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去る7/10(火)、すみだトリフォニーホールで行なわれておりました、東京スカイツリー開業記念、ベートーヴェン作曲『祝典劇《献堂式》のための音楽』全曲演奏会を聴いてまいりました。

指揮は内藤彰さん、演奏は東京ユニバーサル・フィル、合唱は合唱団TST634、です。合唱には栗友会男性も数十名参加してます。

コンサートは「エドモンド序曲」とのカップリング。肩慣らしというような感じの演奏の後、メイン・イヴェントの方に。

すみだ第九で2年間かけて演奏してきたものを、まとめて、ということになります。後半は私も3月に歌ってますね。さすがに今回はフランス行き直前なので参加は無理でしたが。

正直なところ、あんまりベートーヴェンらしくない作品なのですが、そんなこともありまして全曲演奏はたぶん国内初。今後このような機会もそんなにないでしょうから、レアな演奏に立ち会えた、ということになりますでしょうか。

アンコールで第九4楽章の超ダイジェストが演奏されましたが、こちらの合唱の方が勢いがありましたね。さすがに年季入ってるな、と思いました。

以上、フランス行き直前で落ち着かない中でのコンサート鑑賞記でした。

と、云う事で。

この連載もとうとう二桁に到達です。今回はイヴェントが少なくて、練習日誌ばっかりでしたけれど、それも間もなく終わってしまいますね。

出発まで残り2週間となった、7月8日の練習について、以下、簡単に振り返りましょう。

この日の練習はフランスで4回行なうことになる長いコンサートの全曲を最初からさらっていく、というものでした。

まずは前半の宗教曲ステージ。大きな曲から小さな曲まで、言語も、様式も、歌われることがらも様々ですが、兎に角隅々まで、細心の注意を払って演奏しないといけないな、と思いました。まだまだ粗いしです。前半の曲はコーラスマスタークラスで用いられる曲が大半ですので、更に深く、妥協のない仕上がりに向けて努力しなければなりません。ちなみに、暗譜出来ていない曲が幾つかありますが、そのことも含め、やることはまだまだたくさんあります。気が遠くなるくらい。

大曲「地上の平和」を挟みまして、後半は日本語曲を中心としたラインナップとなっています。「地上の平和」から後半のアンコール曲までの暗譜はこの日で一応完成。ここまで出来ても何度も譜読みを繰り返していかないといけない曲が何曲もあります。でも、前半の曲達よりは全体的に良く仕上がっているように思います。個人的には、取り敢えず、「原体剣舞連」のピッチをもっと正確にすること、「湯かむり唄」のパフォーマンスに慣れること、全体としてお客さんと向き合う姿勢をもっと出すこと、この辺が次週までに克服すべき課題となります。

さてさて、毎週日曜日の通常練習はこの日で終了。14-16には合宿が行なわれ、中日には試演会も催されることになっています。私自身は、この日までに全曲暗譜、が目標です。ただ、フォーレが最後まで残りそうですね。フランス語は別段苦手ではないのですが、何か覚えにくい、です。実際問題、「地上」や「原体」の方がテクスト長いんですけど、何でなんだろう。フランスに行くんだから、この曲は本当に大事に演奏したい、と思います。

残り時間はあとわずかですが、いつものように、出来ることは全部やる、でいきたいと考えております。何とぞ応援のほどよろしくお願い申し上げます。

と、云う事で。

先週の金曜日になりますが、とんでもなく多忙な隙を突いて、サントリーホール・ブルーローズで行なわれておりました東京シンフォニエッタの第31回定期演奏会を聴いて参りました。

19時開演は厳しい、ですね。コンサート自体がそれほど長くないのですから、19:30開演でも良いのでは?、と思いました。実のところ19時開演なんていう習慣は日本独自のもので、欧米では20時とか21時とかが普通です。日本もそうならないかな。

そんなこんなで1ステージ目のR.ワーグナー「ジークフリート牧歌」は聴けず。基本的に1945年以降に作曲された曲を演奏するために作られたこの小オーケストラがこういう曲を演奏したのにはワケがありまして、それというのもつい先だっての5月にフランス遠征をしたようで、そこでは一般により広く知られた曲、ということでこれとこの日の3ステージ目に入っているC.ドゥビュシーのトリオが演奏された、ということによるらしいです。

てなわけで私は2ステージ目のジャン-ルイ・アゴベ作曲「クラリネットと9人の奏者のための"コンチェルティーノ"」からの鑑賞となりました。フランス公演のために委嘱されたもので、日本初演です。西澤春代さんによる超絶技巧クラリネットに、低音系の楽器群とパーカッションを中心としたアンサンブルが絡み合います。演奏者には勿論ですが、聴くものにも相当な集中度を強いる楽曲だと思いました。なお、指揮の板倉康明氏自身がクラリネット奏者ですが、見事にその特性を引き出しているように思われました。

3ステージ目は前述のようにドゥビュシー。「フルート、ヴィオラ、ハープのためのソナタ」、です。面白い編成ですね。本年生誕150年の天才作曲家によるこの曲もまたやはり天才っぷりをあまねく発揮したもの。曲想とそのひねり具合が兎に角見事なんですけれど、そんな中、どこかで聴いたようなモティーフが随所に登場します。アゴベ氏や、あるいは4ステージ目のアタイール氏のまさしく現代フランス的な音響も、実のところその淵源はドゥビュシー辺りにあるわけで、150年に及ぶんじゃないかとも思う調性への抗いとその果てに生まれてきたもの、というようなことを思わずにはいられませんでした。

4ステージ目は上述のバンジャマン・アタイール氏による「"暗潮" ソプラノとアンサンブルのための」、です。これもフランス公演のために委嘱されたものでやはり日本初演。ソプラノ・ソロは松井亜紀さんでした。バッハ・コレギウム・ジャパンで歌っている方ですね。東京シンフォニエッタがこういう演奏会で歌ものをやることはかなり珍しいのではないかと思うのですが、非常に面白かったです。管弦楽と打楽器による(後者が非常に重要)、凄まじい音響空間が構成される中、つぶやきからシャウトまでの幅を持つ松井さんのヴォーカルがその核を明瞭に形作っていました。アタイール氏は若干22歳ですが、恐るべき才能だと思います。

ちょいと蛇足ですが、アタイール氏のこの曲、松井さんはフランス語で歌っておられましたが、印刷テクストが配布されませんでしたので、内容は掴めませんでした。そうですねー、来週末から私もフランスに行くわけですが、実際問題として結構な数の日本語曲を演奏します。やっぱり内容を伝えないと、と思うんですよね。誰かフランス語訳作ってくれないかな、って多分時間ないですけど。訳しにくいというか、殆ど不可能じゃないかと思われる曲ばかりなんですよね。

東京シンフォニエッタの次回出演は8/31(金)にサントリーホールでJ.クセナキスの『オレステイア』を、ということになっています。指揮は期待の新星・山田和樹氏ですね。これは何とか早退なり何なりして聴きたいな、と思っております。その次の第32回定演は10/13(土)で西村朗特集なんですが、私自身が本番(G.ヴェルディ『レクイエム』)を抱えているので聴きに行くことは出来なさそうです。残念!

と、云う事で。

南フランスでのコンサート・ツアーに向けての準備を綴るこの連載も9回目となります。今回はあっさりと。何しろ、もうツアーの直前過ぎでして、忙しくかつ慌ただしくて、こういう時間が取れなくなってきているわけです。

と思ってたんですが、それなりに長くなりました。

さて、7月1日(日)の練習はほぼ前の週と同じ時間配分。私の到着は前週よりちょっと早めで12時位。例によってぎゅーとらで買った弁当を食べつつ、小アンサンブルの練習に口を挟みます。さりげなく口笛での参入も怠りません。ちなみに半音下げてくれんかな、これ。最高音でないんですけど。

男声練は今週はあかね先生。もっと歌って良いよ~、ということをいつも言われておりますが、確かにそんなに抑えなくて良いですよね。良い声出し続けてないと、音楽にならないわけで。うるさくなったら抑えるように向井先生が指示すればよいわけだし。そんなことを注意しつつ全体練習へと。

今週は第2部の曲と「地上の平和」はもう楽譜見ない、が前提でしたが、これは何とかこなしました。各曲で1カ所ずつ大きなミスやりましたけどね。修正修正。

そうですねー、それらの楽曲群、暗譜したとは言え、なかなかぎこちないところも多々ありまして、その辺は来週、再来週で可能な限り解消予定です。ここまできますと、どこまでいけるか、ですね。

全体としては第1部の曲が多い練習でした。フォーレ以外全部やりましたね。1部の曲の多くはまだ譜面見てますが、段々離していこうと思ってます。

団全体としては、うまくいっている曲とそうでない曲の差が激しいかな。ここまで来ますと大事なのは集中力で(アンサンブルの基本ですね。)、どうもそれがゆるむ曲があるような気がしています。キチンとハモる、キチンとユニゾンする、みたいなことが更に上手くできると良いかな~。長い時間の練習でそれを持続するのは大変ですけどね。まあ、修練あるのみです。

と、云う事で。

今回は6月24日(日)の練習についての報告です。といいますか、ツアーに向けての全体的な進捗と今後の計画というか覚悟の程についても語っておきます。

さてさて、まずは概況を。13時から公式練習開始となりましたが、男声は向井先生自身が指導。「地上の平和」「原体剣舞連」を兎に角整理、という練習でした。

その後は5時間以上にわたるアンサンブル練習。やっぱりディクションが大変な2曲=「ラシーヌ賛歌」(ホントはラスィーヌだけど)、「地上の平和」から始まり、その後女声は浴衣に着替えて後半ステージへと。

まあ、浴衣で後半の結構な長丁場をどう乗り切るか、というのも含めた練習だったわけです。7月終わりだから、きっと相当暑いですよね~。教会だからエアコンないだろうしな~。てか、考えてみたらエアコンつけて練習しちゃダメじゃん(笑)。

で、後半とアンコール曲を網羅して練習が終わりました。お腹一杯、という感じでした。実際には後半腹ぺこでしたが(笑)。

練習自体はそんな流れ、でした。

ところで、この日の練習を入れて、7/15の試演会、あるいはツアーに向けての通常練習は3回しかありませんでしたので、ややスクランブルな感じが漂い始めています。

思えば、ESTの海外コンクールや定演というのは、基本的に既にどこかで演奏した曲、というよりは結構歌い込んでいる曲を扱ってきたわけでして、今回はその点でかなり厳しい。まだのせたことのない曲が結構ありますし、新しいメンバが非常に多いのでそういうメンバにとっては当然初めて歌う曲ばかり。

そうなんですよね。私が在籍してた頃は、定演や海外コンクールの一ヶ月前くらいになると、大部分が譜面を外して歌うようになっている、というような感じでした。今回も一応それを目指して練習計画が立っていたわけですが、やはりスケジュール的にキツイものがあり、多くのメンバがまだ譜面を離しにくい、という状況があります。その実私もなのですが。

で、ローテーション的には、残り2回の練習で全プログラムの半分ずつをこなすことになると思うので、要するに残り2回がそれぞれの曲について、試演会前の最後の練習、になるわけです。

ここまでくると、練習の中でも本番さながらな演奏をしていかないといけません。となると、もう基本的には譜面は見られない、んですよね。ESTの「本番仕様」、ってのは要するにそういうことですから。

そんなわけで、一応覚悟を書いておくと、来週までに後半プログラムと「地上の平和」については譜面無しで歌えるようにしていきます。そして、試演会には全て暗譜で臨むつもりで他の曲もとっとと覚えます。

あー、凄いこと書いてるな(笑)。まあ、言うは易く行うは難し、ですから(笑)。

以上、練習報告と覚悟をざっと書き綴りました。

と、云う事で。

1-5 6-10 11-15 16-20 21-25 26-30 31-35 36-40 41-45 46-50 51-55 56-60 61-65 66-70