私設サイトの書籍紹介欄に、綾辻行人による大長編『Another』を追加しています。
ホラーなのかミステリなのか、それは大した問題じゃないでしょう。色々なところで高い評価を受けていますが、確かに渾身の作品という感じで、非常に愉しめました。妙な後味の良さが気味悪い、というのが本音です。一体何でなんだろう、と。
どうでも良いことですがこの本、主人公・恒一の台詞は保志総一朗の声で、ヒロイン・メイの台詞は林原めぐみで思わず読んでしまうのでした。
と、云う事で。
私設サイトの書籍紹介欄に、綾辻行人による大長編『Another』を追加しています。
ホラーなのかミステリなのか、それは大した問題じゃないでしょう。色々なところで高い評価を受けていますが、確かに渾身の作品という感じで、非常に愉しめました。妙な後味の良さが気味悪い、というのが本音です。一体何でなんだろう、と。
どうでも良いことですがこの本、主人公・恒一の台詞は保志総一朗の声で、ヒロイン・メイの台詞は林原めぐみで思わず読んでしまうのでした。
と、云う事で。
私設サイトの書籍紹介欄に、桜庭一樹による第138回直木賞受賞作『私の男』文庫版を追加しています。
結構話題になった本です。近親相姦を中心に据えたミステリ、というかクライム・ノヴェルですが、ある意味非常に純度と密度の濃い恋愛小説にもなっていると思います。まあ、要するに人のココロとカラダとはそういうものなのだ、などと思ったりも。取り敢えず、物凄く色々なことを考えさせてくれる作品です。是非ご一読を。
と、云う事で。
私設サイトの書籍紹介欄に、桜庭一樹による「GOSICK」シリーズ第2弾『GOSICK II ―ゴシック・その罪は名もなき―』角川文庫版を追加しています。
非常に折り目正しいアドヴェンチャー・ミステリですね。プロットと背景設定が素晴らしい。がヴィクトリカと一弥の関係はちょっとベタ過ぎな気もしますが、間違いなく意図的です。この作者、結構、「お約束」を割と大胆に使う人だと認識してます。
ちなみに、現時点で、シリーズ長編はVIまで、短編集を入れると全9冊が出ていますが(角川文庫版は今のところIVまで進行。いずれイラスト入りのビーンズ版も出るらしい。)、超怪しい情報筋によるとコミック化、ドラマCD化に続いて近くアニメ化もされる予定で、制作はボンズだそうです。どうでも良いんですけどね(笑)。
と、云う事で。
私設サイトの書籍紹介欄に、音楽家にして文筆家でもある菊地成孔(なるよし)による画期的エッセイ集『スペインの宇宙食』文庫版を追加しています。
面白いですね。ここまで赤裸々に語られると何だか気持ちが良いというか悪いというか。良く分かりませんが(笑)。
ちなみに、タイトルの意味とかそういうのはご自身で読んで確かめて下さい。また、この著者がやっている音楽については、例えばYouTubeに色々な映像や音源が上がってますので是非ご覧下さい。
うーん、そんな中でも、SPANK HAPPY「普通の恋」イイッすねぇ。名義としては「菊地成孔 feat.岩澤瞳」が正しいみたいだけど、名曲だな、これは。小西康陽っぽくもあり、Steely Danっぽくもあり、それでいて思いっきり歌謡曲だし(笑)。リンク貼っときます。
と、云う事で。
私設サイトの書籍紹介欄に、広井良典による第9回大佛次郎論壇賞受賞作『コミュニティを問いなおす ――つながり・都市・日本社会の未来』を追加しています。
ローカル性、多様性といった価値観は今後見直されるべきもの、なのだけれどそこにおいてコミュニティというものが本来持っていた外部に開かれた性質、そしてまたグローバルな価値観を無視することや捨て去ることは問題、というのが著者の基本的な主張だと思います。まあ、結局のところバランス感覚が大事、ということなのでしょう。
とても野心的で、多岐にわたる話題をうまくまとめた、しかもお買い得な好著だと思いました。でも、もう少し、具体的な事例=それこそどこかのコミュニティにおいて、例えばそこでローカル性とグローバル性がどう衝突し、どうなったのか、どうなりそうなのか、みたいな話をしてくれると、良かったと思います。
決してこれは無い物ねだりではないでしょう。私の考えでは結局のところ、「現場において起きていること」というのが最も重要なんです。想像や推測をするのは簡単なんですが、現実をつぶさに観察し分析し、文章化・資料化するのはとても難しいことなのです。色んなものが絡んできますからね。でも、社会学者の仕事って、そういうことなんだと思ってます。
と、云う事で。