白山人類学研究会の最近のブログ記事

以下、白山人類学研究会からのお知らせです。

今年度第1回の白山人類学研究会を下記の通り開催いたします。
また発表と合わせ総会を開きますので会員の方は振るってご参加ください。
皆様ふるってご参加のほどよろしくお願いします。

日時:4月24日月曜日 18時10分より
                総会(昨年度会計報告、及び9号印刷費用など)&研究発表

場所:東洋大学白山校舎 5304教室

タイトル:「チンロン練習場にみられる暗黙の掟 -人間関係が作り上げている人々の配置図-」

発表者:松尾綾(2005年度東洋大学社会学部社会学科卒)

要旨:「チンロンとは、籐で作られたボールを用い円陣を組んで蹴り続ける、ミャンマーの伝統的なスポーツである。
 報告者は、卒業論文『ミャンマーにおける伝統スポーツの継承者たち-ヤンゴン・アシェジョーゴン地区におけるチンロン練習場を事例として-』から得たデータと、論文内では触れなかった事例を基に、練習場内外にみられる人々の物理的位置関係を検討した。その結果、暗黙の掟とでも呼べるような人々の配置図が明らかとなった。今回の発表では、この配置図を提示するとともに、これを生み出している背景についても考察したい。」

今年度の第7回目になる研究会が開かれます。奮ってご参加ください。

日時:3月6日18時から(2時間程度)

場所:東洋大学白山校舎5号館 5304教室
タイトル:日本籍コリアン・ダブルの名乗り

発表者:井出弘毅氏 

要旨:「日本籍コリアン・ダブル」とは、いわゆる「日本人(厳密には日本国籍者)」と在日コリアンとの間に生まれた子のことである。日韓もしくは日朝の2系統の出自を持つ人々の名乗りに関して報告を行なう。国籍は日本国籍でも、アイデンティティとしては日本のものだけではないという特徴を持つダブルの人々は、どのような名乗りをしているのだろうか。発表者が行なった聴き取り調査データを元に、ダブルの人々の名乗りの実態を整理しつつ、そこに見られるバリエーションについて考察する。具体的には、どのような事柄が彼/彼女らの名乗りに影響を与えているのか、という点に注目していきたい。

本年度第5回の白山人類学研究会が行なわれます。奮ってご参加下さい。多分私も現われます。

日時:10月29日(土)17:00-
場所:東洋大学白山校舎第一会議室(2号館3階)
発表者:竹野富之(東海学園大学人文学部非常勤講師)
タイトル:「マレー人のウマ観(umat)-共食儀礼クンドゥーリ(kenduri)が紡ぎだす人間関係に焦点をあてて」
内容:共食儀礼クンドゥーリをすることはウマ(umat)の維持、強化に役立つのだ」。これは一般のマレー人の間で広く定着している言説である。なお、ウマはイスラーム共同体ウンマ(ummah)を指す言葉であり、クンドゥーリはマレー社会固有の伝統慣習《アダット(adat)》である。ここで注目すべきは、なぜ本来のイスラームとは無関係のアダットであるクンドゥーリがウマの維持、強化に役立つと一般のマレー人の間で評価されている点である。本報告ではこの点に注目し、クンドゥーリを様々な角度《例えば、クンドゥーリがマレー人の人間関係に与える影響など》から分析することでマレー人のウマ観の一端を明らかにしていく。

白山人類学研究会のウェブ・サイト中、機関紙『白山人類学』目次に本年3月刊行の第8号分を追加しました。

私が管理している、というかたまに更新している白山人類学研究会のウェブ・サイトを更新しました。今回の更新は主として研究報告の部分です。

と、云う事で。

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