「「民俗誌」と「東北学」を巡って−赤坂憲雄著『山野河海まんだら−東北から民俗誌を織る−』を中心に−」『白山人類学』第6号、1999
本稿では、赤坂憲雄の近著を中心として、それらの中で問われている「民俗誌」の在り方について再考しつつ、赤坂が提唱する「東北学」の可能性についての検討を行なった。私見では赤坂の「民俗誌」の捉え方は自己正当化の為の欺瞞に満ちたものであるが、「東北学」に関してはその可能性をさらに追求すべきであろう、という事になる。以上。