AVRIL LAVIGNE UNDER MY SKIN
素晴らしい出来の1stアルバムはかれこれ1,500万枚ほど売れたらしいロック・シンガーAvril Lavigneの第2作。Don Gilmore、Butch Walker、Raine Maidaの3人をプロデューサとして迎えたこの作品、Evanescenceを早々と脱退したらしいBen Moodyなるギタリストの参加も手伝ってか(って、2枚看板のうちの一人であるこの人が辞めちゃったらヴォーカル・Amy Leeのソロ・プロジェクトと化してしまうような気がするのだが…)、本来Lavigneの1stアルバムが作り出した言いようがない流れの中でかなりのセールスを記録したEvanescenceの1stアルバムを彷彿とさせる楽曲がちょろちょろと含まれているのは何とも皮肉なところ。まあ、いずれにせよ本作品に表われたこの人のヴォーカリストとしての成長ぶりは目覚ましいものだし、個々の楽曲の作り込みも実に徹底的なものであり、やはり優れた作品と言う他はない。この作品でかなりはっきりと表明されたのではないかと考える、彼女のThe CranberriesだのSinead O'Connerといったアイルランド共和国出身のバンドやミュージシャンへの傾倒ぶりもなかなかに面白いところである。以上。(2004/06/17)