世例祭

もう昨日になってますけれど、市内の稲生町というところで古くから行なわれております粥占い行事=世例祭(よだめしさい)の参与観察に行って参りました。非常に面白かったですね。

粥占い自体は日本全国で見られるものなのですが、この地で行なわれておりますのは土鍋で米を煮まして、その中に入れてある竹筒に米粒がどれだけ入るかによってその年の作柄を占うというものです。

神職2名と地元の氏子さん20名弱で行なわれる小さな行事ですが、占いの結果は町内中に張り出されることになります。そんなわけで、ある意味、とても大規模な行事とも言えると思います。

なお、ついでに言っておきますと、この、「占い=神のお告げとその伝達」というテーマは私の現時点での主著『巫女の人類学』で大々的に論じられたことがらでもあります。

と、云う事で。