本の最近のブログ記事
私設サイトの書籍紹介欄に、清涼院流水によるパニック小説『コズミック・ゼロ 日本絶滅計画』文庫版を追加しています。解説は森博嗣です。
確かに、この人らしいと言えばこの人らしいお話です。それなりのひねりはあります。
でも、長い割には深みがもう一つ足りないかも知れません。基本的に、物事を単純化し過ぎるのはどうかと思います。そんなこんなで、ちょっと入り込めませんでした。
そうですねぇ、実際のところ特に新しい趣向も見あたらず、これなら小松左京でも読み直した方が良いよね、などと考えてしまいました。有川浩でも良いですが。
と、云う事で。
私設サイトの書籍紹介欄に、桜庭一樹による江戸もの伝奇ロマン『伏 贋作・里見八犬伝』文庫版を追加しています。
アニメーション映画が公開される模様ですね。でも、これはこれ、それはそれ、なのです。文字の連なりでしか表現し得ないことを表現しようとしている作品なので、これはこれとして是非お読み下さい。
と、云う事で。
私設サイトの書籍紹介欄に、二階堂黎人による「マジック」シリーズの第4長編、『鬼蟻村マジック』を追加しています。
長野県の寒村。鬼伝説。昭和13年の軍人殺し。旧家の跡目争いを巡って起きる殺人。何ともおどろおどろしくも、端的に横溝正史を彷彿とさせる作品になっています。
さすがに良く出来た本格ミステリ作品だと思いますが、若干の違和感は否めませんでした。テーマが、余りに昭和過ぎる、と言いますか...。
と、云う事で。
私設サイトの書籍紹介欄に、東野圭吾による『小説すばる』連載の短編群からなる作品集『歪笑小説』を追加しています。
最初から文庫での登場です。それは兎も角、基本的に出版業界の裏事情、がテーマとなったエンターテインメント作品、ということになります。本当にクオリティ高いです。さすがとしか言いようがありません。
と、云う事で。