THE PRODIGY INVADERS MUST DIE
英国のテクノ・ユニットThe Prodigyによる、約5年振りの新作。前作always outnumberd, never outgunnedがリーダのリアム・ハウレット(Liam Howlett)によるソロ・プロジェクトだったのに対して、今回はキース・フリント(Keith Flint)とマキシム(Maxim)も現場復帰してオリジナルとも言えるトリオが復活。サウンド的にも、前作とはうって変わって90年代を席巻した彼ら独特のディジタル・ロックに回帰。売れに売れた彼らの最初の到達点にして記念碑的作品The Fat of The Landよりもむしろ前、ということ。次作以降では別の到達点を目指して欲しいもの。兎に角捨て曲なしの楽曲構成が素晴らしいのだが、強いて言うなら2曲目の"Omen"、4曲目の"Colors"辺りがキラー・アンセムと言った感じ。このアルバム、今後長く聴き続けられ、クラブなどで回され、更には他アーティストにより引用・模倣されていくことになるだろう。以上。(2009/04/14)