jim o'rourke insignificance
ポスト・ロックの急先鋒と目されるシカゴ音響派の重鎮、jim o'rourkeによる約3年ぶりオリジナル・フル・アルバムの登場。「取るに足らないもの」(あるいはより逐語的には「無意味なもの」)というタイトルとは裏腹に、まことに「取るに足る」、ポップ音楽史的な意味において「重要」でさえある作品である。独特のギター・リフが全編を貫き、Walter Beckerを髣髴とさせる何ともけだるそうなjimのヴォーカルがこれまた独特のメロディを紡いでいく。うーん、何ともインパクトのある作品だ。前作eurekaに続く友沢ミミヨによるジャケット・デザインもこれまた強烈だ。以上。(2001/12/06)