DEEP DISH GEORGE IS ON
イラン出身のアメリカ在住者二人組みによるエレクトロニック・ダンス・ユニットDEEP DISHの第2作オリジナル・フル・アルバム。1998年にリリースされたjunk scienceという彼等のデビュウ・アルバムは誠に衝撃的なものだったのだけれど、今回はどちらかというと端正な感じの、落ち着いた仕上がりになっている。考えてみれば、前作でもeverything but the girlが参加する、という形で本作に通ずる部分も既に垣間見せてはいたのだけれど、今回はその部分がより強調されている。そういうこの作品の特質というのは、例えばシングル・カットされた第3曲"flashdance"や第7曲"say hello"を初めとするヴォーカル・トラック(歌っているのは Anousheh Khalili という女性。この人のウェブサイトの素朴さには感動した…)などに良く現われていると思う。ちなみに、グラミー賞にノミネートされていた後者はとても良い曲だと思う。第8曲ではあの Stevie Nicks までが参加してかの名曲"Dreams"を歌っていたり、さらには二枚組みでおまけもたくさん、となかなか至れり尽くせりな仕上がりの傑作である。以上。(2006/02/19)