「口寄せ巫女と村落社会−宮城県本吉郡唐桑町小鯖の事例より−」『東洋大学大学院社会学研究科紀要』第31集、1995
この論文は唐桑町に在住の口寄せ巫女の村落社会との関わりを明らかにすべく、同巫女の各種祭祀への関与を小鯖地区の事例を中心に記述したものである。同巫女の各種祭祀への関与の形態としては、@村落祭祀と見なせるカミサマアソバセ、二十日盆、A同族祭祀と見なせるオシラサマアソバセ、春祈祷などがあり、本業の死者の口寄せという家・個人単位の依頼以外にも村落社会との関わりが深いことを示すことが出来たものと考える。