イヴェントの最近のブログ記事

先週の金曜日(28日)になりますが、サントリーホール・ブルーローズで行なわれておりました、JCAA(日本作編曲家協会)主催によるコンサート、The Chorus Plus、に出演してまいりました。以下、簡単に報告などを。

平日なので、14時過ぎから始まるリハーサルに出るためには基本的に仕事を休まざるを得ないわけです。今回は楽器が入りますし、会場も慣れ親しんだところではありませんのでリハーサルは必須。そんなわけで、割と早い時間から溜池周辺へと満を持して乗り込みました。

さてさて、何せ9曲の初演を含むコンサートですので、混声合唱団 空 と、女声合唱団 暁 のみなさんの曲も是非聴きたい、と思っていたわけですが、1曲(糀場富美子によるもの。以下敬称略。)を除いてそのリハーサルを聴くことができました。実にラッキーでした。

プリぺヤード・ピアノを使った猿谷紀郎の何ともすさまじいものから、ハープを中心に据えた先鋭的な原田敬子作品、そして一柳慧によるチェロをフィーチュアした20年ほど前の名曲に湯浅譲二によるごく最近作曲された非常に美しいアカペラ曲まで、実にヴァリエーション豊かでしたね。難曲ぞろいだと思いましたが、見事にこなしておられました。

一通りのリハーサルが終わり、しばしの休憩を挟んで19時から本番です。

我々が演奏するのは木下牧子、小六禮次郎、寺嶋民哉、徳永洋明、山下康介、渡辺俊幸という6名の作曲家による、合唱と何かの楽器(ギター、ピアノ、チェロ、ハープ、トロンボーンといったもの)を組み合わせた作品です。ちなみに、木下作品は女声のみで、小六作品はアカペラ、でした。

今回は結構練習したなー、と言いますか、個人的にもちょっと凪みたいな時期だったので、じっくり取り組めました。適度な緊張感の中、自分の役割は一応果たせたのではないかと思います。

2時間半くらいにわたる長いコンサートでしたが、ヴァラエティ豊かな構成、有働由美子アナウンサーによるアドリブ満載の司会進行、各作曲家らによるトークなどなど、質量ともに非常に充実したものだったのではないかな、と思っています。感想などお聞かせいただければ、と思う次第です。

最後になりますが、私自身の次回出演は8月終盤、草津国際音楽アカデミーでの『ドイツ・レクイエム』になりそうです。その前に何か入るかもしれませんが...。取り敢えずご期待ください。

と、云う事で。

今年もやってまいりました。第2回目となる海浜幕張駅周辺でのセント・パトリック・デイ・パレードが、明日20日(祝)に行なわれます。

詳しくは下記参照。

セント・パトリック・デイ・パレードin千葉

14時に幕張海浜公園スタートみたいです。上のページをよく見るとParade Routeというリンクがありますので、そこをクリックしてみてください。どこを通るかが分かります。

パレード後は、歌あり踊りありギネスあり、になります。こぞってご参加ください。

と、云う事で。

直前で申し訳ないのですが、来る9/22(土)の午後から深夜にかけて、神田外語大学及び海浜幕張駅周辺でIrish Culture Festなる催しが行なわれます。セント・パトリックス・デイまで半年、というようなタイミングを祝うようです。詳細は下記に。

Irish Culture Fest in Makuhari

神田外語大学ではアイリッシュ・ラグビーを、駅周辺のアイリッシュ・パブではアイリッシュなミュージック・ダンス・フードを楽しむことが出来る模様です。取り敢えず私はラグビーだけ参加します。

と、云う事で。

先週の日曜日(8/12)になりますが、珍しく午後の練習が無かったので(8月だから?)、文京シビック大ホールで行なわれておりました、お江戸コラリアーずの第11回演奏会「お江戸の新世界」を聞いて参りました。簡単に感想などを記したいと思います。以下、基本的に敬称略です。

まあ、暑い中大変、だったと思います。なんか色々ありましたね~。それはさておいて、と。

第1ステージはドイツ・ロマン派特集。難易度的には一番大変なステージだったのではないかと思います。F.メンデルスゾーン、M.レーガー、R.シュトラウス、R.シューマンといったラインナップで計5曲。80人くらいの大所帯ですので、ロマン派曲らしいうねるような感じもところどころに出ていたように思いました。ただ、個人的な感想としては、ドイツ語のニュアンスや和声の微妙な変化などをうまく吟味・咀嚼しつつ、音色や響きのレヴェルでもっと多彩かつ的確な表情付けがあっても良かったかな、と思います。実現するのは大変難しいんですけどね。

第2ステージは信長貴富の新しい曲『じゆびれえしよん』。詩は山村暮鳥によります。男性合唱曲に新たなヘヴィ・ローテーションなレパートリが加わった、という感じでしょうか。これは今後頻繁に演奏されそうですね。暮鳥がクリスチャンだったこともあり、詩には勿論、音楽にもかなり宗教曲的な色彩が加わっています。決して平易なものではない言葉のニュアンスをうまくとらえ表現した、端正でみずみずしい、そしてまたしっかりした演奏だと思いました。

第3ステージはシー・シャンティ集6曲。海の労働歌、ということになりますでしょうか。男声合唱では結構良く歌われるものです。スタートでちょっとトラブルがありましたが、力強い、迫力のあるステージだったと思います。文京シビックは音響的には割とデッドだと思うのですが、この種の曲にはこういうホールの方が向いてますね。

第4ステージはこの日の目玉ということになるのであろう、三善晃『遊星ひとつ』の全曲演奏。4曲からなる組曲ですが、連弾ピアノを必要とします。で、1、3がアカペラで、2、4がピアノ付き、というあたりにもこの曲の難しさがありますね。歌ったことないですけど(笑)。有名な曲ではありますが、技術的にも体力的にも、あるいはまた音楽的な深さという点でも演奏するのはかなり困難なはずのこの曲を、そつなくキチッと仕上げてくる辺りはさすがといったところでしょうか。ついでに書いておきますと、この中の2曲を全日本合唱コンクールで演奏する模様です。更に磨きをかけていって下さい。

アンコールは松下耕の新曲と「斉太郎節」の新しいアレンジ、でした。後者はホントに良かったです。これが、私が選ぶこの日のベスト・アクト、でした。最初からこんな感じだと良かったかな、などとちょっと思ったり(笑)。

と、云う事で。

去る3月11日(日)、市原市の五井というところで行なわれておりました、制作舎 翔が企画している東北関東大震災復興支援チャリティコンサート第6弾に出向いて参りました。以下、簡単に報告などを。

あの震災からちょうど1年。私にとっても大変な1年ではありましたが、被災地・被災者にとってはそれはもちろんのこと。何かアクションを、と思ったのですが演出家の原島義治さんからのお誘いを受けまして、このようなイヴェントに参加することに致した次第です。

コンサートというよりはイヴェントは2部構成。前半では梅花講の皆さんによる御詠歌、舞踏、朗読、メッセージ紹介、対談などが行なわれ、黙祷を挟んで第2部でも再び朗読、そして最後に歌とピアノのミニ・コンサートが入る、という構成をとっていました。

あの震災とどう向き合うか、というのはまだ日が浅い今日ではなかなか整理の付かないことだと思います。今回のイヴェントでは、犠牲となった方々への鎮魂、一日も早い復興への祈り、が主たる目的となっていましたが、そこにやや客観的な視座からの振り返りとして、青山学院大で公共政策論を教えている宮原勝一さんと、骨のある論客としても知られるフリーアナウンサーの山川建夫さんの対談を挟んだのは非常に効果的だったと思います。

会場は超満員。これは、あの出来事への関心の高さを物語っていると思います。決して風化させることなく、語り継いでいきたいものです。

と、云う事で。

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