Depeche Mode playing the angel
20年を超えるキャリアを持つ英国のエレクトロニック・ユニット Depeche Mode が昨夏にリリースしたオリジナル・フル・アルバム。なぜか紹介文をアップロードしていなかったことに今頃気づいた実はかなりの傑作だと思っている前作 EXCITER から4年ほどを経て登場した今回の作品だけれど、冒頭の"a pain that i'm used to"はなんとも美しいし、ファースト・シングルとなった第3曲"suffer well"などというのは、昨年度の最優秀楽曲なのではないかとさえ思える大変な曲で、その他にも名曲(例えば5曲目"precious"などもとても良い。)と言い得る曲を数多く含むこのアルバム、1980年代におけるその絶頂期を髣髴とさせるというか、下手をすると凌いでさえいるようにも思うことしきりなのである。同じく昨年とんでもない作品を世に送り出したNew Orderといい、なんとなくエレクトロニック・シーンが再び盛り上がっているような気がするのだが、この辺の分野は、今後注目されてしかるべきである。以上。(2006/02/18)