FOO FIGHTERS WASTING LIGHT
アメリカのロック・バンドであるフー・ファイターズ(Foo Fighters)による通算7枚目のオリジナル・フル・アルバム。売れに売れている。このバンド、既に3年ほど前の前作ECHOES, SILENCE, PATIENCE & GRACE、2002年の4thアルバムOne By One、1999年の3rdアルバムThere Is Nothing Left To Loseという3枚でグラミー賞の最優秀ロック・アルバムに輝いているのだが、このアルバム、ほぼ確実に4枚目になるんじゃないか、というような内容。どう考えても、余りにも素晴らし過ぎるのだ。やっていることは徹頭徹尾オーソドックスなロックなんだけれど、兎に角楽曲が良い。アレンジのセンスが凄まじく良い。そして演奏能力が恐ろしく高い。第1曲"Bridge Burning"の疾走感、ギターのリフがカッコ良すぎな第2曲"Rope"、かなりメタルな感じの第4曲"White Limo"、名曲の部類じゃないかと思うソフト・ロックな第6曲"These Days"、やたらとカッコ良い第7曲"Back & Forth "、そして個人的には最も好きな第8曲"A Matter Of Time"、最後に、ラストを飾るこれまた名曲じゃないかと思う第11曲"Walk"などなど。うーん、凄い。凄すぎる。実に隙がない構成で、取り敢えず現在のところ今年のベスト。これを超えるアルバムって、ちょっと想像できないんだけど、というような、誠に偉大な1枚である。以上。(2011/07/07)