三重県鈴鹿市とその周辺の最近のブログ記事

oyare_20080712_01.jpg本日は伊勢市でのフィールド・ワークなどを。例により、宮川河口付近のとある集落でございます。お昼は祇園祭と覚しき雰囲気の松阪でご飯を食べ、彼の地へと。

公民館でひとしきりお話を伺い、メインの目的である「おやれ」なる行事を見学。これが右の写真です。全国的に見られる虫送り行事のことなのですが、「おやれ」とは要するに「追い遣れ」の転訛ということになるでしょう。

ちなみに、西日本の虫送り行事が斎藤別当実盛と深い関係にあること、即ちいわゆる「実盛人形」を作って非業の死を遂げた実盛の怨霊をなだめ鎮める、というような形をとることが多いのは民俗学では常識の範囲ですが、ここの藁束は写真の通り人形の形にはなっていませんし、基本的に燃やすものです。また、この行事ではかつて歌いながら歩いたそうなのですが、残念ながら今ではそういうこともなく、伝承者もいるのかどうか不明、という状況です。何とか見つけたいと思っているのですけれども。何が歌われていたのか、凄く気になるのですよ。ご存じの方はご一報いただけると幸いです。

次回の取材はお盆の時期(月遅れ)に行なわれる羯鼓(かんこ)踊りです。時間帯が問題なのですけれど、何とかなるでしょう。どうでもいいですけれど、首都圏では大旨明日からお盆となりますですね。

と、云う事で。

さてさて、本日は会社を休んでフィールドワークです。まずは、1年前に果たせなかった、伊勢市の朝熊山にある金剛證寺というお寺で毎年6/27-29に行なわれる開山忌という行事の見学などを。実のところ、明日明後日がメインらしいのですけれど、まああちこちから奥の院へと塔婆(とば)供養にやってくる人が本日でもひっきりなし、という感じでございまして、本当の意味で生きた信仰だな、と感慨に耽っておりました。

なお、このタケマイリ習俗に関しましては、朝熊山からではなく地域社会の側から見よう、と考えるに至っており、それも含めて次の場所へと移動を。

次なる地は今のところ名前はあかせませんが伊勢市街地のやや北に当たる場所。いわゆる半農半漁で暮らしを立てていた地域でして、ここにはかつてミコさんと呼ばれる霊媒師が在住しておったわけです。

私は基本的にシャマニズム研究者なので、折角三重県に住んでいる以上は櫻井徳太郎氏がかつて調査したこの辺りのその後をきちんと押さえておきたい、そしてまたピンポイントの調査により何か櫻井氏と違うことを言いたい、と考えているわけです。

本日はそのような意図を持っての二回目の訪問でしたが、今回は、ミコ寄せについてはまだまだ聴き取りは可能だな、ということ、あるいはシャマニズム研究とは部分的に重なる形でやってきた身体パフォーマンスに関わる研究がここでもやれるだろうな、という感触を得て帰ってきました。特に、富士山信仰が面白いのです。これらについての詳細は更なるフィールドワークを重ねた後にどこかで発表ないし公刊しますので心待ちにしていて下さい。

以上、簡単なフィールドワーク報告でした。

と、云う事で。

私設サイトのギャラリを更新しています。今月5-6日にかけて行なわれていた鈴鹿市東玉垣町の天王山春祭の模様4枚です。携帯電話(W51K)で撮っていますが、まあまあの出来ではないかと思います。そろそろ買い換え時なのですけれど。Cyber-shot携帯=W61Sが欲しいんですよね。

ちなみに、近所の肥田町でも6日に春祭が行なわれていたのですが、こちらについては獅子舞メンバとして参加していた関係もあって殆ど写真が撮れていません。ヴィデオは撮っていたんですけどね。ご覧になりたい方はいつでもいらして下さい。って、鈴鹿市ですが...。

と、云う事で。

現在居住している鈴鹿市内は昨日今日とどこもかしこもお祭一色。私はと言いますと、土曜日は住まいのやや南にあたる東玉垣町で行なわれている天王山春祭の第1日目・試楽(しんらく)をほぼ朝から晩まで見学し(朝7:30から夜中の0時ですねぇ。)、本日は住まいのある地域にあたる肥田町の宇気比神社春祭の式典と獅子舞奉納などに参加していました。

まず最初に東玉垣の話を。試楽で行なわれるのは基本的に獅子の門舞いです。東玉垣は280戸ほどある集落と言うよりは地域ですが、このうち150戸ほどの玄関先で獅子舞をします。うち7軒は家の中で45-50分ほどの舞いを執り行ないます。これが一通り終わって夜になると神様を御輿に移す行事が天王山=須賀神社で行なわれ、ここから年番の人たちによる寝ずの番などが始まります。全部を見たわけではありませんが、と言いますかそれは不可能なのですが、去年見られなかった第1日目のほぼ一部始終を参与観察することが出来、取り敢えず満足しています。二日目は昨年見ていたのですね。

さてさて、続いては私が鈴鹿に相変わらず住んでいる理由の一つとも言える肥田町の獅子舞ですけれど、既にこのブログでも小出しにした通り、この2週間強の期間練習を積んできたわけで、その成果と致しまして、一応一つの演目で「後舞い」という役目を果たすことが出来ました。リハーサルも何も無しのぶっつけ本番で、まあ後から考えますと恐ろしいことをしたものだな、と汗が出て来ます。秋祭にも参加予定なので、もっと練習を積まないといけません。がんばりますので保存会の皆様、何とぞよろしくお願いします。

そんなこんなでとてつもなく充実した二日間でしたが、今回収集したデータのうちまずは写真などを私設サイトのギャラリなどに、そしてまたやがては大きな論文なり報告書、という形で公にする予定です。心待ちにしていて下さい。

と、云う事で。

本日は会社をさぼりまして(まあ、有休ですが。)、桜が満開な名古屋市内でとあるコンサートを聴いてきました。とある(こればっかりなんですが...)進学教室が企画したもので、基本的に子供向けな内容だったのですけれど、生のオケを聴くのは何だか久しぶりで、ここしばらくそういう余裕がなかったんだな、とふと自分の人生を振り返ってしまいました。って、なんのこっちゃ...。

しかし、今回初めて入ったんですけれど、愛知県芸術劇場のコンサート・ホールはホントに素晴らしいですね。多分日本国内随一なんじゃないかと覚しき立派なパイプ・オルガンもあるし、サントリー・ホールのようなレイアウトと明るい舞台照明が印象的でした。音響的にもかなり良いのではないでしょうか。一度舞台の上に立ってみたいですね。J.S.バッハの『ヨハネ受難曲』とかにベースで入れてくれないかな、などと思ったりします。シンプルにモツレクやベルレクなんかでも良いんですけど。

さてさて、鈴鹿に帰ってきてからは例により獅子舞の練習です。明日は別件があるので私にとっては本日が一応ラスト。いよいよ日曜が本番なのですが、一曲「後(あと)舞い」(=獅子のしっぽ側)に入れていただく運びとなりました。コスプレしてがんばりますですよ。

と、云う事で。

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