私設サイトの書籍紹介欄に、誉田哲也による姫川玲子もの警察小説シリーズの第3弾『シンメトリー』文庫版を追加しています。これは短編集です。
エンターテインメント作品として優れていると同時に、各編にキチンと今日の社会についての洞察を含ませている、と思いました。この作品にも如実に表われていますが、誉田哲也の作品に通底する、ある種の達観、諦念にまみれながらも、それでも人は生きる他ない、みたいなヴィジョンが結構好きです。是非味わってみて下さい。
と、云う事で。
私設サイトの書籍紹介欄に、誉田哲也による姫川玲子もの警察小説シリーズの第3弾『シンメトリー』文庫版を追加しています。これは短編集です。
エンターテインメント作品として優れていると同時に、各編にキチンと今日の社会についての洞察を含ませている、と思いました。この作品にも如実に表われていますが、誉田哲也の作品に通底する、ある種の達観、諦念にまみれながらも、それでも人は生きる他ない、みたいなヴィジョンが結構好きです。是非味わってみて下さい。
と、云う事で。
私設サイトの書籍紹介欄に、舞城王太郎による2009年発表となった前代未聞・空前絶後の作品『ディスコ探偵水曜日』文庫版、を追加しています。
本格ミステリにして、ハードSF。確かにそうではあるのですが、そんな程度の言葉では到底言い表せないくらいの密度と量を兼ね備えた作品です。直に手にとってお確かめ下さい。この作家の現時点における集大成にして到達点、だと思います。
ついでに。東浩紀が原案を書いたアニメーション作品『フラクタル』にもこの作品とほぼ同様のテーマが現われますが(パクリ、とも言いますけれど。)、あの作品、実のところ全く感心しませんでした。テーマの表現法が良くないせいか(「痛み」をちゃんと描けてない、ということです。そしてまた、色んな配慮が不足してます。)、なんか、モゾモゾした作品、ですよね。
と、云う事で。
私設サイトの書籍紹介欄に、桜庭一樹による<GOSICK>シリーズ最新刊『VII ―薔薇色の人生―』を追加しています。角川文庫オリジナルです。
実に良く出来た作品ですね。張り巡らされた伏線、巧みな語り口、世紀末っぽさの見事な提示、等々、誠に目を瞠るものがある、というような言葉を使いたくなってしまいます。まだこのシリーズに触れていない方は、これを機に是非第I巻からお読み下さい。全ての巻が簡単に手に入る時代になっています。
と、云う事で。
私設サイトの書籍紹介欄に、菊地成孔の第2エッセイ集『歌舞伎町のミッドナイト・フットボール ―世界の9年間と、新宿コマ劇場裏の6日間― 』文庫版を追加しています。オリジナルは2004年間。
基本的に、1996年から2004年にかけて書かれた文章ですので、今読むと時代の移り変わりを激しく感じてしまいます。それにしても、1990年代までは影響力大、という意味でのカリスマ数多し、でしたが、2000年以降ってカリスマ的存在とか中心的なムーヴメントとかがホントに欠如した時代になってますよね。例えば、萌えの流れは大きいけど中心じゃないしね。まあ、それはそれで、そんなもんだ、などとも考えてますが。
と、云う事で。