私設サイトの書籍紹介欄に、有栖川有栖による火村英生シリーズの1冊、『妃は船を沈める』文庫版を追加しています。
2本の中編と、書き下ろしの「幕間」からなっています。ですが、一応長編、として読めるものです。
主人公のあだ名を組み込んだタイトルといい、第1部で話題になる「猿の手」といい、小道具の「使い方」が心憎いまでに素晴らしい、と申し上げておきましょう。使い方については、本書を読んでお確かめください。
と、云う事で。
私設サイトの書籍紹介欄に、有栖川有栖による火村英生シリーズの1冊、『妃は船を沈める』文庫版を追加しています。
2本の中編と、書き下ろしの「幕間」からなっています。ですが、一応長編、として読めるものです。
主人公のあだ名を組み込んだタイトルといい、第1部で話題になる「猿の手」といい、小道具の「使い方」が心憎いまでに素晴らしい、と申し上げておきましょう。使い方については、本書を読んでお確かめください。
と、云う事で。
私設サイトの書籍紹介欄に、乾くるみによる「タロウ」シリーズ中の一冊(今回は「女帝="The Empress"」)、『嫉妬事件』を追加しています。
雑誌掲載からの文庫化です。カップリングとして、同作品の作品内作品である「三つの質疑」を収録。解説は我孫子武丸が担当しています。
殆どjealousyの話じゃなくて、どっちかというと、というよりほぼshitの話です。そして、キチンと本格ミステリしてます。ちなみに、元ネタは竹本健治、ということになりますでしょうか。
と、云う事で。
私設サイトの書籍紹介欄に、三津田信三による「刀城言耶」もの第1中短編集『密室(ひめむろ)の如き籠るもの』文庫版を追加しています。オリジナルは2009年刊行、でした。
全4篇。500頁超えてます。なので、中長編集、くらいな規模の作品集です。どの作品も、極めて完成度が高いです。文字通り堪能しました。是非ともご一読の程。
ちなみに、このシリーズ、基本的には京極堂シリーズと同じ時代背景を持つミステリ群ではありますが、テイスト的には相当異なります。これもまた大変趣深く、また個人的には非常にお勧めなシリーズですので、未読の方は本書辺りからボチボチ渉猟し始めると良いかも知れません。
と、云う事で。
私設サイトの書籍紹介欄に、貴志祐介による防犯探偵・榎本シリーズ第3弾『鍵のかかった部屋』文庫版を追加しています。オリジナルは2011年刊行です。
ドラマ化されて知名度も上がりましたが、まあ兎に角面白いシリーズです。防犯探偵というか泥棒探偵ですからね。ステキすぎます。
ドラマがどんな感じなのか分かりませんが、取り敢えず原作はかなりゴリゴリの本格ミステリ。あまりミステリを読み慣れておらず、どんなものか知りたい方は短編集であるこれや『狐火の家』から超傑作『硝子のハンマー』に進まれると良いでしょう。
と、云う事で。
私設サイトの書籍紹介欄に、米澤穂信による長編ミステリ作品『追想五断章』文庫版を追加しています。オリジナルは『すばる』に連載、その後2009年に単行本が出て好評を博したものです。
デビュウ作『氷菓』の本歌取りともいうべき作品で、「遺されたテクストの謎」というのが基本モティーフとなっている本格ミステリ作品です。文章やプロット構成の洗練ぶりが光る佳品となっています。是非ご一読の程。
と、云う事で。