新谷尚紀編著『読む・知る・愉しむ 民俗学がわかる事典』日本実業出版社、1999.9
とある大学で民俗学の講義をやることになったので、急遽購入、愉しみながら読了した一冊。372頁もある大部で、民俗学のほぼ全領域を網羅し、図版やデータも豊富、という大変おいしいもの。これで、税別1,600円はあまりにもうれしい。執筆陣は私の知り合いを含む民俗学・人類学の第一線で活躍されている方々であり、その記述も懇切丁寧かつそれなりに高度な内容も適当にまぶされた、極めてバランスの良いものとなっていると思う。なお、全部で12章ということは、セメスタ制だとこれ一冊で半年の講義にちょうど良いことになる。てなわけで、来年度の講義では、ひょっとしてこの本を使うことになるかも知れない。日本実業出版社営業部の方、確約はしませんがご期待下さいませ。以上。(2002/08/03)