Jim O'Rourke eureka
シカゴ音響派の重鎮、Jim O'Rourkeの1999年にリリースされた現時点での最新フル・アルバム。やや旧作とは言え、評者はこれをエポック・メイキングな作品であると考え、紹介しておくことにする。古き良き、1960年代後半から70年代前半辺りにおけるアメリカのフォーク・ロックに、この人独特のテイスト(ストリングスやシンセサイザーの使い方に特徴がある。)を織り交ぜた不思議な作品で、聞く毎に味わいが深まる。青山真治監督の傑作映画EUREKAのサウンド・トラックとして用いられたタイトル・トラックは大変な名曲である。ちなみに、ジャケットその他のイラストをmimiyo tomozawa及びma sekiguchi両名が手掛けているけれど、大変インパクトのあるものだ。(2001/03/25)