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bulgaria_20100512_05.jpg5月12日続きです。Hotel Nikyの朝食はだいたいこんな感じ。三つ星なんでそんなに良くはないんですけど、悪くもない。ここ、立地がイマイチなせいかお客さんの極端に少ないホテルでして、最初のうちは一人で食べてました。前記しましたクロワッサンは写真の真ん中のです。このタイプ、全旅程で見たのは結局ここだけでした。ただ、クロワッサンという食べ物にはこの後あちこちで巡り会うことになります。


bulgaria_20100512_06.jpg11時前にはチェックアウトして、タクシーを呼んで貰い他の皆さんとの合流地点である筈だったBest Western City Hotelへと向かいます。5BGNでした。そこそこ距離があるんですが、この料金。とっととチェックインを済ませ、他の皆さんを待とうかと思ったのですが、何時到着するんだか良く分からないので一人で出かけることに。で、Macのある方に向かっていたら日本人の集団が。ソフィアに入ってからほとんど東洋人を見ていませんので、「へ-、珍しいな。」とか思っていたらESTの皆さんでした(笑)。

別にMacでも良かったんですが、どうやら既にお金を払ってあるらしいピッツァを得意とするらしい写真のレストランVictoriaへと向かいます。ここでようやくいかにもブルガリアらしい料理を食べることが出来ました。チーズのかかった大量のサラダ、チキンの網焼き、そしてヨーグルトです。美味しいですね。滞在中、全般的に食べ物は美味しかったな。

bulgaria_20100512_04.jpgその後練習時間までやや暇になりましたので、小一時間散歩を。写真はブルガリアを代表する建築物の一つ、アレクサンドル・ネフスキー大聖堂です。宗派はブルガリア正教会、です。中は撮影禁止だったので撮っていないのですが、聖堂内では聖画(イコン)に描かれた人物たちがろうそくの柔らかい光で薄ぼんやりと浮かび上がり、独特な雰囲気を醸し出していました。

この日の練習は夕食前の2時間ほど。夕食はトマト丸ごとサラダ、ポテトとチャーシューのような豚肉、ヨーグルトです。この時間帯、昨日に続いて物凄く天気が悪くなり、雹まで降る有様。

そうですねぇ、後になってと言うかこの時点で既に薄々気づき始めていたのですが、食事に途方もない時間を費やしていた(この日だけで3時間以上)、というのが実は敗因の一つだと思っています。この日も、後で書くことになる14日も、食事時間が練習時間より長いじゃん、と。いつもの練習ですと、食事はコンビニやスーパーで買ったおにぎりやら弁当やらで終了。練習の合間に食事みたいなものをとる、というのがESTの基本スタイルなのですね。これはこの遠征でも貫くべきだったのではないかと。フランスでは貫いてましたし。そうそう、フランスのレストランが高すぎて気安く入る気にならなかった、そのおかげで練習時間がたっぷりとれた、というのは案外去年の勝因の一つだったのではないでしょうか。

「優秀と見なされ得る合唱団には食事ごときに費やす時間など存在しない。」 

これを教訓に、我々はまた一歩前に進まねばならないのです。

と、云う事で。

現地時間で昨夜23:40くらいにはソフィア空港に着陸、無事ブルガリアへの入国を果たしました。

Twitterにも記載してますが、成田ではいつものようにマック(出国後の店舗です。)に入り、だらだら。飛行機はほとんど定刻通りで、超快適な旅。さすがは全日空。12時間ほどのフライトでしたが、全く疲労感無し。誉田哲也の『ジウII』『ジウIII』を読破し、多分読み終わるとの予想のもとに空港で買い足した菊地成孔+大谷能生『憂鬱と官能を教えた学校』にかかりました。いわゆるバークリー・メソッドについての講義録ですね。これ、かなり面白い。

フランクフルト空港ではうまくインターネットにつなげず、まあイイヤって感じで再びマック。Mac Cafeの方でKoffeeを。1.79ユーロです。これがとても美味しい。せっかくのフランクフルトなんですが、ちゃんとご飯を食べてもどうせ機内で何か出るんだろう、という予測のもとに何も食べずにルフトハンザ機でソフィアへ。

実はこの飛行機が大変。何しろひどい悪天候です。1時間ほど遅れて離陸しまして、雷雲の中を突き進みます。これ、やばいんじゃないの、って感じ。死を覚悟、はしませんでしたが、手に汗握ってました。3Dの映画でもここまでの臨場感は当分出せないな、きっと。着陸時に拍手がわき起こりましたが、これってそういう習慣なのか、あるいは悪天候のためなのか、ちょっと面白いと思いました。

入国手続きは2秒でした。パスポート渡して、口頭で質問に答えるのみ。答えは「ホリデイ。7デイズ。」。後ろは1week、が正しいですね。そう言われてしまいました(笑)。

空港の手荷物受け取り所を出るとすぐ、Taxi乗り場みたいなものがあります。Taxiに乗ろうにもお金がありませんし(手持ちは20ユーロと2万円ほど。)、換金所も存在しないかしまってる感じ(0時ですし...)。でもそんなものは無くても平気。キャッシュ・ディスペンサを発見し、ここで100BGNおろしました。白タクみたいなのがいるかも知れないので空港のカウンタでTaxiを手配しまして、すぐこれに搭乗してホテルまで行って貰い、15BGN(Leva)払いました。700-800円ほどかな。悪天候ですので、若干チップ=気持ちみたいなものも含んでます。

bulgaria_20100512_00.jpg初日の宿泊(Hotel Niky)は三つ星ホテルなのですけれど、かなり快適です。空調、水回りも問題なし。ベッドなども良い。何故か鏡が多いんですが、なんでだろ。電源はCタイプのプラグが使えます。朝食は8時からで、日本人の感覚からすれば遅め。バイキング形式で朝から爆食いしてしまいましたが、結構美味しい。乳製品だけでなく、色々なものがあります。クロワッサンみたいなパンがお勧め。


bulgaria_20100512_01.jpg時間が前後しますが、起きてすぐ、天気が良さそうだったので朝食前にちょっと散歩。写真は街の様子。こういうところです。交通機関が面白いんですがそれは後で紹介させて頂きます。なお、歩いていてすぐ気づくのは、野良犬が多いこと、ですね。そして、天候は急に悪化し、大雨に。濡れ鼠で宿に帰って朝食となりました。

と、云う事で。

さてさて、いよいよブルガリアへ向けて出発です。

1時間ほどしたら家を出ます。お天気は良くないですが、問題なし。飛行機がとまっているという情報も今のところ入ってきていないので多分飛ぶはず。机の中をほじくったら25ユーロほど出てきたので取り敢えず換金もしないで行けます。基本的にお金は既に払ってあるからほとんどいらないですしね。後は現地通貨(レフ)をどっかで仕入れるのみ。

ちょっと練習もしていきたいところですが、朝なのでやめときます。機内で脳内トレーニングに終始することでしょう。乾燥対策を適当にしつつベストなコンディションで現地入りしたいと思います。

では、行って参ります。

と、云う事で。

いよいよ大詰め。11日からの渡欧を前に、津市内で最終調整合宿が行なわれました。以下簡単に。

8日の練習はお昼くらいから。NHK津支局の取材が入りました。これ、大事なことですね。放送は12日らしいです。18:30からの『ホッとイブニングみえ』の中で8分ほどの枠が設けられているそうです。誰か、録画してどっかの投稿サイトに上げて下さい。とか言って、それって犯罪か。やっぱりやめてね(笑)。

この日の練習はグランプリで歌う8曲の掘り下げ。1曲1曲掘り下げに掘り下げました。例の曲の振り付けにも大きな変化が。最後に8曲の初通しをしましたが、ペース配分が結構難しい、ということが明らかに。大移動に伴うバランスの崩れ、みたいなことが起きる心配もちょっとあります。頭の中でシミュレーションを繰り返して臨まないといけませんね。

練習が終わったのは20時位で、適当にご飯を食べて翌日の練習会場にもなっている宿舎へと。寝る前に小一時間使って夕方の通しをみんなで聴き直してました。思うにこういう積み重ねが大変大事。コンクールだからここまでやる、のではなく、実のところ全ての演奏会についてこれくらいやらないと、と思ったりもするのです。

余り寝られていない状態で翌9日の練習へと。ブルガリアでは、ドブリッチとソフィアでコンサートをしますので、その曲も扱いました。個人的には、武満さくらと、ブルガリアの作曲家ドーブリ・フリストフの曲を超絶的にキレイに歌いたいですね。この2曲は絶対ウケるはず。

グランプリ曲は更に掘り下げて、夕方には再び全曲通し。ちょっと慣れてきたかな、というところです。向こうでもやらないといけませんね。でも、時間あるのかな?後は時間との戦い、という気もし始めています。飛行機の中とか、バスの中でどれだけ休めるか、そして譜読みなどを出来るか、が大事なのでしょう。

ちなみに、最後まで悩むのはラインベルガとプーランクかな~、と思っていたり。ラインベルガはかなり良くなったんですが、昨年墓参りまでしてきた(ホントです。)プーランクはもっと上手くなれるはず、と思ってます。ダイナミクス、フレージング、語尾の処理、ピッチ等々、改善出来る点多々ありです。改善出来る余地を100%埋めて本番に臨みたいですね。

怒濤の合宿も夜には終わり、終電間際ののぞみで帰ってきましたが、これでようやく三重県との往復も一段落。それなりに大変な4ヶ月強でした。次は何時出向くことになるやら。

明朝出発なのでこんなところで。次回書き込みはフランクフルトかソフィアですることになるんじゃないか、と。

と、云う事で。

一昨日になりますが、第15回Tokyo Cantatのクロージング・コンサートを聴きにすみだトリフォニーホールまで出向いて参りました。以下、余り時間がないので簡単にレヴュウを。とか言いながら結構長くなってますが...。

さてさて、今回は昨年とは違い出演者の顔がほとんど分かりますので、どことなく身内感が漂うコンサートでした。招聘講師=指揮者はエルヴィン・オルトナー、カール・ホグセット、サイモン・キャリントン(以下、適宜敬称略)というおなじみのメンバ。全体として、構成も素晴らしく、そしてまた演奏水準も非常に高いコンサートだったと思いますが、特に印象に残ったところを記しておきます。

まずは第2回若い指揮者のための合唱指揮コンクール1位となった加藤拓さん指揮による、「PVD+ゆうか」である合唱団Voces Arbosの演奏。寺嶋陸也氏による初見用課題曲、ヴィクトリア、ブラームスというラインナップでしたが、上手い合唱団ですね。そこから良いサウンドを引き出す加藤氏も見事!これからも研鑽を重ねていって下さい。応援してます。

続いての登場はホグセット指揮による若きカレッジ・クワイア2010の演奏。ちょっと人数的に厳しいパレストリーナは置くとしまして、プーランクの結構大変な曲を非常に上手く歌いこなしていたのが印象的でした。

その次は女性合唱団青い鳥&女性アンサンブル桜組。こちらも皆さん若いです。指揮はキャリントン氏。構成ですとか、演奏のこなれ具合などといった色々な意味で、非常に充実した内容。500年以上前のオブレヒトから、オリーガンによる2001年の曲までという非常に幅広い年代をカヴァする5曲でした。とりわけベルリオーズの曲が良かったです。

次はオルトナー指揮、合唱団響によるメンデルスゾーン。オルトナーの激しいアクション満載の指揮振り、そして全曲暗譜には頭が下がります。厚みと深みのある、そしてまたメンデルスゾーン特有な優雅さをたたえた瑞々しい演奏でした。

休憩を挟んで、ホグセット指揮、女性合唱団彩&松本女声アンサンブルAZによる、シューマン、グリーグなどを含む全5曲。浅井道子さんによる伴奏で、皆様のびのびと歌ってらっしゃいました。

続くキャリントン指揮による少人数のMusic Tree Vocal Ensembleが取り上げたのはタリスの宗教曲3曲。いやー、絶妙です。ちなみに、並び方が面白いと思いました。何でああしたのかレセプションで聞きそびれたんで、後で聞かないと(笑)。

掉尾を飾るのはオルトナー指揮による大合唱団=Tokyo Cantat 2010合唱団で、シューベルトとシェーンベルクというカップリング。どちらもヘブライ語を歌詞として持つ楽曲です。シェーンベルクの方は晩年近い1950年の作品で、『深き淵より』。12音階による凄まじい曲です。うーん、これは歌いたかったですね。こういうのを聴くと、シェーンベルクという人が20世紀後半の音楽にいかに絶大な影響を与えたのかが良く分かります。

以上です。

ところで、来年は恐らく全面的に参加、となるのではないでしょうか。取り敢えず、ヨーロピアンGP直前に、非常に充実したコンサートを聴くことが出来て大変良かったと思います。刺激受けまくりでした。

と、云う事で。

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