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去る10月20日(木)、市原を拠点とする芸術集団=制作舎 翔の設立15周年記念東京公演、『銀河鉄道の夜』を鑑賞して参りました。以下、簡単に報告などを。

場所は亀戸。カメリアプラザ3Fのカメリアホールです。ご存じの通り結構大きなホールですね。地元ではないのでやや心配だったのですが、かなり席は埋まってました。

原作は勿論宮沢賢治。演出は原島義治です。ジョバンニ役に画家でもある前田麻里さん、カンパネルラ役に星さいかさん、というキャスティング。

基本的には朗読劇、という形式をとります。なので皆さん台本持ってます。

ではあるのですが、衣装、美術、照明、音楽等々は非常に凝ったもの。そして、役者達も身振り・手振りだけではない動きを伴った演技をします。殆ど舞台劇に近い形だと思いました。

それにしても、改めて宮沢賢治という天才詩人にして天才童話作家の圧倒的な想像力には驚かされますね。ちらちらとその諸作品を読み返したくなりました。

そんな賢治の世界を、観るものの前にはっきりと浮かび上がらせる、見事な舞台だったと思います。

次回公演は12月9、10日の模様。結構アクティヴですね。演目は加藤道夫の『思い出を売る男』。この方、『なよたけ』の人ですね。1953年没で、劇団四季創設にも深く関わった人物です。『思い出を売る男』自体、1992年の初演以来四季の割と重要なレパートリィになってますね。

ちなみに、四季版『思い出を売る男』の音楽担当は林光です。これはどうするのでしょうね。それを含めて、どんな舞台になるのか、楽しみにしたいと思います。

と、云う事で。

私設サイトの映画紹介欄に、周防正行が監督・構成をした映画『ダンシング・チャップリン』を追加しています。

周防正行の妻である元バレリーナ・草刈民代に捧げられた作品、ともとれるのですが要するにバレエ映画です。2幕構成からなるこの作品、要するにローラン・プティのバレエ『ダンシング・チャップリン』(原題Charlot Danse avec Nous)を映画としてまとめると同時に、それの周防さん視点のメイキングを作って同時上映している、ということになりますでしょうか。前者が第2幕「バレエ」で、後者が第1幕「アプローチ」、です。

4/16に公開されて、ロングランとなっています。さすが、と言うべきか。ちなみに、私が観たのは5/30。評論遅くてごめんなさい...。『アシタ ノ キョウカ』とかがあって忙しかったんですよ~、とか言い訳にしちゃダメですよね。一昨日観た『ブラックスワン』評はなるべく早く書きたいと思います。おお、ここんとこバレエづいてますね。

次回観に行くのはダニー・ボイル『127時間』か海賊のやつになると思います。今年は7月までで計8本になるから、近年では割と良いペース、かな。それもそうなんですが、『アシタ ノ キョウカ』が終わって色々なことがかなり楽になったのは事実ですね。コンサートとか行きまくってるし。

と、云う事で。

6月に入ってしまいまして、いよいよ公演まで1週間じゃん、なわけですが、私の販売したチケット枚数がとうとう20の大台を超えて参りました。

先週の金曜日(5/27)、そして今週の火曜日(5/31)の営業、が大きかったですね。昔の知り合いの集まりだの出身ゼミだのに顔を出していました。練習がたまたま入っていない、という条件も重要でした。

まだ結構捌けそうなんですけど、営業活動が可能な時間も限られてます。なので、25-6枚くらいが限界でしょうか。いずれにしましても、より多くの人にご来場頂いて、楽しんでいって欲しい、ということに変わりはありません。

と、云う事で。

ふう、凄いくたびれ方です。

ちょっとブログの更新が滞り気味ですが、前述のように5/26の新日フィル定演『運命の歌』も無事終了。ようやく6/8、9公演の『アシタ ノ キョウカの』稽古に集中できる状況となっています。

そんな中、5/28、29は両日ともほぼ丸一日な稽古。東京合宿の噂もありましたが、実質それくらいの練習量でした。

出席率が高く、集中力も高く、時間も長い。結局こういう練習が最大効率だったりするわけです。一気に進んだ、という印象の稽古でした。

再度の掲載になりますが、公演は下記のような要領で行なわれます。是非ご来場下さい。

コーロ・カロス公演『アシタ ノ キョウカ』
日時:2011年6月8日(水)19:15開演、9日(木)19:15開演 計2回公演
会場:渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール(渋谷駅徒歩5分)
演目:作曲 林光/作・演出 加藤直
         合唱オペラ《委嘱初演》 アシタ ノ キョウカ――泉鏡花に歌う
指揮・音楽監督:栗山文昭
出演:コーロ・カロス 他
入場料:全席指定
         S席 前売 3,500円 当日 4,000円
         A席 前売 2,500円 当日 3,000円

コーロ・カロス公演『アシタ ノ キョウカ ――泉鏡花に歌う』
日時:6月8日19:15 6月9日19:15 計2回公演
会場:渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール(渋谷駅徒歩5分)
演目:作曲 林光/作・演出 加藤直
         合唱オペラ アシタ ノキョウカ ――泉鏡花に歌う《委嘱初演》
指揮・音楽監督:栗山文昭
出演:コーロ・カロス
器楽:橋爪恵一(クラリネット+ソプラノサックス) 朝吹元(チェロ) 高橋誠一郎(ファゴット)
   寺嶋陸也(ピアノ) 手島志保(ヴァイオリン) 加藤恭子(パーカッション) を予定。
照明:成瀬一裕
美術/衣装:荒田良
舞台監督:中村眞理
宣伝美術:小田善久(デザイン) 林美佳(イラスト)
入場料:全席指定
         S席 前売 3,500円 当日 4,000円
         A席 前売 2,500円 当日 3,000円

更なる詳細は↓

アシタ ノ キョウカ特設ページ

と、云う事で。

4月頭に『アシタ ノ キョウカ』という新作合唱オペラを上演するわけですが、「オペラ」という位なので中身はやはりオペラなんです。練習もたけなわ、になりつつありますが、5月、7月に新たな出番が入ったようです。R.レオンカヴァッロの『道化師』全2幕、ですね。正式決定ではありませんが、既に7月に『トリスタンとイゾルデ』というのがほぼ入っていますから、4-7月でオペラ3本。なるほど今年はオペラ・イヤーなのだな、と思うわけです。

ところで、オペラと言えば、今週になってようやく昨年末に出た『のだめ』#25を読了しました。ご存じの通り完結編です。実のところ全然番外編ではなく結局本編だったことになるラスト2冊ではW.A.モーツァルトの『魔笛』が取り上げられましたが、これは誰もが知る非常に有名なオペラ。この2冊にはオペラを創ったり演じたりする上で物凄く示唆的なことが多々描かれてまして、ニヤニヤしながら拝読させて頂きました。

そのようにオペラづいている日常そのものや、そんな日々の中で浮かんだ様々な雑感などを、このブログでも色々と取り上げていくことになると思います。何とぞご期待下さい。

と、云う事で。

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