研究活動の最近のブログ記事

個人的にはとっくに梅雨明けしてたと思うんですが気象庁的には今日ということになるらしい本日午後、物凄い暑さの中を多分最高気温は36度=体温を超えていたんだろう名古屋に出向いて、同市の東の方にある某大学で行なわれていた中部人類学談話会という会合に出席して参りました。

発表者は2名だったのですが、目玉は何と言っても二人目の演者である京大名誉教授+東海学園大学教授の杉山幸丸氏です。この方、周知の通りハヌマンラングールの子殺し行動を世に知らしめた偉大な霊長類学者なわけですけれど、今回はご自身がやってきた50年に及ぶ霊長類学研究の振り返り、といった内容でした。

霊長類学や社会生物学、動物行動学といった人類学と関わりの深い領域にも並々ならぬ関心を寄せてきた私には今回のご講演は本当に願ってもないものでございましたし、洒脱なユーモアを交えて語られる高度なのに物凄く分かり易い見事なご講演ぶりに感服した次第です。

まあ、こういうものに参加しておりますと、否応なしに知的好奇心を刺激されてしまいますですね。世の中にはまだまだ探求されるべきことが多々あるわけでございます。

と、云う事で。

nanzan_200806_01.jpg本日はタイトルの通り「宗教と社会」学会第16回学術大会に参加すべく名古屋市内にある南山大学というカトリック系の大学に出向いていました。写真は主な会場となっていた新しい建物(左奥)を含む広場みたいなところのものです。何とも雰囲気の良いキャンパスですね。

人類学に近い、と言いますか、私自身興味関心を持ち続けている聖地や巡礼に関わる話を5つほど聴かせていただきました。幾分緻密さ厳密さに欠けるものもありましたけれど、それを補うべくこの学会では25分程の質疑応答時間というのが設定されておりまして、それによって疑問点の多くは解消し、更にはより広い展望みたいなものまで垣間見ることが出来る、というようなある種理想的な流れが作られていました。本当に勉強になりましたね。

こういうところにも表われておりますようにこの学会、やはり運営の在り方がとても良いわけです。比較的新しい学会なのですけれど(第16回ですからかれこれ16年目、ですね。)、旧来の学会が陥っている問題点をうまくかわしながら運営されているように思います。これからも、色々な面で様々な学界に刺激を与えていくような存在であって欲しい、と願う次第です。私も構成員の一人なのでその一助となるべく努力したいと考えますけれど。

ちなみに、会場に向う途中で宮城・岩手県境での規模の大きな地震のニュースを目にしました。あの辺りは修士論文・博士論文を書くために何度も足を運んだ地であり、また親戚も多く住む場所であるだけに、色々な思いが交錯しました。被災地の皆様にはお見舞い申し上げる次第です。本日はさすがに電話などをするのは避けましたが、明日にでも様子をうかがってみたいと思います。

と、云う事で。

先週から始まったNBAファイナルズ第2戦。ホームとは言え、セルティックスは2連勝。チャンピオンシップまであと2勝に迫ってしまっています。このまま行っちゃうのか、レイカーズは巻き返せるのか、というところですね。

やはり生で見たいんですけれど、週末にかかりそうな最終決戦も、どうやら見られない方向。土曜日は南山大学で「宗教と社会」学会の学術大会、そして日曜日は合唱祭です。まあ、別に平日休んでも良いんですけどね。

と、云う事で。

daigo_200806_02.jpgさてさて、昨日の続きです。6/1は学会をほっぽらかして山登り。修験道研究もボチボチやってきた私なわけですが、さすがに当山派修験の本拠地といいますか原点である醍醐山に登っていないのはまずいのでこの際登ってしまおうか、という企画です。しかし、午後3時頃から三重に戻って歌の練習という過密スケジュールですから、余り時間はありません。

そんなわけで、結構早めに宿を出て朝食を済ませ、朝8時20分位には東西線醍醐駅を降り、近年著しい発展を遂げたと思われる新興住宅地の中を一路醍醐寺の方へと。お寺の入り口にいる入場切符売りの方々から、醍醐山に登るにはどれくらい時間がかかるんだ、とか、荷物はどこで預かってくれるんだ、とか色々と聴き出しまして、まあお昼には京都駅に辿り着けるな、ということが分かりましたので9時位から登山開始です。

daigo_200806_03.jpg1枚目の写真は取り敢えず山の入り口付近。女人堂というのがございます。修験の山ですから、元々女人禁制なわけですね。新緑の紅葉(もみじ)が美しいです。秋になったらさぞや凄いんだろううなぁ、などと思いつつ西国三十三所観音霊場第十一番札所になっている准胝堂までほぼ一気に登りました。実は、所用1時間、とか書いてあったんですが、40分かかりませんでしたね。まあ、日頃から鍛えてますから当然ではありますが。2枚目はこの准胝堂の様子です。

なお、ここから上に行くには折しも6/1から600円かかるようになってしまいました。でも、開山堂ですとか、五大堂ですとか、いかにも修験な建物群を観ないわけにはいかないのでやむを得ずお納めして上へと。ここからは所要時間20分くらいで一通り観て戻ってこられますね。しかし、有料になったせいか殆ど人がいませんでした。3枚目の写真は頂上付近にある開山堂近くで何やら行のようなことをしている修行者の後ろ姿です。

daigo_200806_04.jpg後は降りるのみです。時間がないので聞き書きなんてしてられません。11時には下界に降り立ち、予定通りちょうどお昼に京都駅に着きました。行き当たりばったりですが、何だか全てがうまくいきましたですね。それもこれも日頃の鍛錬の、と。そればっかりですが...。身体についての議論を聞き、色々とインスパイアされた翌日に身体を酷使(でもないか。)するのもなかなかオツなものでございます。

と、云う事で。

ちょいとお知らせです。久々に学会発表をします。先ほどエントリをオンラインで終えました。通らなかったりはしないと思うので間違いなくやります。

今回は9月中旬に筑波大学で開かれる日本宗教学会の第67回学術大会での個人発表になります。そういえば、個人発表って何年ぶりなんでしょうね。パネルとかそういうのはちょこちょこやっていたのですが...。

それは兎も角、中身は今住んでいる辺り=鈴鹿市内の山の神信仰についてのお話です。事例報告+社会構造論的な分析が出来ると良いかな、と考えています。基本的に年齢階梯的な色彩の強いところなので、そういうことが前面に出るでしょう。

なお、ついでに学会ネタをもう一つ書いておきますと、明日から二日間京都大学で日本文化人類学会の研究大会が開かれます。9時から始まるんですが、6時には家を出て、なるべくたくさんの発表を聴こうと思ってます。質問もジャンジャンしたいですね。

と、云う事で。

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