Enki Bilal監督作品 Immortel 2005.01(2004)
邦題は『ゴッド・ディーバ』。「ディーヴァ」が正しいし、そもそもこのタイトルは中身と合っていないのだが、まあ、それは措く。
本作は知る人ぞ知る映像作家・Enki Bilalの長編映画第3弾にあたる。第1作Bunker Palace Hotel(1989)は未見、第2作Tykho Moonは結構面白かったのだが、これはどうか?
原作は「ニコポル3部作」とも呼ばれる同監督の代表作とも言えるコミックの第2巻。舞台は2095年の地球。死刑宣告を受けた神・ホルスが、青い髪の女との間に子孫をもうけて自らの血を絶やさぬことを画策する、という話。ううむ、何とも他愛の無い…。
確かに、その独特な映像感覚や、音楽については見所も多いのだが、如何せんお話として余りにも面白くない。壮大なスケールの話のようで、物凄く下世話なお話。目指している方向がエンターテインメントなのかアートなのかが見定まっていなかったのではないかと邪推する。以上。(2005/05/03)