研究活動の最近のブログ記事

さてさて、日曜日はいつものように歌の練習に明け暮れてましたが、23日(月)・24日(火)は休みを利用して関西方面へと。これは、第一義的にはデイヴィッド・リンチの新作『インランド・エンパイア』を観るためです。近いところでやっていないので大阪に行く他はないのでした。

ただ、これだけだと勿体ない、といいますか、現在京都では祇園祭の最中(さなか)なわけで、うまい具合に24日に行なわれる「花傘巡行」と、御輿の御旅所から八坂神社への帰還行事である「還幸祭」というものの一部を観ることにし(23時までかかるわけです。終電がありませんね。というか三重だし…。)、それゆえ23日夜は大阪で宿泊、ということに相成りました。

ちなみに、24・25日は京都の祇園祭と同じく日本三大祭の一つとされている大阪の天神祭の日に当たっており、どっちを観るか悩んだ末、こちらは来年にしよう、という結論を出した次第です。本日(25日)を休みにしちまえば良かったな、とも思いますけど、そうもいかないのですよ。

さてさて、映画も面白かったのですが(評論は後日公式サイトに掲載します。)、メイン・イヴェントではないとは言え、祇園祭の印象は兎に角圧倒的。梅雨が明けたばかりのカンカン照りの中を、1km以上はあるのではないかと思われる行列が京都の町を練り歩く姿は何とも壮大なものです。獅子舞と念仏から派生したとされる「六斎」の奉納を見られたのも大きかったですね。大変中身の濃い1日を過ごすことが出来ました。メイン・イヴェントの「宵山」と「山鉾巡行」は来年以降のお楽しみ、と申しますか、実は御輿を担いでみたくなってしまったわけです。それも含めて、京都には一度住んでみたいですねぇ。

最後になりますが、余りにも忙しいためしばらく更新が止まっている公式サイトのギャラリに、そろそろこのところ撮りためてきた色々な写真をアップし始めますのでご期待下さい。

と、云う事で。

昨日は日本文化人類学会の第41回研究大会に参加すべく名古屋大学へ行って参りました。まずは改装中のエントランス付近の写真などを。地下鉄の駅がやけに新しい気がしたのですが、実は名城線の砂田橋-名古屋大学駅間が2003年12月、名古屋大学-新瑞橋駅間は2004年10月にそれぞれ開通したとのこと。ついでながら、これによりこの地下鉄路線は全国初の環状地下鉄線となった、ということです。

さてさて、肝心の研究大会ですが、会社員をしながら一応人類学をやっている私にとっても良い刺激となりました。ただ、特に目立ったトレンドというものが無いように思ったのと、研究報告とは言い難いものがまかり通っている、という感想を抱きました。

前者については別に気にする必要はないと思うわけですが、後者については大きな問題ではないかと考えます。要するに、自分のやっていることが研究史上どういう位置にあって、そこではこれまでにどういう見解が出されてきたのか、ということがキチンと語られていない、あるいは、ある社会現象や文化事象について語る際にそういったものが置かれた文脈について触れないために、あるいはそちらばかりに触れすぎるために、どうにもピンぼけな感じの報告に成り果てている、というものが目立ちました。また、時間を超過しながらも問題の所在と結論が明確に示されていない報告が大多数で、質問や議論を初めから放棄しているのでは、という印象を持った次第です。

正直なところ、十分な準備が出来ないのだったら発表しない方が良いと思います。そうすれば、発表者が減ることにより一人あたりの発表時間と質疑応答=議論の時間が増えて学会全体が活性化するでしょう。来週参加する予定である「宗教と社会」学会の学術大会にはそういうポリシィがあってとてもうまく機能していると考えています。ご参考まで。

さてさて、最後になりますがお昼ご飯は名大生協でのランチでした。森博嗣の作品に登場する場所での食事なので、写真も撮ってしまいました。そもそも研究大会が行なわれてたのがどういうわけか工学部の建物だったのですが、建築学科なり環境学研究科なりの場所は良く分かりませんでした。何しろ広すぎるもので…。

と、云う事で。

来月は学会等の研究大会が目白押しなわけですが、私の入っているものについて記載しておきたいと思います。

まずは、日本文化人類学会の第41回研究大会。今年は名古屋大学東山キャンパスで6月2日、3日に開催されます。たまたま家が近いので2日(土曜日)のみ参加の予定です。ちなみに、発表は行ないません。以下にリンクを張っておきます。

日本文化人類学会 第41回研究大会

続いて、「宗教と社会」学会。第15回となる今年は駒澤大学にて6月9日、10日に開催されます。9日の日には参加の方向。約一月振りの東京入りですが、10日は別件のため不参加です。なお、昨年発表したわけですが、今年は行ないません。リンクを張っておきます。

「宗教と社会」学会 第15回学術大会

と、云う事で。

今年度第5回目の白山人類学研究会が下記日程で行なわれるそうです。ふるってご参加下さい。恐らく私も出没します。

日時:11月20日 月曜日 18時10分より

場所:東洋大学白山校舎 5304教室

演題: Transnational family(跨境家族)小考―海外韓人の事例などから―

発表者:松本誠一(東洋大学社会学部教授)

概要:韓国の李光奎博士は日本ではとくに家族・親族研究により知られているが、各国の韓人移民に関する調査報告書を多く持つ。ソウル大を定年退職された後は、海外同胞財団理事長などの要職に就かれ、一貫して韓人支援活動に励んでおられる。李博士によれば、海外韓人人口は中国人・ユダヤ人・インド人・イタリア人に次いで5番目に多いという。2000年の著書ではその総人口として550万人を数え、別の研究者は最近では700万人に及ぶと唱えている。韓国から出移民は衰えを見せない。発表者はカナダをはじめ、台湾・東南アジア5カ国・ドイツの韓人社会を見てきて、演題のような事例に目を惹かれるようになった。本発表では欧亜の先行研究にも触れつつ、Diasporaとは異なる移民のありようを考えたい。

私設サイトの「研究業績」欄に二つほど新しい研究成果を追加しています。

と、云う事で。

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