David Fincher監督作品 『ソーシャル・ネットワーク』
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原題はThe Social Network。あんまり変わらないけど。imdb.comみたいなものを見る限り、カタカナの『ソーシャル・ネットワーク』でも良いんだな、と思う。監督はあのデイヴィッド・フィンチャー(David Fincher)。
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話は実話、に色々脚色を加えたもの。2004年、当時ハーバード大学に在籍していたマーク・ザッカーバーグ(Mark Elliot Zuckerberg)が、現在のFacebookの元となるSNSサイトを立ち上げ、大成功を収めるが、その裏では女の子にフラれていたり、同じハーバード大学生グループからアイディア盗用だとして訴訟を起こされたり、経営方針を巡って仲間割れをしていたり、といった苦難も存在したのだよ、というお話。
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描かれているのは実在するヒトでありモノなので、Wikipediaの「マーク・ザッカーバーグ」や「Facebook」の項を見れば大まかなところは分かるのではないかと思う。勿論、脚色はかなり入っているし、映画として面白くなるような仕掛けはそれなりに施してある。ある意味、前に同じ監督によって作られた『ゾディアック』と同様に、ほぼ実話であるにも関わらず全くドキュメンタリ、ではないところがこの映画のミソかも知れない。
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内容が内容なので、WEBとかSNSとかそういうものに結構関わってきた私には非常に興味のある事柄が多かったのだけれど、ナップスターの創始者ショーン・パーカー(Sean Parker)なんてヒトが関わっていたんだな、というのが一番の驚き。ああ、ちなみにこの著名人、まだ31歳なのね。
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ただ、この映画で扱われていること、は確かに面白いのだが、それは上で言っているようにどこかで調べれば済むことなのは事実。敢えて映画にしているんだし、ドキュメンタリにしていないのだから、そういうフォーマットであるからこそ見せられることをもっと見せて欲しかったな、というのが率直な感想。『ゾディアック』ではそれができていたように思うのだが。
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多分、成功の影には苦労あり、成功の影には女あり、といったところがこの作品のテーマなのだろうけど、新しいモノを扱っている割には古くさいテーマ設定と、見せ方のイマイチさが非常に残念であった。以上。(2011/02/07)