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国内シリーズはこれで終わりになりますね。いやー、もう1週間で出発なんですね。早いものだ。そして恐ろしいものだ。

そんな第11回は、鈴鹿市内で行なわれておりました、合宿と試演会の模様などについて、ざっと振り返ることに致しましょう。

7月14日:
今回の練習会場は3日間とも白子公民館となりました。11時半頃に着いてみますと翌日に行なわれる試演会の会場設営が終わっておりまして、どうやら近所の皆さんがやって下さったらしい。ありがたいというか何というか。

さてさて、この日のスタートはこれまた大変ありがたい相加先生によるフランス語レクチャ。折しもこの日はフランスの革命記念日でしたが、それは兎も角、このレクチャ、非常に分かりやすいと言いますか、圧倒的に信頼できると言いますか。段々発音が整っていく様がありありと見える有意義な練習でした。

ただ、合宿が終わってからの実感を述べますと、こういう企画をやっても正しい発音に全く近づけない団員が多々いることが非常に心苦しいのですが、ホントに何とかならないんですかね。ちょっと複雑な思いでおります。というか、みんな前置詞とか定冠詞とか代名詞とかちゃんと区別出来てんのかな?複数形と単数形の違いとか。

こんな感じで書いていくと膨大な量になるので以下適宜端折ります(笑)。

その後は翌日の、そしてフランスでの演奏順の練習となりました。練習部屋が翌日の試演会場、な訳ですが、ここがとてつもなくデッド。前回のブルガリア、前々回のトゥールなどの場合は、現地会場がとてつもなくデッドな可能性を想定してわざとデッドな練習場を使ったりしましたが、今回は概ね教会なんですよね。こういう苦しみ方はちょっとキツイぞ、と思いました。

夜の部までで概ね19:30までの練習でしたが、全部はこなせず、翌日に残りをすることになりました。宿泊するメンバは鈴鹿青少年センターに移動です。混んでますね。さすがに3連休、という感じです。

15日:とっとと起きて7:15には朝食。再び白子公民館に集合です。練習は9時から。昨日の続きと、午後の段取りなどを行ないました。今回、試演会ですのでゲネプロやリハーサルのようなものはありません。そのため、1ステージ目や2ステージ目の通し、というのは試演会が最初だったわけです。

お昼ぐらいから各自食事をとりつつ試演会への集中を。開演14:30ですが、結構早くからお客さんがいらしてました。ありがたいことですね。ちなみに、公民館の1階にはESTの海外遠征時などにとった写真を展示しておりまして、これは新聞にも記事として掲載されておりました。

さてさて、試演会は定刻にスタート。まずは小アンサンブルによる"Bonjour mon coeur"です。我々は会場の外で待機。既に暑い(笑)。そして中へ。うお、暑い、これ、しゃれにならないぞ、と思いつつパレストリーナを暑さをこらえつつ歌います。

前半は暑さとの闘いでしたね。私自身は比較的集中できてましたが、さすがに長丁場なステージです(トータル30分以上)。終わりに近い"Ave Maris Stella"は青息吐息、「地上の平和」は息絶え絶え、という感じでした。マジ辛かった。なお、真ん中へんの"Psalm117"では致命的なミスをやらかしました。ご寛恕下さい。

気を取り直して後半へ。でも、休憩はわずかです。

ちょっとだけエアコンを強めたようで暑さは若干和らいでました。しかし、きつさから言えば後半の方がキツイのです。こちら、アンコールまで入れると50分位あるんですよね。そして、中程に「原体剣舞連」という難曲が鎮座しています。

その「原体」、ちょっとテンポが速かったですね。もう少し落ち着いたテンポじゃないと、次のことを考えながら歌えなくなってしまうんですよね。それを言い出すとどの曲もなんですけど、これは特にそう。暑さと疲労の中で歌うにはかなり辛い曲だな、と改めて実感しました。

まとめに入っちゃいますが、暑さのせいもあったのかも知れないけれど、ちょっと興奮した感じの演奏に終始していたように思いました。特に、テンポの速い曲に顕著ですね。どんな曲でもそうなんですが、どこか醒めた目で見ている自分、みたいなものを傍らに置く感じで歌わないと、伝えたいことが殆ど伝わらない演奏になっちゃう気がします。

そうですねー、ここから先で音楽的に詰められる時間というのは非常に限られているわけで、そうなるとそういうコントロールみたいなことが、今回のツアーを成功に導く大きな要素になってくるような気も致します。

終演後は小休止の後、反省やパート練習などを。旧団員、あるいは休団員の貴重なコメントとアドヴァイスもとてもありがたかったですね。心に刻みたいと思います。

その後も色々ありまして、練習終了はなんだかんだ言って20時過ぎ。クタクタになって再び鈴鹿青少年センターへと向かいました。

7月16日:
合宿最終日です。夜は結構遅くまで向井先生部屋で反省会みたいなことをやってたんですが、要するにまだまだやること多いな-、ということになります。さて、この日も朝は7:15から朝食で、練習は9時開始。11:30には旅行会社が来て説明会を始めますので、2時間強。向井先生の手で「ふるさと」、そしてパレストリーナとフォーレをテンポや歌い方を変えたりして練習後、男声練、そして再び向井先生による"Come away"と「地上の平和」の練習で締めくくられました。

合宿終了後には公民館の近くで食事をとりまして、その後津駅前で行なわれておりましたESTアンサンブルトレーナ長島あかね先生が主宰する音楽発表会へと。あかね先生の4歳になったばかりのご子息や、ESTのメンバや元メンバも出演してまして、非常に愉しかったです。真ん中にお楽しみコーナというのがありまして、ちらっと参加しました。人前でピアノ弾いたの久々でしたね(笑)。

と、云う事で。

既に書き込みましたが、10月31日に三重県は伊賀まではせ参じてきました。この日、この5月まで在籍していた合唱団=ヴォーカルアンサンブル《EST》の演奏会があったのですね。11月3日に第18回演奏会があるのですが、演目はこの日と同じとのこと。えっ、もしかして公開リハーサル?、などとも一瞬思ってしまいましたが、そこはEST、きっちり準備しているんだろうなあ、などと想像しつつ現地へと。しかし、「ああ、伊賀遠いな...」、などとぼやき節。

会場のふるさと会館いがは関西本線の新堂という駅から1kmほどのところにあります。ちょっと早めに着いたので、ベース楽屋へ行って皆様にご挨拶。そしてウダウダ、ウロウロ。まあ、あんまり邪魔しないように、と思ってたんですが、邪魔だったかな(笑)。この辺りの時間帯に向井先生から再来年のヴェゾン行きを打診されましたが、この件については前向きに、という感じですね。というか、その頃に色々な意味で余裕があって、行けるのだったら絶対行きたいですよ、マジで。

さてさて、今回のコンサート、パンフの表紙とかポスターとか、グランプリの写真が使われてますね。うーん、「なんて素敵なんだ!」、などと思ってしまいますが、それは兎も角、と。以下、伊賀公演コメントです。

オープニング:
相澤直人という方が作った「ぜんぶ」という曲でした。詩はさくらももこ氏。丁寧で端正な演奏だったと思います。去年の北川昇作曲『かなうた』を思い出しましたね。ちなみに、私はというと、現在所属合唱団が相澤氏が作った「じゃあね」という曲に取り組んでいるのでした。奇遇、というやつでしょうか。

1ステージ:
ルネサンスものを4曲。トマス・デ・ルイス・ヴィクトリアの宗教曲2曲とカルロ・ジェズアルドの世俗曲2曲。どちらも安心して聴ける仕上がりです。現状室内合唱団とは言い難い規模になっているESTですが、純正律によるハモり具合はさすがに素晴らしいと思いました。

2ステージ:
鈴木輝昭作曲『リリケ・アモローゼ』全曲です。個人的にはこれをこの日の目玉だと考えていましたが、期待通りの出来映え。特に、4以降は非常に良かったですね。勿論、もっとしゃべると良いかな、ですとか、更に各声部の関係が明確かつ立体的になると良いかな、などとも思いましたが、3日や21日の全国大会ではさらなる上積みがあるはずです。各詞章朗読のアイディアも効果的でしたね。

3ステージ:
ヨゼフ・ガブリエル・ラインベルガの宗教曲を3曲。「アーベントリート」でスタート、なのですが最初の'Bl'が不発。徐々に子音も聞こえるようになっていきましたが、春にも直面したこの問題、なかなか解決しないものだな、と思いました。この際、「おまいら子音うるさいぞ」と音楽監督に言われるくらい出してみると良いかもです。

もう2曲はダブル・コーラスのEsDurミサ曲Op.109から「キリエ」と「グロリア」。こちらは音程があからさまに不安定。更には、各声部が非常に少人数になりますので(パートによっては3人くらい?)、パート間ないしはIコーラス、IIコーラスの声質ですとか、ピッチ感その他の差がむき出しになってしまうのでした。多分人数を増やすとある程度解決出来ちゃうと思うのですが、EST位の規模でそれをするのは難しいかも。これは練習あるのみ、特に個々人の力量アップが課題な気がします。非常に良い曲なので、来年あたり是非全曲通しでお願いしたいです。

4ステージ:
野心的なステージです。世界各地の様々な曲を、現代作曲家による様々なアレンジで、という趣向。素晴らしいアイディアだと思います。ラトヴィアのエリクス・エセンヴァルズによる「アメイジング・グレイス」で幕を開け、日本の信長貴富による2曲(『ノスタルジア』から「村の鍛冶屋」と、「呼び交わす言葉たち」)を経て、アルゼンチンのアタウルパ・ユパンキ「石のチャカレーラ」(これの編曲者名がプログラムにありません。)、フィンランドのヤーコ・マンティヤルヴィによる「ヨーイクもどき」までの計5曲。

ソロあり、振り付けあり、打楽器演奏あり、という何とも大盤振る舞いなステージなのですが、上のラインナップを見ても分かるとおりこれは大変。曲ごとにキャラクタ変えないといけないし、そもそも各曲が難しいし、なのです。それに加えて振り付けですとか...。団員の皆さんのここ1-2週間ほどの苦労が忍ばれました(笑)。

アンコール:
上と同じく『ノスタルジア』から「赤とんぼ」。コンサート前にウロウロしているときに「歌え」、とか言われたんですが、恥ずかしいのでやめました(笑)。まあ、覚えてますけど。ちなみに、明日のアンコールではもう1曲大変なのが演奏されるはずです。ヴェゾンに行くとなると練習することになりそうな曲、です。

コンサート後は伊賀上野方面に出向いて焼き肉店でお食事。伊賀牛です。この時間帯、物凄い雨になってましたけど、伊賀牛は美味しかったですよ。また食べたいな、などと。松阪牛でも良いですけどね。

と、云う事で。

最終回です。結局良く寝られないで朝を迎えまして、私を含む4名を残して皆さん早くから出発ですんでお見送り。その前に、団長に退団届け出しました。17日付で正式にEST退団です。長いのか短いのか良く分からない期間でしたが、皆様お世話になりました。これからも精励刻苦して、日本の、ではなく世界の合唱界をリードするような存在になって欲しいと思います。道のりは長く険しいですが。

bulgaria_20100517_01.jpgさてさて、この連載もとうとう最終回なので、ってそれはあんまり関係無いんですが、ソフィアの交通機関シリーズ2枚を。今回、余りにも余裕がなかったせいかこの類の余り良い写真が撮れていません。私は名古屋駅近くで個展やっちゃうような人ですが(ちなみに、あの喫茶店、居酒屋に変わってますね。)、音楽に集中してましたのでまあやむを得ないかと。それは兎も角、1枚目はいわゆるトラム。路面電車です。次から次へと走っている印象。


bulgaria_20100517_02.jpg2枚目。トロリー・バスです。2両連結ね。ソフィア、あるいはブルガリアに1軒しかないらしいスタバで撮影。この辺で火山灰の影響でヒースロー空港閉鎖?、という情報が入ります。やばいのかな、いやそうじゃない、堂々と授業サボれる、ロンドンで遊べるかも、と思ったのですが、取り敢えず事なきを得ました。

話を戻して、トラムにしても、トロリー・バスにしても、結局どっちも乗ってません。地下鉄もあるんですが、これにも乗っていない。万が一もう一度行くことがあったら全て乗り倒します。基本的に異国というか、見知らぬ土地の交通機関大好きですので。

bulgaria_20100517_03.jpgお土産もあんまり買っていなかったので慌てて買い込み。ここは市の中心部にあるマーケット。安いんだか高いんだか良く分からないんですけどね。今回の遠征では外を歩き回ることも非常に少なかったので、どこで何が売られていたのか良く分からないし、店間の値段の比較が全く出来ません。いわゆるお土産っぽいものより、良く分からない地元のものを買ってくるのが基本なのですが、全然時間ないし、で、ここで色々買い込みました。


bulgaria_20100517_04.jpgいよいよブルガリアともお別れ。ブリティッシュ・エアウェイズ利用、ヒースロー経由で日本に向かいます。写真はソフィア空港の発着ロビーです。閑散としてます。ブルガリアって基本的にこんなところです。ショップも何軒かあったのですが、何しろ物資が少ない。昔経由地として使ったモスクワのなんとか空港とあんまり変わらないですね。ああ、でもあそこより食料はあるな。

以上、長きにわたる連載、ご精読ありがとうございました。全部読んだ人いるんだろうか、とか思っちゃいますが。これから先こんなに大きな、全身全霊を傾けられるようなプロジェクトはしばらくないんだろうな、と思います。ちょっと寂しいな。

と、云う事で。

bulgaria_20100516_00.jpg前日のグランプリで燃え尽き、真っ白な灰になったのもつかの間、この日はソフィアに移動してのコンサートを控えています。昼くらいの飛行機がキャンセルになって朝7:30発に変わりましたので(これは後のことを考えると良かったんじゃないでしょうか。)、早起きというよりほとんど寝ないで出発です。写真は朝5時のGolden Sands。観覧車の照明が朝まで点いているんですね。動いているのかどうかは確認出来ませんでしたが。


bulgaria_20100516_05.jpgヴァルナの空港はこんな感じ。和歌山ユースの皆様と再び同乗です。ついでながら、今回書くことが少ないので空間が多くてすいません。






bulgaria_20100516_01.jpg一緒に写っているのはドブリッチ、ヴァルナ滞在中にお世話になったブルガリア国立室内オーケーストラのロゾリン氏。本当にありがとうございました。






bulgaria_20100516_04.jpg飛行機はほぼ定刻。案外ちゃんとしてるな、と思いつつ、再びソフィアへと。荷物をBest Western City Hoteに預け、コンサート会場へと向かいます。会場はこんな感じ。写りが悪すぎるんですがこの日は完全に頭その他のピントがぼけてます。なお、ESTの練習の間に、和歌山ユースのリハを聴くことになったのですが、この人たち、結局一回も止まらずに最後まで行ってしまいました。いやー、恐るべし。もう、全然基礎力が違いますね。がんばって、練習しなくても歌えるようになりたいものです。絶対無理だけど。


bulgaria_20100516_02.jpgその後は昼食。二日目に行ったVictoriaに再び。今回はマスのグリルみたいなものが主菜でした。美味しかったですよ。写真は和歌山ユースの男性たちと。男性これだけです。だって女性合唱団だし。右の方は合唱人なら間違いなく知っているであろう某有名人です。今回は色々ありがとうございました。凄いものを見せて頂きました。

昼食後はコンサートが始まる夜まで自由時間。部屋で練習、とも思ったのですが、バスタブあるし、と思って湯船につかり、ベッド快適だし、と思って一休み。疲労感が尋常じゃなかったんで、やむを得ず、ですね。

bulgaria_20100516_03.jpgコンサートは19時から。写真はコンサート前の一こま。このコンサートは和歌山ユースさんとのジョイントですので、要するに出演するのは日本の団体だけです。となると、時間厳守です。お客さんはそれなりに入っていました。和歌山ユースのステージを挟み、結構長いこと歌いましたけれど、これが私のESTにおけるラスト・ステージになったわけです。演奏はボロボロでしたが、結構感慨深いものがありましたね。

ここでも"Tebe Poem"は受けてました。そうそう、ヴァルナにはこの曲の作曲者ドーブリ・フリストフのモニュメントがあったようで、プログラムを改めてみますと、コンクール初日の5/13にはこの人のモニュメントまで行列して献花をするという行事があったようです。去年はフランシス・プーランクの墓参りまでしてコンクールに臨んだ私ですが、やはりフリストフのモニュメントを無視した、というかその存在すら知らなかったのは余りにも申し訳ない、ですね。重大な落ち度でした。ここで教訓を。

「作曲家への敬意は、払いすぎて困ることはない。」

話がそれてますが、戻します。コンサート後は近くの中華料理屋(九龍飯店)で打ち上げ。ブルガリア・テイストの中華料理っぽい料理とビール・ワインを堪能しました。なお、平山のBest Western City Hotelでの客室はほぼスイートだったため、自動的に宴会場と化し、大して休むことも出来ずに翌朝を迎えたことも記しておきましょう。中島みゆきじゃないけど、「うらみ・ます」。どうでも良いけど、やっぱり中島の初期最高傑作だな、これ。こういうの聴くと、演奏する上での音程なんてものはどうでも良いように思われてくる。ああ、良くないか(笑)。

と、云う事で。

bulgaria_20100515_00.jpgこの連載もいよいよ大詰め。グランプリ当日です。写真はHotel Slaveyの窓から見た黒海。オーシャン・ヴュウです。ステキです。スペイン語で言うと、¡Qué rico é!でも、曇ってますね。翌朝の方がキレイでした。朝食は昨夜と同じくバイキング形式で、なかなか良いもの。外で食べてたんですが、他の食べ物を取りに行っている間にカモメとおぼしき鳥に卵焼きを奪われるという事件が発生しました。かなりワイルドな環境です。

朝食後はバスでヴァルナの街へと向かいます。バスの中で発声練習。落ち着かない、お互いの声が良く分からない、座った姿勢で、というのもどうかと思うのですけれど。やらないよりは良いかな、という感じです。到着後、10時から30分ほどステージ・リハーサルが出来ました。事前情報のデッドという話とは裏腹に案外良く響きます。普通に感じられます。お客さんが入るとどうなのかな、というところですけれど、それは後に分かります。立ち位置などを決定し、移動して最終練習開始。午前中の練習は三つ星の黒海ホテル
(Cherno More Hotel)。午後も同じです。ここの部屋もタバコ臭かったですね。まあ、窓を開けてましたし、体調も戻ってましたのでそんなに苦痛ではありませんでしたが。でも、こういうことも微妙に精度を狂わせていたかも知れません。

bulgaria_20100515_01.jpg昼食は昨日と同じマック。午後の練習を終え、一人一人が自分のペースで集中する時間を与えられました。グランプリは18時からですので、16時位にマックに入って0.99BGNバーガなどを。写真はその時の一こま。この時間帯、頭の中が"Mambo!"状態になってますのでどうしても口の形がそうなっちゃいます。本番に向けてのイメージ作りは結構徹底的にやってましたね。

そして18時からグランプリ開始。ラトヴィアの団体が辞退してますので、出場団体の国籍はスロヴェニア3、日本1です。演奏順は我々が3番目。荷物を置く部屋の近くで少々声出し。響きすぎるな~、と思ったんですが、一同基本的にデッドな会場仕様に頭を切り換えます。20分押しくらいで2団体目の最後の曲(シェーンベルクですね。)が終わりまして、いよいよ出番。演奏曲目は下記の通り。タイトルなどは適宜省略してます。

【序盤3曲】
Dolcissima mia vita : Carlo Gesualdo
Abendlied : Josef Rheinberger
Sanctus extrait de la Messe en sol majeur : Francis Poulenc

【中盤3曲】
LIRICHE AMOROSEより V. ...un bocciolo di loto è la mia bella, : 鈴木輝昭
LIRICHE AMOROSEより I. Mio dio, mio amato, : 鈴木輝昭
詞華抄より II. Eros d'etinaxe moi phrenas : 鈴木 輝昭

【終盤2曲】
合唱のためのコンポジション第10番「オンゴー・オーニ」より II : 間宮芳生
¡Qué rico é! : Guido López-Gavil´n

序盤3曲:ベース再右端にいるK氏の位置をちょっと気にしつつ演奏へ。第1声が凄く大事なので、最初から命掛けです。2小節くらい歌ったところで、お客さんが入るとかなりデッドになるんだな~、などと感じつつ、以下兎に角響きを前に集め続けることを心懸けます。思いの外緊張していませんで、おなか周りもしっかり使えてました。とは言え、さすがにグランプリ。重圧はかかります。そのため呼吸が普段よりはやや浅めになりますので、例えばAbendliedの長いフレーズではかなり頻繁なカンニングブレスでしのぐ他はありませんでしたけれど。でも序盤3曲はかなり良かったんじゃないでしょうか。ちなみに、録音を聴くと特にAbendliedでの母音の不揃いが気になりますが。

中盤3曲:序盤がかなりうまくいったように思えましたので、より自信のある中盤へと進みます。Dolcissimaは密集隊形、続く2曲はやや広がった隊形だったのを、LIRICHE Vで元に戻す予定、でした。でも、完全に元には戻りませんで、私の位置からだとソプラノのKさんが向井先生の前に立ちはだかりました。左右にスペースも無いので微調整も不可能。仕方なく、かろうじて見える左右の手を見ながら歌うことに。まあ、こういうことは想定内、です。続く2曲も含め、全体としては良い感じ。でも、LIRICHE Vと詞華抄はやはり怖い。この2曲、部分的にベースが薄くなったところがあります。これ、自覚してます。自分も含め、ベース系の響き、というか端的に音が時々消えてましたので。録音を聴くとさほどでもないんですが、中にいる立場からすれば確かに「もっとベース!」なんです。悔やまれるとするとこの2曲かな。この2曲、ホントに難しいんですけどね。練習のベスト歌唱通りには出来なかった2曲です。

終盤2曲:更に得意なラスト2曲へ。待ち時間を利用して密かに(でもないか。)振り付け復習をしてましたので、そこのところはバッチリです。何気に30分くらい歌い続けてますんで心身ともにそろそろ限界。最後の気力を振り絞り、¡Qué rico é!終盤で前の方にずんずん出て行きまして、でも案外横に広がっていなかったせいか練習の時のように一番前には出られず、そんな関係で最後の2小節はベースのS君に隠れて指揮者が見えませんでした。なので、足を後ろに踏み出すタイミングは確実に遅れていると思います。この辺、録画を見るときっと左の方を向いて右往左往してるんじゃないかな~。この部分、きっとYoutubeとかに載っちゃうんだろうな~、まあ仕方ないな~、などと思ってます。

bulgaria_20100515_02.jpgあー、やれやれ、終わった終わった、ってことで、しばし解放感に浸ります。外で記念撮影したり、ビールを飲んだり、です。ここへ来てようやく初ブルガリア・ビール。写真はビールが来るのを待つ間の一こま。500mlで3BGNですから、170円くらいかな。安いですね。Tokyo Cantatのクロージング・コンサート以来アルコール入れてませんので、うま~。たかだか10日間ですが。焼き鳥みたいな食べ物も美味しかったな。表彰式で歌うかも知れないから飲むなとか言われてたんですが、たったのジョッキ1杯だし。私に言わせれば、「それくらいで歌えないようではグランプリなんて到底無理だよ。」、なんですけどね。


bulgaria_20100515_03.jpg表彰式は21時30分から。May国際合唱コンクールの発表も兼ねてまして、和歌山ユースクワイアは同声部門で1位なしの2位らしい。後でこの人たちの演奏を生で聴くことになりますが、ムチャクチャ上手いんですけどね。こっちの総合優勝はイタリアの混声合唱団でした。

そしていよいよ今年のヨーロピアン・グランプリの発表。ちょっとだけどきどきしましたが、結局は下馬評の高かったスロヴェニアの男声合唱団Vokalna akademija Ljubljanaが受賞。2008年秋にどう考えても取り敢えずはヨーロピアン・グランプリのために結成されたとしか思えないこの団体、何回もグランプリに出ていると思しき指揮者(1回グランプリとってます。)、そしてそうした団体から選ばれた団員からなっておりまして、正直なところ、これはもう基礎体力が違いすぎる、そしてまた、経験の差がありすぎる、と思いました。

ただ、後で音源を聴いたんですが、拍手の量では間違いなくESTの方が上まわってまして、実のところプログラム構成など幾つかの点についてはESTの方が良かったんじゃないかな、とは思いました。Vokalna akademija Ljubljanaの演奏は、様式感、フレージング、声量、倍音の豊かさ、声の統一感、ピッチ等々において、確かに圧倒的に素晴らしいのですが、敢えて難点を挙げるとすれば、やや面白味に欠けるのです(ああ、ここを見ていたらごめんなさい。でもホントにそう思うんです。)。そうそう、要するに、「合唱コンクールみたい。」、なんです。まあ、コンクールには違いないんで、それで正しいのでしょうけれど。

取り敢えず、かなり悔しいのですけれど、数年後になされるはずの再挑戦に私は100%加われないと思いますんでESTの皆さんがんばって下さいね。まあ、予選通るのも大変ですけど。でも、やるべき事は一応見えたんじゃないかな、とは思いました。基本中の基本である発声・発音の一からの見直し、それらを踏まえた上でのしっかりした様式感の提示、が第1課題。全てはそこから始まるはずです。とか言いながら、これって実はとっても難しいんですが。恒例になりましたが、今回の遠征最大の教訓はこんな感じになりますね。

「様式を制するものが、世界を制する。」

なんのこっちゃ、ですが、分かる人には分かるはず(笑)。いつか、「俺たちは強い!」とか言ってみたいな(笑)。そうそう、「もっとベース!」ですよベースの皆さん(笑)。

と、云う事で。

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