマーケット。安いんだか高いんだか良く分からないんですけどね。今回の遠征では外を歩き回ることも非常に少なかったので、どこで何が売られていたのか良く分からないし、店間の値段の比較が全く出来ません。いわゆるお土産っぽいものより、良く分からない地元のものを買ってくるのが基本なのですが、全然時間ないし、で、ここで色々買い込みました。


bulgaria_20100517_04.jpgいよいよブルガリアともお別れ。ブリティッシュ・エアウェイズ利用、ヒースロー経由で日本に向かいます。写真はソフィア空港の発着ロビーです。閑散としてます。ブルガリアって基本的にこんなところです。ショップも何軒かあったのですが、何しろ物資が少ない。昔経由地として使ったモスクワのなんとか空港とあんまり変わらないですね。ああ、でもあそこより食料はあるな。

以上、長きにわたる連載、ご精読ありがとうございました。全部読んだ人いるんだろうか、とか思っちゃいますが。これから先こんなに大きな、全身全霊を傾けられるようなプロジェクトはしばらくないんだろうな、と思います。ちょっと寂しいな。

と、云う事で。

bulgaria_20100516_00.jpg前日のグランプリで燃え尽き、真っ白な灰になったのもつかの間、この日はソフィアに移動してのコンサートを控えています。昼くらいの飛行機がキャンセルになって朝7:30発に変わりましたので(これは後のことを考えると良かったんじゃないでしょうか。)、早起きというよりほとんど寝ないで出発です。写真は朝5時のGolden Sands。観覧車の照明が朝まで点いているんですね。動いているのかどうかは確認出来ませんでしたが。


bulgaria_20100516_05.jpgヴァルナの空港はこんな感じ。和歌山ユースの皆様と再び同乗です。ついでながら、今回書くことが少ないので空間が多くてすいません。






bulgaria_20100516_01.jpg一緒に写っているのはドブリッチ、ヴァルナ滞在中にお世話になったブルガリア国立室内オーケーストラのロゾリン氏。本当にありがとうございました。






bulgaria_20100516_04.jpg飛行機はほぼ定刻。案外ちゃんとしてるな、と思いつつ、再びソフィアへと。荷物をBest Western City Hoteに預け、コンサート会場へと向かいます。会場はこんな感じ。写りが悪すぎるんですがこの日は完全に頭その他のピントがぼけてます。なお、ESTの練習の間に、和歌山ユースのリハを聴くことになったのですが、この人たち、結局一回も止まらずに最後まで行ってしまいました。いやー、恐るべし。もう、全然基礎力が違いますね。がんばって、練習しなくても歌えるようになりたいものです。絶対無理だけど。


bulgaria_20100516_02.jpgその後は昼食。二日目に行ったVictoriaに再び。今回はマスのグリルみたいなものが主菜でした。美味しかったですよ。写真は和歌山ユースの男性たちと。男性これだけです。だって女性合唱団だし。右の方は合唱人なら間違いなく知っているであろう某有名人です。今回は色々ありがとうございました。凄いものを見せて頂きました。

昼食後はコンサートが始まる夜まで自由時間。部屋で練習、とも思ったのですが、バスタブあるし、と思って湯船につかり、ベッド快適だし、と思って一休み。疲労感が尋常じゃなかったんで、やむを得ず、ですね。

bulgaria_20100516_03.jpgコンサートは19時から。写真はコンサート前の一こま。このコンサートは和歌山ユースさんとのジョイントですので、要するに出演するのは日本の団体だけです。となると、時間厳守です。お客さんはそれなりに入っていました。和歌山ユースのステージを挟み、結構長いこと歌いましたけれど、これが私のESTにおけるラスト・ステージになったわけです。演奏はボロボロでしたが、結構感慨深いものがありましたね。

ここでも"Tebe Poem"は受けてました。そうそう、ヴァルナにはこの曲の作曲者ドーブリ・フリストフのモニュメントがあったようで、プログラムを改めてみますと、コンクール初日の5/13にはこの人のモニュメントまで行列して献花をするという行事があったようです。去年はフランシス・プーランクの墓参りまでしてコンクールに臨んだ私ですが、やはりフリストフのモニュメントを無視した、というかその存在すら知らなかったのは余りにも申し訳ない、ですね。重大な落ち度でした。ここで教訓を。

「作曲家への敬意は、払いすぎて困ることはない。」

話がそれてますが、戻します。コンサート後は近くの中華料理屋(九龍飯店)で打ち上げ。ブルガリア・テイストの中華料理っぽい料理とビール・ワインを堪能しました。なお、平山のBest Western City Hotelでの客室はほぼスイートだったため、自動的に宴会場と化し、大して休むことも出来ずに翌朝を迎えたことも記しておきましょう。中島みゆきじゃないけど、「うらみ・ます」。どうでも良いけど、やっぱり中島の初期最高傑作だな、これ。こういうの聴くと、演奏する上での音程なんてものはどうでも良いように思われてくる。ああ、良くないか(笑)。

と、云う事で。

bulgaria_20100515_00.jpgこの連載もいよいよ大詰め。グランプリ当日です。写真はHotel Slaveyの窓から見た黒海。オーシャン・ヴュウです。ステキです。スペイン語で言うと、¡Qué rico é!でも、曇ってますね。翌朝の方がキレイでした。朝食は昨夜と同じくバイキング形式で、なかなか良いもの。外で食べてたんですが、他の食べ物を取りに行っている間にカモメとおぼしき鳥に卵焼きを奪われるという事件が発生しました。かなりワイルドな環境です。

朝食後はバスでヴァルナの街へと向かいます。バスの中で発声練習。落ち着かない、お互いの声が良く分からない、座った姿勢で、というのもどうかと思うのですけれど。やらないよりは良いかな、という感じです。到着後、10時から30分ほどステージ・リハーサルが出来ました。事前情報のデッドという話とは裏腹に案外良く響きます。普通に感じられます。お客さんが入るとどうなのかな、というところですけれど、それは後に分かります。立ち位置などを決定し、移動して最終練習開始。午前中の練習は三つ星の黒海ホテル
(Cherno More Hotel)。午後も同じです。ここの部屋もタバコ臭かったですね。まあ、窓を開けてましたし、体調も戻ってましたのでそんなに苦痛ではありませんでしたが。でも、こういうことも微妙に精度を狂わせていたかも知れません。

bulgaria_20100515_01.jpg昼食は昨日と同じマック。午後の練習を終え、一人一人が自分のペースで集中する時間を与えられました。グランプリは18時からですので、16時位にマックに入って0.99BGNバーガなどを。写真はその時の一こま。この時間帯、頭の中が"Mambo!"状態になってますのでどうしても口の形がそうなっちゃいます。本番に向けてのイメージ作りは結構徹底的にやってましたね。

そして18時からグランプリ開始。ラトヴィアの団体が辞退してますので、出場団体の国籍はスロヴェニア3、日本1です。演奏順は我々が3番目。荷物を置く部屋の近くで少々声出し。響きすぎるな~、と思ったんですが、一同基本的にデッドな会場仕様に頭を切り換えます。20分押しくらいで2団体目の最後の曲(シェーンベルクですね。)が終わりまして、いよいよ出番。演奏曲目は下記の通り。タイトルなどは適宜省略してます。

【序盤3曲】
Dolcissima mia vita : Carlo Gesualdo
Abendlied : Josef Rheinberger
Sanctus extrait de la Messe en sol majeur : Francis Poulenc

【中盤3曲】
LIRICHE AMOROSEより V. ...un bocciolo di loto è la mia bella, : 鈴木輝昭
LIRICHE AMOROSEより I. Mio dio, mio amato, : 鈴木輝昭
詞華抄より II. Eros d'etinaxe moi phrenas : 鈴木 輝昭

【終盤2曲】
合唱のためのコンポジション第10番「オンゴー・オーニ」より II : 間宮芳生
¡Qué rico é! : Guido López-Gavil´n

序盤3曲:ベース再右端にいるK氏の位置をちょっと気にしつつ演奏へ。第1声が凄く大事なので、最初から命掛けです。2小節くらい歌ったところで、お客さんが入るとかなりデッドになるんだな~、などと感じつつ、以下兎に角響きを前に集め続けることを心懸けます。思いの外緊張していませんで、おなか周りもしっかり使えてました。とは言え、さすがにグランプリ。重圧はかかります。そのため呼吸が普段よりはやや浅めになりますので、例えばAbendliedの長いフレーズではかなり頻繁なカンニングブレスでしのぐ他はありませんでしたけれど。でも序盤3曲はかなり良かったんじゃないでしょうか。ちなみに、録音を聴くと特にAbendliedでの母音の不揃いが気になりますが。

中盤3曲:序盤がかなりうまくいったように思えましたので、より自信のある中盤へと進みます。Dolcissimaは密集隊形、続く2曲はやや広がった隊形だったのを、LIRICHE Vで元に戻す予定、でした。でも、完全に元には戻りませんで、私の位置からだとソプラノのKさんが向井先生の前に立ちはだかりました。左右にスペースも無いので微調整も不可能。仕方なく、かろうじて見える左右の手を見ながら歌うことに。まあ、こういうことは想定内、です。続く2曲も含め、全体としては良い感じ。でも、LIRICHE Vと詞華抄はやはり怖い。この2曲、部分的にベースが薄くなったところがあります。これ、自覚してます。自分も含め、ベース系の響き、というか端的に音が時々消えてましたので。録音を聴くとさほどでもないんですが、中にいる立場からすれば確かに「もっとベース!」なんです。悔やまれるとするとこの2曲かな。この2曲、ホントに難しいんですけどね。練習のベスト歌唱通りには出来なかった2曲です。

終盤2曲:更に得意なラスト2曲へ。待ち時間を利用して密かに(でもないか。)振り付け復習をしてましたので、そこのところはバッチリです。何気に30分くらい歌い続けてますんで心身ともにそろそろ限界。最後の気力を振り絞り、¡Qué rico é!終盤で前の方にずんずん出て行きまして、でも案外横に広がっていなかったせいか練習の時のように一番前には出られず、そんな関係で最後の2小節はベースのS君に隠れて指揮者が見えませんでした。なので、足を後ろに踏み出すタイミングは確実に遅れていると思います。この辺、録画を見るときっと左の方を向いて右往左往してるんじゃないかな~。この部分、きっとYoutubeとかに載っちゃうんだろうな~、まあ仕方ないな~、などと思ってます。

bulgaria_20100515_02.jpgあー、やれやれ、終わった終わった、ってことで、しばし解放感に浸ります。外で記念撮影したり、ビールを飲んだり、です。ここへ来てようやく初ブルガリア・ビール。写真はビールが来るのを待つ間の一こま。500mlで3BGNですから、170円くらいかな。安いですね。Tokyo Cantatのクロージング・コンサート以来アルコール入れてませんので、うま~。たかだか10日間ですが。焼き鳥みたいな食べ物も美味しかったな。表彰式で歌うかも知れないから飲むなとか言われてたんですが、たったのジョッキ1杯だし。私に言わせれば、「それくらいで歌えないようではグランプリなんて到底無理だよ。」、なんですけどね。


bulgaria_20100515_03.jpg表彰式は21時30分から。May国際合唱コンクールの発表も兼ねてまして、和歌山ユースクワイアは同声部門で1位なしの2位らしい。後でこの人たちの演奏を生で聴くことになりますが、ムチャクチャ上手いんですけどね。こっちの総合優勝はイタリアの混声合唱団でした。

そしていよいよ今年のヨーロピアン・グランプリの発表。ちょっとだけどきどきしましたが、結局は下馬評の高かったスロヴェニアの男声合唱団Vokalna akademija Ljubljanaが受賞。2008年秋にどう考えても取り敢えずはヨーロピアン・グランプリのために結成されたとしか思えないこの団体、何回もグランプリに出ていると思しき指揮者(1回グランプリとってます。)、そしてそうした団体から選ばれた団員からなっておりまして、正直なところ、これはもう基礎体力が違いすぎる、そしてまた、経験の差がありすぎる、と思いました。

ただ、後で音源を聴いたんですが、拍手の量では間違いなくESTの方が上まわってまして、実のところプログラム構成など幾つかの点についてはESTの方が良かったんじゃないかな、とは思いました。Vokalna akademija Ljubljanaの演奏は、様式感、フレージング、声量、倍音の豊かさ、声の統一感、ピッチ等々において、確かに圧倒的に素晴らしいのですが、敢えて難点を挙げるとすれば、やや面白味に欠けるのです(ああ、ここを見ていたらごめんなさい。でもホントにそう思うんです。)。そうそう、要するに、「合唱コンクールみたい。」、なんです。まあ、コンクールには違いないんで、それで正しいのでしょうけれど。

取り敢えず、かなり悔しいのですけれど、数年後になされるはずの再挑戦に私は100%加われないと思いますんでESTの皆さんがんばって下さいね。まあ、予選通るのも大変ですけど。でも、やるべき事は一応見えたんじゃないかな、とは思いました。基本中の基本である発声・発音の一からの見直し、それらを踏まえた上でのしっかりした様式感の提示、が第1課題。全てはそこから始まるはずです。とか言いながら、これって実はとっても難しいんですが。恒例になりましたが、今回の遠征最大の教訓はこんな感じになりますね。

「様式を制するものが、世界を制する。」

なんのこっちゃ、ですが、分かる人には分かるはず(笑)。いつか、「俺たちは強い!」とか言ってみたいな(笑)。そうそう、「もっとベース!」ですよベースの皆さん(笑)。

と、云う事で。

bulgaria_20100514_01.jpg四日目です。ドブリッチのホテルで余りにも悲惨な朝食をとり、バスでヴァルナへと向かいます。これ、ホントに悲惨な朝食でして、そもそも食事をする席が足らず、良く分からないところに座るしかなく、部屋は暗く、ジュース類は水みたい、シリアルあるのに牛乳もヨーグルトもない、ハムやチーズがどう見てもチープ、パンも美味しくない、それでも、取り敢えずマシンで入れるカプチーノだけはまんが喫茶レヴェルまでは達している、という具合です。もうダメですねここ。写真はちょいと先回りしてヴァルナの砂浜。何となくおなじみの岩井海岸みたいですが(笑)、一応ヴァルナだし黒海です。

bulgaria_20100514_00.jpgさてさて、ヴァルナでは、コンクール会場近くのホテルに後発組5名が宿泊していたのですが、ここで彼らと合流しました。写真はそのホテルの向かいにあるマック。看板はキリル文字表記です。素晴らしい。いわゆる100円メニュウのたぐいがここでは0.99BGN、といってもお釣りくれないから1BGNメニュウになってます。約57円ね。ハンバーガあたりがそうです。マック・チキンは何故か2BGN以上しました。値段忘れてるな。2.69だったかな。時間は前後しますが、この日の昼食はここでの4.99BGNのダブル・チーズ・バーガ・セット。二日目にマックに行けませんでしたので(別に恨んでませんが)、ブルガリア国内での初マックです。ハンバーガのソースとポテトが余りしょっぱくない、コーラの炭酸が薄い、という非常に私には心地よいテイスト。全体として日本より美味しいんじゃないかな、と思います。

bulgaria_20100514_02.jpg昼食前には、ちらっと海に寄った後、コンクール会場に入って2団体(少年少女合唱団です。片方はひどかった...)ほどの演奏を聴くことも出来ました。会場であるFestival and Congress Centerの外観はこんな感じ。中の様子は翌日行なわれた表彰式の写真でお見せします。

これでヴァルナでの用事(合流すること、海に寄ること、会場見ること、昼食とること)は終わりまして、再びバスでこの日の宿泊地であるGolden SandsにあるHotel Slaveyへと向かいます。ちなみに、このホテルへの到着はお昼過ぎなんですが、ここまでで私たちは一度も歌っていません。

bulgaria_20100514_03.jpgHotel Slaveyの客室はこんな感じ。写っているのは帰国後テナーに移ってしまったベース・パート・マネージャのK君です。私の後継者ですね。そんなことはどうでも良いんですが。このホテル、一応四つ星なんですけど、基本的にしょぼいです。新しいせいか、シックハウスっぽいにおいがします。窓あければよいじゃん、なんですけどね。実は換気扇が壊れてまして、「直せ!」って言ったんですけど、結局直してくれませんでした。ワケ分かりません。シャワーの出も悪かったな。インターネット環境もこのホテルには整っておらず(ロビーにPCはありましたが。)、Golden Sands全体に広がる広域Wi-fiがありまして、これがオンラインでクレジットカード決済出来るのなら使っていたのですが、ログイン・ページには「ここに電話してねっ!」と電話番号が書いてあるだけだったので、つなぐ気力が失せた次第です。

さてさて、私たちは演奏をしに行っているのだし、当然第一義的な目標はグランプリなわけです。しかし、この日の練習は14時から16時の約2時間と、外での踊りチェックのみ。未だ詰められていないことも多々あるし、後発5人もおりますので、最低でも倍はやらないといけなかったと思うのですが、練習場所が確保出来なかったようです。まあ、これではあんまりですので、バイキング形式の結構良い感じの夕食後パートで集まって詰めを行ないましたけれど。実はこの段階でもまだ確実には音がとれてないことも発覚してましたが...。この部分、前の日から問題になってましたけどね。そんな合唱団です(笑)。ここで恒例の教訓を。

「練習することによって上手くなる合唱団は、死ぬほど練習すべきである。」

こんな言葉が出てくるのは、翌々日の16日に、練習しなくても良い演奏をしちゃう合唱団を見てしまうからなのですけれど。ああ、和歌山ユースさんですよ。この人たち、ホントに凄いです。

それは兎も角、積み残しは多々ありましたが、翌日早いし、まだ体調戻ってないしで早めに就寝しました。

と、云う事で。

bulgaria_20100513_00.jpg私にとってのブルガリア滞在三日目は5月13日。Best Western City Hotelの素晴らしい朝食に感動しつつ、再び荷造りをして、空港へと向かいます。写真はソフィア空港でのもの。変な顔してますが、気にしないで下さい。ブルガリア航空との間ですったもんだがあったことは既にこのブログにも書いた気がしますが、結局チェックインは数秒。なんのこともなく発券終了です。帰りもきっとそうなんだろう、と。

ちなみに、このフライトでは、ヴァルナにて隔年ペースで行なわれてますMay国際合唱コンクールに出場する、沼丸晴彦氏率いる和歌山ユースクワイアの皆様とご一緒しました。我々と合わせて計70数名なため、飛行機は超満員です。

機内ではクロワッサンにプリン味のクリームが入ったお菓子と飲み物が出ました。実はこの飛行機の搭乗料金は物凄く安かったんですけど(夜行バス並みですね。)、サーヴィス自体は決して悪くないな、と思いました。しかし、日本から引きずっていった風邪がぶり返しこの辺から体調悪化。暗雲が垂れ込め始めます。また、ここまでで既に計3度目のフライトなため、耳の状態は最悪に。

bulgaria_20100513_01.jpgヴァルナ空港を経て、バスでドブリッチ市へ向かいます。麦畑、菜の花畑を眺めつつ、人口密度低いな~、車も少ないな~、などと考えていました。ドブリッチの投宿先はHotel Bulgaria。こんな名前許されるのか、という気もしますが(「日本ホテル」とかあり得ないし...)、部屋へ。手配してくれた方には申し訳ないんですけれどこのホテルは今回の滞在中で最悪。というか、海外に限定すれば、今まで泊まった中でも最悪かも知れません。ロビーに入った時からタバコ臭い。そして部屋もタバコ臭い。余りにもひどいんで部屋は変えて貰いました。昼食はタラのような魚のフライ。昼食後、このホテルのこれまたタバコ臭い会議室のようなところで少々歌い、続いて本格的に練習をしにコンサート会場へと向かいます。

bulgaria_20100513_02.jpgコンサート会場はHall of Mirrorsというところ。市の公会堂みたいな施設内にある、サロンのようなところです。キャパは100名ほど。ここが超タバコ臭い。正直死にそうだったんですけれど(咳出るし寒気するし頭痛いし足許ふらつくし)、かと言って今更休めないし。ベースは翌14日に合流するメンバが3人いるので人数足りてませんし。ああ、でもこういうのも教訓にしないといけませんね。すなわち、

「タバコ臭いホールでの練習、コンサート等は絶対にしてはならない。」

今後はこういう方針で行きますのでよろしくお願いします。もう無理はしません。そうそう、ついでに書いときますが、あの国、喫煙に関するモラルというかポリシィが、全然ヨーロッパ標準じゃないんですね。路上喫煙当たり前、レストランなどでもがんがん吸いまくってます。しかも、全ての建築物が異常なまでに換気悪い。もう一個言うと、この建物、トイレがぶっ壊れていたみたいです。見てませんけど。インフラボロボロです。

bulgaria_20100513_04.jpg結構長い苦痛に満ちた練習の後、一旦ホテルへと帰還。ここでゴキブリ事件発生。部屋のバスタブに黒いチャバネゴキブリが。チャバネじゃないじゃん、とか言わないで下さい。写真撮ったんですが、ご飯食べながら見てる人もいると思うんで掲載自粛します(笑)。ホテルマン呼んで処理して貰いました。要するにそういうホテルなんです。落ち着きを取り戻し、礼服に着替えて再び会場へと向かいます。写真はホテルのカジノ前での一こま。こんな写真ばかりで済みません。ちなみに、ソフィアをのぞけばどこのホテルにも標準でついていたカジノになんか、入る余裕は全然ありませんでしたね。というか、どうせタバコ臭いんだろうし。

コンサートは19:30開始予定が一旦18:30開始に変わって、また19:30開始に戻って、結局前の団体といいますかチェロ+ピアノコンサートが30分押しで終わったため20時くらいから40分ほどというものになりました。30分間立ったまま部屋の外で待機してましたが、正直かなり辛かったです。どこ行ってもタバコ臭いし。ちなみに、コンサートの曲が予定したものの約半分程度になったのは良かったと思います。それ以上はちょっと、です。私が選曲したブルガリアの曲'Tebe Poem'が予定通り結構受けまして、前の方に座っていた方が口ずさんでおられたのが嬉しかったですね。彼女の口を見ながら歌えたので歌詞を間違えませんでしたし、というのは冗談ですよ(笑)。

bulgaria_20100513_05.jpg何気に21時位から夕食。もう休みたいんですけど、という感じだったんですが、兎に角食事が長い。ただ、料理自体はまあまあ、でした。今回の夕食は前菜である大量の野菜と、主菜の牛すじ肉煮込みみたいな料理。何となく冷凍食品感はありましたけどね。

なお、ここからの3泊は、ネット接続環境が整いませんで、そんなこともあって今頃こんな記事を書いている始末なのです。リアルタイムで載せたかったですね。

と、云う事で。

1-5 6-10 11-15 16-20 21-25 26-30 31-35 36-40 41-45 46-50 51-55 56-60 61-65 66-70 71-75 76-80 81-85 86-90 91-95 96-100 101-105 106-110 111-115 116-120 121-125 126-130 131-135 136-140 141-145 146-150 151-155 156-160 161-165 166-170 171-175 176-180 181-185 186-190 191-195 196-200 201-205 206-210 211-215 216-220 221-225 226-230 231-235 236-240 241-245 246-250 251-255 256-260 261-265 266-270 271-275 276-280 281-285 286-290 291-295 296-300 301-305 306-310 311-315 316-320 321-325 326-330 331-335 336-340 341-345 346-350 351-355 356-360