Vaison-la-Romaineの最近のブログ記事

第3日目(7/24)は第2回目のコンサート。この日は山間の町ラマストル(Lamastre)にある教会で、21時から演奏予定でした。2時間半-3時間ほどかかりますので、帰りが大変だね、という話をしていたわけです。実際大変でしたが。

vaison_20120724_02.jpgそれは兎も角、午前中には1時間ほどの練習後、ヴェゾンの街中で行なわれている火曜市の賑わいを通り抜けつつ、ヴェゾン-ラ-ロメーヌの市庁舎へと赴きます。

ここで開会式が行なわれまして、エストニアの合唱団(Collegium Musicale)と我々で、1曲ずつ披露しました。我々は松下「さくら」、彼等はトルミスです。

これが終わって再び市を抜けて宿舎に戻って昼食。30分ほど練習し14:00には出発です。現地入りは16:30過ぎ。まあ、何ともきれいな土地です。写真撮りまくり。

vaison_20120724_01.jpg1時間半ほどの教会リハーサルの後、夕食。学校の食堂か何かでしょうか。シンプルでしたが、心のこもったもてなしに感激。

コンサート前にちょっと時間があったので付近を散策。どうやら、新市街に移住した方が多いらしく、教会近辺は空き家が目立ちます。見た目に良いところが住みやすいわけではないのですね。

コンサートは21:00から2時間ほど。前半が余りにもキツイので、ラスト3曲前にブレイクを入れることにしました。かなり熱烈な反応で、アンコールでは「湯かむり唄」をもう一回歌う、なんてこともしました。楽しんで下さったようで、本当に良かったです。

少々打ち上げみたいなことがありまして、23:30過ぎに出発。これでも充分遅い時間ですが、宿には2:30に到着。シャワーを浴びる間もなくばったりと寝ました。

と、云う事で。

以下第2日目(7/23)についての記録です。ちなみに、カメラを宿舎に忘れたのでこの日だけスマートフォンで撮影した写真を貼り付けてます

この日は夜の20:30からこちらでの第1回目のコンサートが予定されておりますので、朝からきっちり練習。9:00からパートで9:30から全体。練習会場は泊まっているエスカパド・センターの中。ここ、基本的に音楽合宿場みたいなものなので、非常にやりやすいです。この日だけ1階使いましたね。

まあ、練習だけは出来るんですが、実際に歌う会場でリハーサルやらG.P.と呼ばれるものが出来るわけではありません。そもそも1曲1曲を通すことも難しい。全体として時間足りないな~、という感じなんですが、そこは何とかしないといけません。

vaison_20120723_01.jpg結構な量の昼食を食べて、移動開始。モンテリマル(Montélimar)という町に向かいます。14:30に出て16:30には着いていたかな。なにげに結構遠いですね。ここにあるSt.Croix教会というところで演奏することになります。写真のように何ともステキな教会。使用できませんでしたが、巨大なオルガンも置かれています。ちなみに、残響は凄まじいです。

夕方とはいえ、余りにも暑いので、大変だな-、と思っていたのですが、ホントに大変でした。17時くらいから1h程度場当たりに毛が生えたくらいの練習をして、市庁舎(Hotel de Ville)でのレセプションに出席です。地元の方々らしい合唱団がウィリアム・テル序曲を歌ってくれました。トゥールでも経験済みですが、この国、おもてなしは本当に徹底しています。

vaison_20120723_02.jpgそれからヴェトナム料理なのか中国料理なのか良く分からないテイストの料理屋へ。春巻きを揚げたもの、カレーっぽい炒め物、イカと野菜の炒め物、が出ました。なかなか美味しかったんですが、ちょっと辛かったかな。写真は料理屋へ行く途中の壁画。モンテリマルはヌガーで著名なので、こんなことになってます。

20:30からという話だったはずのコンサートですが、前座に先ほどの合唱団がそれなりに長い時間歌ってくれまして、始まったのは21:00からだったと思います。

で、コンサート開始。夜になってもそう簡単には涼しくなりませんので、物凄い暑さの中、礼服を着て前半30分強をしのぎます。前半は譜持ちOKという指示でしたが、私自身は全曲暗譜。やっぱり譜持ちってどうなんだろう、と思いました。全員暗譜の「地上の平和」に入った時にちょっと雰囲気変わりましたからね。

水分補給と法被への着替えを済ませ、長い後半へ。アンコールまで含めて、50-60分くらいありますね。まあ、それなりにキツイステージですが、こちらも何とか無難に終了。

お客さんは本当に喜んで下さっておりまして、それがとても嬉しかったと言いますか練習してきた甲斐があったな、と言いますか。演奏的には教会の響きに押しまくられた感があったと思います。これは、慣れるしかないのでしょう。翌日は更なる洗練を、という決意でモンテリマルを後にしました。

コンサートが終わったのが23:00過ぎでしたので、宿に戻ったのは当然翌日の1:00過ぎ。とっととシャワー浴びて、就寝しました。何とも厳しいスケジュールですね。これが数日続くことになります。

と、云う事で。

第1日:

なかなか書く暇が無くて連載が滞りましたが、現地入りしてからの諸々を以後少しずつ、着実に記載していきたいと思います。

7月22日(日)の割と早い時間に成田空港を出発しまして、まずはフランクフルト空港に到着。これが現地時間で22日の14時くらいですね。で、異様に長い距離を歩きつつ関空組、中部空港組と合流。更にはフランクフルトソーセージなどをほおばりつつ、マルセイユ行きに搭乗しました。

vaison_20120722_01.jpgマルセイユまではほんの1時間くらいのフライトです。まずはここの写真を。目的地ではありませんが。空港では通訳をお願いしている方や、前日入りのメンバと合流しまして、いよいよバスでヴェゾン=ラ=ロメーヌへと出発です。

ヴェゾンまでは2時間程度のドライヴ。周りは葡萄畑です。これは凄い。ワインの出荷量とんでもないんだろうな~、などと思いつつ宿へ。20時くらいには到着していましたでしょうか。

vaison_20120722_02.jpg今回の宿はESCAPADE vacances という、音楽民宿みたいなところ。音楽練習室が物凄く充実しているんですが、それは明日以降の話。まずは外観です。

多分日本人だということでライスもメニューとして加えて頂いた夕食を食べて、この日は終了。怒濤の翌日以降に備え、十分な休息を、ということになりました。

第2日目に続きます。

いよいよ出発です。荷造りも終わり、最終チェックをして出かけることになります。

いやー、今回はここまで来るのに本当に苦労しました。何でこんなに大変なんだろう、というような感じ。ホントに大変。

兎に角、今回参加する音楽祭を毎年楽しみにしているはずのお客さんに心から喜んで頂けるよう、がんばりたい、そしてまた演奏機会毎に成長したいと思います。

時間もないので取り敢えずこの位で。

国内シリーズはこれで終わりになりますね。いやー、もう1週間で出発なんですね。早いものだ。そして恐ろしいものだ。

そんな第11回は、鈴鹿市内で行なわれておりました、合宿と試演会の模様などについて、ざっと振り返ることに致しましょう。

7月14日:
今回の練習会場は3日間とも白子公民館となりました。11時半頃に着いてみますと翌日に行なわれる試演会の会場設営が終わっておりまして、どうやら近所の皆さんがやって下さったらしい。ありがたいというか何というか。

さてさて、この日のスタートはこれまた大変ありがたい相加先生によるフランス語レクチャ。折しもこの日はフランスの革命記念日でしたが、それは兎も角、このレクチャ、非常に分かりやすいと言いますか、圧倒的に信頼できると言いますか。段々発音が整っていく様がありありと見える有意義な練習でした。

ただ、合宿が終わってからの実感を述べますと、こういう企画をやっても正しい発音に全く近づけない団員が多々いることが非常に心苦しいのですが、ホントに何とかならないんですかね。ちょっと複雑な思いでおります。というか、みんな前置詞とか定冠詞とか代名詞とかちゃんと区別出来てんのかな?複数形と単数形の違いとか。

こんな感じで書いていくと膨大な量になるので以下適宜端折ります(笑)。

その後は翌日の、そしてフランスでの演奏順の練習となりました。練習部屋が翌日の試演会場、な訳ですが、ここがとてつもなくデッド。前回のブルガリア、前々回のトゥールなどの場合は、現地会場がとてつもなくデッドな可能性を想定してわざとデッドな練習場を使ったりしましたが、今回は概ね教会なんですよね。こういう苦しみ方はちょっとキツイぞ、と思いました。

夜の部までで概ね19:30までの練習でしたが、全部はこなせず、翌日に残りをすることになりました。宿泊するメンバは鈴鹿青少年センターに移動です。混んでますね。さすがに3連休、という感じです。

15日:とっとと起きて7:15には朝食。再び白子公民館に集合です。練習は9時から。昨日の続きと、午後の段取りなどを行ないました。今回、試演会ですのでゲネプロやリハーサルのようなものはありません。そのため、1ステージ目や2ステージ目の通し、というのは試演会が最初だったわけです。

お昼ぐらいから各自食事をとりつつ試演会への集中を。開演14:30ですが、結構早くからお客さんがいらしてました。ありがたいことですね。ちなみに、公民館の1階にはESTの海外遠征時などにとった写真を展示しておりまして、これは新聞にも記事として掲載されておりました。

さてさて、試演会は定刻にスタート。まずは小アンサンブルによる"Bonjour mon coeur"です。我々は会場の外で待機。既に暑い(笑)。そして中へ。うお、暑い、これ、しゃれにならないぞ、と思いつつパレストリーナを暑さをこらえつつ歌います。

前半は暑さとの闘いでしたね。私自身は比較的集中できてましたが、さすがに長丁場なステージです(トータル30分以上)。終わりに近い"Ave Maris Stella"は青息吐息、「地上の平和」は息絶え絶え、という感じでした。マジ辛かった。なお、真ん中へんの"Psalm117"では致命的なミスをやらかしました。ご寛恕下さい。

気を取り直して後半へ。でも、休憩はわずかです。

ちょっとだけエアコンを強めたようで暑さは若干和らいでました。しかし、きつさから言えば後半の方がキツイのです。こちら、アンコールまで入れると50分位あるんですよね。そして、中程に「原体剣舞連」という難曲が鎮座しています。

その「原体」、ちょっとテンポが速かったですね。もう少し落ち着いたテンポじゃないと、次のことを考えながら歌えなくなってしまうんですよね。それを言い出すとどの曲もなんですけど、これは特にそう。暑さと疲労の中で歌うにはかなり辛い曲だな、と改めて実感しました。

まとめに入っちゃいますが、暑さのせいもあったのかも知れないけれど、ちょっと興奮した感じの演奏に終始していたように思いました。特に、テンポの速い曲に顕著ですね。どんな曲でもそうなんですが、どこか醒めた目で見ている自分、みたいなものを傍らに置く感じで歌わないと、伝えたいことが殆ど伝わらない演奏になっちゃう気がします。

そうですねー、ここから先で音楽的に詰められる時間というのは非常に限られているわけで、そうなるとそういうコントロールみたいなことが、今回のツアーを成功に導く大きな要素になってくるような気も致します。

終演後は小休止の後、反省やパート練習などを。旧団員、あるいは休団員の貴重なコメントとアドヴァイスもとてもありがたかったですね。心に刻みたいと思います。

その後も色々ありまして、練習終了はなんだかんだ言って20時過ぎ。クタクタになって再び鈴鹿青少年センターへと向かいました。

7月16日:
合宿最終日です。夜は結構遅くまで向井先生部屋で反省会みたいなことをやってたんですが、要するにまだまだやること多いな-、ということになります。さて、この日も朝は7:15から朝食で、練習は9時開始。11:30には旅行会社が来て説明会を始めますので、2時間強。向井先生の手で「ふるさと」、そしてパレストリーナとフォーレをテンポや歌い方を変えたりして練習後、男声練、そして再び向井先生による"Come away"と「地上の平和」の練習で締めくくられました。

合宿終了後には公民館の近くで食事をとりまして、その後津駅前で行なわれておりましたESTアンサンブルトレーナ長島あかね先生が主宰する音楽発表会へと。あかね先生の4歳になったばかりのご子息や、ESTのメンバや元メンバも出演してまして、非常に愉しかったです。真ん中にお楽しみコーナというのがありまして、ちらっと参加しました。人前でピアノ弾いたの久々でしたね(笑)。

と、云う事で。

1-5 6-10 11-15 16-20 21-25 26