本の最近のブログ記事
私設サイトの書籍紹介欄に、桜庭一樹による<GOSICK>シリーズの完結編『GOSICK VIII ―神々の黄昏―』を追加しています。
上下巻に分かれてまして、6月と7月に刊行されました。6月末がアニメ版の終了ですから、この辺は相当考えてスケジューリングされてますね。ちなみに、まだアニメ版観てません。
取り敢えず、ツンデレのお約束は律儀に果たしつつ(笑)、圧倒的なスケールの作品に仕上がっていると思います。
このシリーズでは、戦争が最初から影のテーマとしてありましたが、最後には中心テーマへと昇格。ある意味非常にキチンとした恋愛大河ドラマへと発展して終了しています。この作家の集大成的なところも感じますね。今後この作家が戦争というものをどう書いていくのか、非常に興味深いところです。
このシリーズ、個人的にはまだまだ続くんじゃないか、と思ってます。たぶん、日常の謎派ミステリ・シリーズ、になるのじゃないかな。期待しましょう。
と、云う事で。
私設サイトの書籍紹介欄に、都築道夫(1929-2003)による唯一のSF短編集『宇宙大密室』再刊版を追加しています。
オリジナルは1974年刊ですが、本書は色々なテクストが付け加えられた、いわば完全版です。東京創元社さん、ありがとう、という感じですね。
と、云う事で。
私設サイトの書籍紹介欄に、京極夏彦による『嗤う伊右衛門』、『覗き小平次』に続く新釈江戸怪談シリーズ第3弾『数えずの井戸』を追加しています。刊行は2010年1月。
もとになっているのは勿論「番町皿屋敷」、です。良く知られた怪談ですが、様々なヴァージョンがあるわけです。それを京極氏は独自の視点で、自分が作り上げたキャラも登場させつつ、再構成していきます。見事、としか言いようのない作品ですね。
次は何を取り上げるのか、今から楽しみです。
と、云う事で。
私設サイトの書籍紹介欄に、乾くるみによる短編集『カラット探偵事務所の事件簿 1』文庫版を追加しています。2006年から『文蔵』に掲載されていた短編をまとめたもので、オリジナルは2008年刊の単行本です。
技巧に富んだ6作品が収められています。パズル、暗号、トリック満載。謎解き専門であるカラット探偵事務所がどんな事件を解決していくのか、とくとご覧下さい。
なお、本書は『1』になってますので、当然近いうちに『2』が出るはずです。巻末にも紹介されていますが、既にPHP刊の雑誌『文蔵』には3本ほど、season2の作品が掲載されている模様です。是非チェックしてみて下さい。
と、云う事で。