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既に書き込みましたが、10月31日に三重県は伊賀まではせ参じてきました。この日、この5月まで在籍していた合唱団=ヴォーカルアンサンブル《EST》の演奏会があったのですね。11月3日に第18回演奏会があるのですが、演目はこの日と同じとのこと。えっ、もしかして公開リハーサル?、などとも一瞬思ってしまいましたが、そこはEST、きっちり準備しているんだろうなあ、などと想像しつつ現地へと。しかし、「ああ、伊賀遠いな...」、などとぼやき節。

会場のふるさと会館いがは関西本線の新堂という駅から1kmほどのところにあります。ちょっと早めに着いたので、ベース楽屋へ行って皆様にご挨拶。そしてウダウダ、ウロウロ。まあ、あんまり邪魔しないように、と思ってたんですが、邪魔だったかな(笑)。この辺りの時間帯に向井先生から再来年のヴェゾン行きを打診されましたが、この件については前向きに、という感じですね。というか、その頃に色々な意味で余裕があって、行けるのだったら絶対行きたいですよ、マジで。

さてさて、今回のコンサート、パンフの表紙とかポスターとか、グランプリの写真が使われてますね。うーん、「なんて素敵なんだ!」、などと思ってしまいますが、それは兎も角、と。以下、伊賀公演コメントです。

オープニング:
相澤直人という方が作った「ぜんぶ」という曲でした。詩はさくらももこ氏。丁寧で端正な演奏だったと思います。去年の北川昇作曲『かなうた』を思い出しましたね。ちなみに、私はというと、現在所属合唱団が相澤氏が作った「じゃあね」という曲に取り組んでいるのでした。奇遇、というやつでしょうか。

1ステージ:
ルネサンスものを4曲。トマス・デ・ルイス・ヴィクトリアの宗教曲2曲とカルロ・ジェズアルドの世俗曲2曲。どちらも安心して聴ける仕上がりです。現状室内合唱団とは言い難い規模になっているESTですが、純正律によるハモり具合はさすがに素晴らしいと思いました。

2ステージ:
鈴木輝昭作曲『リリケ・アモローゼ』全曲です。個人的にはこれをこの日の目玉だと考えていましたが、期待通りの出来映え。特に、4以降は非常に良かったですね。勿論、もっとしゃべると良いかな、ですとか、更に各声部の関係が明確かつ立体的になると良いかな、などとも思いましたが、3日や21日の全国大会ではさらなる上積みがあるはずです。各詞章朗読のアイディアも効果的でしたね。

3ステージ:
ヨゼフ・ガブリエル・ラインベルガの宗教曲を3曲。「アーベントリート」でスタート、なのですが最初の'Bl'が不発。徐々に子音も聞こえるようになっていきましたが、春にも直面したこの問題、なかなか解決しないものだな、と思いました。この際、「おまいら子音うるさいぞ」と音楽監督に言われるくらい出してみると良いかもです。

もう2曲はダブル・コーラスのEsDurミサ曲Op.109から「キリエ」と「グロリア」。こちらは音程があからさまに不安定。更には、各声部が非常に少人数になりますので(パートによっては3人くらい?)、パート間ないしはIコーラス、IIコーラスの声質ですとか、ピッチ感その他の差がむき出しになってしまうのでした。多分人数を増やすとある程度解決出来ちゃうと思うのですが、EST位の規模でそれをするのは難しいかも。これは練習あるのみ、特に個々人の力量アップが課題な気がします。非常に良い曲なので、来年あたり是非全曲通しでお願いしたいです。

4ステージ:
野心的なステージです。世界各地の様々な曲を、現代作曲家による様々なアレンジで、という趣向。素晴らしいアイディアだと思います。ラトヴィアのエリクス・エセンヴァルズによる「アメイジング・グレイス」で幕を開け、日本の信長貴富による2曲(『ノスタルジア』から「村の鍛冶屋」と、「呼び交わす言葉たち」)を経て、アルゼンチンのアタウルパ・ユパンキ「石のチャカレーラ」(これの編曲者名がプログラムにありません。)、フィンランドのヤーコ・マンティヤルヴィによる「ヨーイクもどき」までの計5曲。

ソロあり、振り付けあり、打楽器演奏あり、という何とも大盤振る舞いなステージなのですが、上のラインナップを見ても分かるとおりこれは大変。曲ごとにキャラクタ変えないといけないし、そもそも各曲が難しいし、なのです。それに加えて振り付けですとか...。団員の皆さんのここ1-2週間ほどの苦労が忍ばれました(笑)。

アンコール:
上と同じく『ノスタルジア』から「赤とんぼ」。コンサート前にウロウロしているときに「歌え」、とか言われたんですが、恥ずかしいのでやめました(笑)。まあ、覚えてますけど。ちなみに、明日のアンコールではもう1曲大変なのが演奏されるはずです。ヴェゾンに行くとなると練習することになりそうな曲、です。

コンサート後は伊賀上野方面に出向いて焼き肉店でお食事。伊賀牛です。この時間帯、物凄い雨になってましたけど、伊賀牛は美味しかったですよ。また食べたいな、などと。松阪牛でも良いですけどね。

と、云う事で。

最終回です。結局良く寝られないで朝を迎えまして、私を含む4名を残して皆さん早くから出発ですんでお見送り。その前に、団長に退団届け出しました。17日付で正式にEST退団です。長いのか短いのか良く分からない期間でしたが、皆様お世話になりました。これからも精励刻苦して、日本の、ではなく世界の合唱界をリードするような存在になって欲しいと思います。道のりは長く険しいですが。

bulgaria_20100517_01.jpgさてさて、この連載もとうとう最終回なので、ってそれはあんまり関係無いんですが、ソフィアの交通機関シリーズ2枚を。今回、余りにも余裕がなかったせいかこの類の余り良い写真が撮れていません。私は名古屋駅近くで個展やっちゃうような人ですが(ちなみに、あの喫茶店、居酒屋に変わってますね。)、音楽に集中してましたのでまあやむを得ないかと。それは兎も角、1枚目はいわゆるトラム。路面電車です。次から次へと走っている印象。


bulgaria_20100517_02.jpg2枚目。トロリー・バスです。2両連結ね。ソフィア、あるいはブルガリアに1軒しかないらしいスタバで撮影。この辺で火山灰の影響でヒースロー空港閉鎖?、という情報が入ります。やばいのかな、いやそうじゃない、堂々と授業サボれる、ロンドンで遊べるかも、と思ったのですが、取り敢えず事なきを得ました。

話を戻して、トラムにしても、トロリー・バスにしても、結局どっちも乗ってません。地下鉄もあるんですが、これにも乗っていない。万が一もう一度行くことがあったら全て乗り倒します。基本的に異国というか、見知らぬ土地の交通機関大好きですので。

bulgaria_20100517_03.jpgお土産もあんまり買っていなかったので慌てて買い込み。ここは市の中心部にあるマーケット。安いんだか高いんだか良く分からないんですけどね。今回の遠征では外を歩き回ることも非常に少なかったので、どこで何が売られていたのか良く分からないし、店間の値段の比較が全く出来ません。いわゆるお土産っぽいものより、良く分からない地元のものを買ってくるのが基本なのですが、全然時間ないし、で、ここで色々買い込みました。


bulgaria_20100517_04.jpgいよいよブルガリアともお別れ。ブリティッシュ・エアウェイズ利用、ヒースロー経由で日本に向かいます。写真はソフィア空港の発着ロビーです。閑散としてます。ブルガリアって基本的にこんなところです。ショップも何軒かあったのですが、何しろ物資が少ない。昔経由地として使ったモスクワのなんとか空港とあんまり変わらないですね。ああ、でもあそこより食料はあるな。

以上、長きにわたる連載、ご精読ありがとうございました。全部読んだ人いるんだろうか、とか思っちゃいますが。これから先こんなに大きな、全身全霊を傾けられるようなプロジェクトはしばらくないんだろうな、と思います。ちょっと寂しいな。

と、云う事で。

bulgaria_20100516_00.jpg前日のグランプリで燃え尽き、真っ白な灰になったのもつかの間、この日はソフィアに移動してのコンサートを控えています。昼くらいの飛行機がキャンセルになって朝7:30発に変わりましたので(これは後のことを考えると良かったんじゃないでしょうか。)、早起きというよりほとんど寝ないで出発です。写真は朝5時のGolden Sands。観覧車の照明が朝まで点いているんですね。動いているのかどうかは確認出来ませんでしたが。


bulgaria_20100516_05.jpgヴァルナの空港はこんな感じ。和歌山ユースの皆様と再び同乗です。ついでながら、今回書くことが少ないので空間が多くてすいません。






bulgaria_20100516_01.jpg一緒に写っているのはドブリッチ、ヴァルナ滞在中にお世話になったブルガリア国立室内オーケーストラのロゾリン氏。本当にありがとうございました。






bulgaria_20100516_04.jpg飛行機はほぼ定刻。案外ちゃんとしてるな、と思いつつ、再びソフィアへと。荷物をBest Western City Hoteに預け、コンサート会場へと向かいます。会場はこんな感じ。写りが悪すぎるんですがこの日は完全に頭その他のピントがぼけてます。なお、ESTの練習の間に、和歌山ユースのリハを聴くことになったのですが、この人たち、結局一回も止まらずに最後まで行ってしまいました。いやー、恐るべし。もう、全然基礎力が違いますね。がんばって、練習しなくても歌えるようになりたいものです。絶対無理だけど。


bulgaria_20100516_02.jpgその後は昼食。二日目に行ったVictoriaに再び。今回はマスのグリルみたいなものが主菜でした。美味しかったですよ。写真は和歌山ユースの男性たちと。男性これだけです。だって女性合唱団だし。右の方は合唱人なら間違いなく知っているであろう某有名人です。今回は色々ありがとうございました。凄いものを見せて頂きました。

昼食後はコンサートが始まる夜まで自由時間。部屋で練習、とも思ったのですが、バスタブあるし、と思って湯船につかり、ベッド快適だし、と思って一休み。疲労感が尋常じゃなかったんで、やむを得ず、ですね。

bulgaria_20100516_03.jpgコンサートは19時から。写真はコンサート前の一こま。このコンサートは和歌山ユースさんとのジョイントですので、要するに出演するのは日本の団体だけです。となると、時間厳守です。お客さんはそれなりに入っていました。和歌山ユースのステージを挟み、結構長いこと歌いましたけれど、これが私のESTにおけるラスト・ステージになったわけです。演奏はボロボロでしたが、結構感慨深いものがありましたね。

ここでも"Tebe Poem"は受けてました。そうそう、ヴァルナにはこの曲の作曲者ドーブリ・フリストフのモニュメントがあったようで、プログラムを改めてみますと、コンクール初日の5/13にはこの人のモニュメントまで行列して献花をするという行事があったようです。去年はフランシス・プーランクの墓参りまでしてコンクールに臨んだ私ですが、やはりフリストフのモニュメントを無視した、というかその存在すら知らなかったのは余りにも申し訳ない、ですね。重大な落ち度でした。ここで教訓を。

「作曲家への敬意は、払いすぎて困ることはない。」

話がそれてますが、戻します。コンサート後は近くの中華料理屋(九龍飯店)で打ち上げ。ブルガリア・テイストの中華料理っぽい料理とビール・ワインを堪能しました。なお、平山のBest Western City Hotelでの客室はほぼスイートだったため、自動的に宴会場と化し、大して休むことも出来ずに翌朝を迎えたことも記しておきましょう。中島みゆきじゃないけど、「うらみ・ます」。どうでも良いけど、やっぱり中島の初期最高傑作だな、これ。こういうの聴くと、演奏する上での音程なんてものはどうでも良いように思われてくる。ああ、良くないか(笑)。

と、云う事で。

bulgaria_20100515_00.jpgこの連載もいよいよ大詰め。グランプリ当日です。写真はHotel Slaveyの窓から見た黒海。オーシャン・ヴュウです。ステキです。スペイン語で言うと、¡Qué rico é!でも、曇ってますね。翌朝の方がキレイでした。朝食は昨夜と同じくバイキング形式で、なかなか良いもの。外で食べてたんですが、他の食べ物を取りに行っている間にカモメとおぼしき鳥に卵焼きを奪われるという事件が発生しました。かなりワイルドな環境です。

朝食後はバスでヴァルナの街へと向かいます。バスの中で発声練習。落ち着かない、お互いの声が良く分からない、座った姿勢で、というのもどうかと思うのですけれど。やらないよりは良いかな、という感じです。到着後、10時から30分ほどステージ・リハーサルが出来ました。事前情報のデッドという話とは裏腹に案外良く響きます。普通に感じられます。お客さんが入るとどうなのかな、というところですけれど、それは後に分かります。立ち位置などを決定し、移動して最終練習開始。午前中の練習は三つ星の黒海ホテル
(Cherno More Hotel)。午後も同じです。ここの部屋もタバコ臭かったですね。まあ、窓を開けてましたし、体調も戻ってましたのでそんなに苦痛ではありませんでしたが。でも、こういうことも微妙に精度を狂わせていたかも知れません。

bulgaria_20100515_01.jpg昼食は昨日と同じマック。午後の練習を終え、一人一人が自分のペースで集中する時間を与えられました。グランプリは18時からですので、16時位にマックに入って0.99BGNバーガなどを。写真はその時の一こま。この時間帯、頭の中が"Mambo!"状態になってますのでどうしても口の形がそうなっちゃいます。本番に向けてのイメージ作りは結構徹底的にやってましたね。

そして18時からグランプリ開始。ラトヴィアの団体が辞退してますので、出場団体の国籍はスロヴェニア3、日本1です。演奏順は我々が3番目。荷物を置く部屋の近くで少々声出し。響きすぎるな~、と思ったんですが、一同基本的にデッドな会場仕様に頭を切り換えます。20分押しくらいで2団体目の最後の曲(シェーンベルクですね。)が終わりまして、いよいよ出番。演奏曲目は下記の通り。タイトルなどは適宜省略してます。

【序盤3曲】
Dolcissima mia vita : Carlo Gesualdo
Abendlied : Josef Rheinberger
Sanctus extrait de la Messe en sol majeur : Francis Poulenc

【中盤3曲】
LIRICHE AMOROSEより V. ...un bocciolo di loto è la mia bella, : 鈴木輝昭
LIRICHE AMOROSEより I. Mio dio, mio amato, : 鈴木輝昭
詞華抄より II. Eros d'etinaxe moi phrenas : 鈴木 輝昭

【終盤2曲】
合唱のためのコンポジション第10番「オンゴー・オーニ」より II : 間宮芳生
¡Qué rico é! : Guido López-Gavil´n

序盤3曲:ベース再右端にいるK氏の位置をちょっと気にしつつ演奏へ。第1声が凄く大事なので、最初から命掛けです。2小節くらい歌ったところで、お客さんが入るとかなりデッドになるんだな~、などと感じつつ、以下兎に角響きを前に集め続けることを心懸けます。思いの外緊張していませんで、おなか周りもしっかり使えてました。とは言え、さすがにグランプリ。重圧はかかります。そのため呼吸が普段よりはやや浅めになりますので、例えばAbendliedの長いフレーズではかなり頻繁なカンニングブレスでしのぐ他はありませんでしたけれど。でも序盤3曲はかなり良かったんじゃないでしょうか。ちなみに、録音を聴くと特にAbendliedでの母音の不揃いが気になりますが。

中盤3曲:序盤がかなりうまくいったように思えましたので、より自信のある中盤へと進みます。Dolcissimaは密集隊形、続く2曲はやや広がった隊形だったのを、LIRICHE Vで元に戻す予定、でした。でも、完全に元には戻りませんで、私の位置からだとソプラノのKさんが向井先生の前に立ちはだかりました。左右にスペースも無いので微調整も不可能。仕方なく、かろうじて見える左右の手を見ながら歌うことに。まあ、こういうことは想定内、です。続く2曲も含め、全体としては良い感じ。でも、LIRICHE Vと詞華抄はやはり怖い。この2曲、部分的にベースが薄くなったところがあります。これ、自覚してます。自分も含め、ベース系の響き、というか端的に音が時々消えてましたので。録音を聴くとさほどでもないんですが、中にいる立場からすれば確かに「もっとベース!」なんです。悔やまれるとするとこの2曲かな。この2曲、ホントに難しいんですけどね。練習のベスト歌唱通りには出来なかった2曲です。

終盤2曲:更に得意なラスト2曲へ。待ち時間を利用して密かに(でもないか。)振り付け復習をしてましたので、そこのところはバッチリです。何気に30分くらい歌い続けてますんで心身ともにそろそろ限界。最後の気力を振り絞り、¡Qué rico é!終盤で前の方にずんずん出て行きまして、でも案外横に広がっていなかったせいか練習の時のように一番前には出られず、そんな関係で最後の2小節はベースのS君に隠れて指揮者が見えませんでした。なので、足を後ろに踏み出すタイミングは確実に遅れていると思います。この辺、録画を見るときっと左の方を向いて右往左往してるんじゃないかな~。この部分、きっとYoutubeとかに載っちゃうんだろうな~、まあ仕方ないな~、などと思ってます。

bulgaria_20100515_02.jpgあー、やれやれ、終わった終わった、ってことで、しばし解放感に浸ります。外で記念撮影したり、ビールを飲んだり、です。ここへ来てようやく初ブルガリア・ビール。写真はビールが来るのを待つ間の一こま。500mlで3BGNですから、170円くらいかな。安いですね。Tokyo Cantatのクロージング・コンサート以来アルコール入れてませんので、うま~。たかだか10日間ですが。焼き鳥みたいな食べ物も美味しかったな。表彰式で歌うかも知れないから飲むなとか言われてたんですが、たったのジョッキ1杯だし。私に言わせれば、「それくらいで歌えないようではグランプリなんて到底無理だよ。」、なんですけどね。


bulgaria_20100515_03.jpg表彰式は21時30分から。May国際合唱コンクールの発表も兼ねてまして、和歌山ユースクワイアは同声部門で1位なしの2位らしい。後でこの人たちの演奏を生で聴くことになりますが、ムチャクチャ上手いんですけどね。こっちの総合優勝はイタリアの混声合唱団でした。

そしていよいよ今年のヨーロピアン・グランプリの発表。ちょっとだけどきどきしましたが、結局は下馬評の高かったスロヴェニアの男声合唱団Vokalna akademija Ljubljanaが受賞。2008年秋にどう考えても取り敢えずはヨーロピアン・グランプリのために結成されたとしか思えないこの団体、何回もグランプリに出ていると思しき指揮者(1回グランプリとってます。)、そしてそうした団体から選ばれた団員からなっておりまして、正直なところ、これはもう基礎体力が違いすぎる、そしてまた、経験の差がありすぎる、と思いました。

ただ、後で音源を聴いたんですが、拍手の量では間違いなくESTの方が上まわってまして、実のところプログラム構成など幾つかの点についてはESTの方が良かったんじゃないかな、とは思いました。Vokalna akademija Ljubljanaの演奏は、様式感、フレージング、声量、倍音の豊かさ、声の統一感、ピッチ等々において、確かに圧倒的に素晴らしいのですが、敢えて難点を挙げるとすれば、やや面白味に欠けるのです(ああ、ここを見ていたらごめんなさい。でもホントにそう思うんです。)。そうそう、要するに、「合唱コンクールみたい。」、なんです。まあ、コンクールには違いないんで、それで正しいのでしょうけれど。

取り敢えず、かなり悔しいのですけれど、数年後になされるはずの再挑戦に私は100%加われないと思いますんでESTの皆さんがんばって下さいね。まあ、予選通るのも大変ですけど。でも、やるべき事は一応見えたんじゃないかな、とは思いました。基本中の基本である発声・発音の一からの見直し、それらを踏まえた上でのしっかりした様式感の提示、が第1課題。全てはそこから始まるはずです。とか言いながら、これって実はとっても難しいんですが。恒例になりましたが、今回の遠征最大の教訓はこんな感じになりますね。

「様式を制するものが、世界を制する。」

なんのこっちゃ、ですが、分かる人には分かるはず(笑)。いつか、「俺たちは強い!」とか言ってみたいな(笑)。そうそう、「もっとベース!」ですよベースの皆さん(笑)。

と、云う事で。

bulgaria_20100514_01.jpg四日目です。ドブリッチのホテルで余りにも悲惨な朝食をとり、バスでヴァルナへと向かいます。これ、ホントに悲惨な朝食でして、そもそも食事をする席が足らず、良く分からないところに座るしかなく、部屋は暗く、ジュース類は水みたい、シリアルあるのに牛乳もヨーグルトもない、ハムやチーズがどう見てもチープ、パンも美味しくない、それでも、取り敢えずマシンで入れるカプチーノだけはまんが喫茶レヴェルまでは達している、という具合です。もうダメですねここ。写真はちょいと先回りしてヴァルナの砂浜。何となくおなじみの岩井海岸みたいですが(笑)、一応ヴァルナだし黒海です。

bulgaria_20100514_00.jpgさてさて、ヴァルナでは、コンクール会場近くのホテルに後発組5名が宿泊していたのですが、ここで彼らと合流しました。写真はそのホテルの向かいにあるマック。看板はキリル文字表記です。素晴らしい。いわゆる100円メニュウのたぐいがここでは0.99BGN、といってもお釣りくれないから1BGNメニュウになってます。約57円ね。ハンバーガあたりがそうです。マック・チキンは何故か2BGN以上しました。値段忘れてるな。2.69だったかな。時間は前後しますが、この日の昼食はここでの4.99BGNのダブル・チーズ・バーガ・セット。二日目にマックに行けませんでしたので(別に恨んでませんが)、ブルガリア国内での初マックです。ハンバーガのソースとポテトが余りしょっぱくない、コーラの炭酸が薄い、という非常に私には心地よいテイスト。全体として日本より美味しいんじゃないかな、と思います。

bulgaria_20100514_02.jpg昼食前には、ちらっと海に寄った後、コンクール会場に入って2団体(少年少女合唱団です。片方はひどかった...)ほどの演奏を聴くことも出来ました。会場であるFestival and Congress Centerの外観はこんな感じ。中の様子は翌日行なわれた表彰式の写真でお見せします。

これでヴァルナでの用事(合流すること、海に寄ること、会場見ること、昼食とること)は終わりまして、再びバスでこの日の宿泊地であるGolden SandsにあるHotel Slaveyへと向かいます。ちなみに、このホテルへの到着はお昼過ぎなんですが、ここまでで私たちは一度も歌っていません。

bulgaria_20100514_03.jpgHotel Slaveyの客室はこんな感じ。写っているのは帰国後テナーに移ってしまったベース・パート・マネージャのK君です。私の後継者ですね。そんなことはどうでも良いんですが。このホテル、一応四つ星なんですけど、基本的にしょぼいです。新しいせいか、シックハウスっぽいにおいがします。窓あければよいじゃん、なんですけどね。実は換気扇が壊れてまして、「直せ!」って言ったんですけど、結局直してくれませんでした。ワケ分かりません。シャワーの出も悪かったな。インターネット環境もこのホテルには整っておらず(ロビーにPCはありましたが。)、Golden Sands全体に広がる広域Wi-fiがありまして、これがオンラインでクレジットカード決済出来るのなら使っていたのですが、ログイン・ページには「ここに電話してねっ!」と電話番号が書いてあるだけだったので、つなぐ気力が失せた次第です。

さてさて、私たちは演奏をしに行っているのだし、当然第一義的な目標はグランプリなわけです。しかし、この日の練習は14時から16時の約2時間と、外での踊りチェックのみ。未だ詰められていないことも多々あるし、後発5人もおりますので、最低でも倍はやらないといけなかったと思うのですが、練習場所が確保出来なかったようです。まあ、これではあんまりですので、バイキング形式の結構良い感じの夕食後パートで集まって詰めを行ないましたけれど。実はこの段階でもまだ確実には音がとれてないことも発覚してましたが...。この部分、前の日から問題になってましたけどね。そんな合唱団です(笑)。ここで恒例の教訓を。

「練習することによって上手くなる合唱団は、死ぬほど練習すべきである。」

こんな言葉が出てくるのは、翌々日の16日に、練習しなくても良い演奏をしちゃう合唱団を見てしまうからなのですけれど。ああ、和歌山ユースさんですよ。この人たち、ホントに凄いです。

それは兎も角、積み残しは多々ありましたが、翌日早いし、まだ体調戻ってないしで早めに就寝しました。

と、云う事で。

bulgaria_20100513_00.jpg私にとってのブルガリア滞在三日目は5月13日。Best Western City Hotelの素晴らしい朝食に感動しつつ、再び荷造りをして、空港へと向かいます。写真はソフィア空港でのもの。変な顔してますが、気にしないで下さい。ブルガリア航空との間ですったもんだがあったことは既にこのブログにも書いた気がしますが、結局チェックインは数秒。なんのこともなく発券終了です。帰りもきっとそうなんだろう、と。

ちなみに、このフライトでは、ヴァルナにて隔年ペースで行なわれてますMay国際合唱コンクールに出場する、沼丸晴彦氏率いる和歌山ユースクワイアの皆様とご一緒しました。我々と合わせて計70数名なため、飛行機は超満員です。

機内ではクロワッサンにプリン味のクリームが入ったお菓子と飲み物が出ました。実はこの飛行機の搭乗料金は物凄く安かったんですけど(夜行バス並みですね。)、サーヴィス自体は決して悪くないな、と思いました。しかし、日本から引きずっていった風邪がぶり返しこの辺から体調悪化。暗雲が垂れ込め始めます。また、ここまでで既に計3度目のフライトなため、耳の状態は最悪に。

bulgaria_20100513_01.jpgヴァルナ空港を経て、バスでドブリッチ市へ向かいます。麦畑、菜の花畑を眺めつつ、人口密度低いな~、車も少ないな~、などと考えていました。ドブリッチの投宿先はHotel Bulgaria。こんな名前許されるのか、という気もしますが(「日本ホテル」とかあり得ないし...)、部屋へ。手配してくれた方には申し訳ないんですけれどこのホテルは今回の滞在中で最悪。というか、海外に限定すれば、今まで泊まった中でも最悪かも知れません。ロビーに入った時からタバコ臭い。そして部屋もタバコ臭い。余りにもひどいんで部屋は変えて貰いました。昼食はタラのような魚のフライ。昼食後、このホテルのこれまたタバコ臭い会議室のようなところで少々歌い、続いて本格的に練習をしにコンサート会場へと向かいます。

bulgaria_20100513_02.jpgコンサート会場はHall of Mirrorsというところ。市の公会堂みたいな施設内にある、サロンのようなところです。キャパは100名ほど。ここが超タバコ臭い。正直死にそうだったんですけれど(咳出るし寒気するし頭痛いし足許ふらつくし)、かと言って今更休めないし。ベースは翌14日に合流するメンバが3人いるので人数足りてませんし。ああ、でもこういうのも教訓にしないといけませんね。すなわち、

「タバコ臭いホールでの練習、コンサート等は絶対にしてはならない。」

今後はこういう方針で行きますのでよろしくお願いします。もう無理はしません。そうそう、ついでに書いときますが、あの国、喫煙に関するモラルというかポリシィが、全然ヨーロッパ標準じゃないんですね。路上喫煙当たり前、レストランなどでもがんがん吸いまくってます。しかも、全ての建築物が異常なまでに換気悪い。もう一個言うと、この建物、トイレがぶっ壊れていたみたいです。見てませんけど。インフラボロボロです。

bulgaria_20100513_04.jpg結構長い苦痛に満ちた練習の後、一旦ホテルへと帰還。ここでゴキブリ事件発生。部屋のバスタブに黒いチャバネゴキブリが。チャバネじゃないじゃん、とか言わないで下さい。写真撮ったんですが、ご飯食べながら見てる人もいると思うんで掲載自粛します(笑)。ホテルマン呼んで処理して貰いました。要するにそういうホテルなんです。落ち着きを取り戻し、礼服に着替えて再び会場へと向かいます。写真はホテルのカジノ前での一こま。こんな写真ばかりで済みません。ちなみに、ソフィアをのぞけばどこのホテルにも標準でついていたカジノになんか、入る余裕は全然ありませんでしたね。というか、どうせタバコ臭いんだろうし。

コンサートは19:30開始予定が一旦18:30開始に変わって、また19:30開始に戻って、結局前の団体といいますかチェロ+ピアノコンサートが30分押しで終わったため20時くらいから40分ほどというものになりました。30分間立ったまま部屋の外で待機してましたが、正直かなり辛かったです。どこ行ってもタバコ臭いし。ちなみに、コンサートの曲が予定したものの約半分程度になったのは良かったと思います。それ以上はちょっと、です。私が選曲したブルガリアの曲'Tebe Poem'が予定通り結構受けまして、前の方に座っていた方が口ずさんでおられたのが嬉しかったですね。彼女の口を見ながら歌えたので歌詞を間違えませんでしたし、というのは冗談ですよ(笑)。

bulgaria_20100513_05.jpg何気に21時位から夕食。もう休みたいんですけど、という感じだったんですが、兎に角食事が長い。ただ、料理自体はまあまあ、でした。今回の夕食は前菜である大量の野菜と、主菜の牛すじ肉煮込みみたいな料理。何となく冷凍食品感はありましたけどね。

なお、ここからの3泊は、ネット接続環境が整いませんで、そんなこともあって今頃こんな記事を書いている始末なのです。リアルタイムで載せたかったですね。

と、云う事で。

bulgaria_20100512_05.jpg5月12日続きです。Hotel Nikyの朝食はだいたいこんな感じ。三つ星なんでそんなに良くはないんですけど、悪くもない。ここ、立地がイマイチなせいかお客さんの極端に少ないホテルでして、最初のうちは一人で食べてました。前記しましたクロワッサンは写真の真ん中のです。このタイプ、全旅程で見たのは結局ここだけでした。ただ、クロワッサンという食べ物にはこの後あちこちで巡り会うことになります。


bulgaria_20100512_06.jpg11時前にはチェックアウトして、タクシーを呼んで貰い他の皆さんとの合流地点である筈だったBest Western City Hotelへと向かいます。5BGNでした。そこそこ距離があるんですが、この料金。とっととチェックインを済ませ、他の皆さんを待とうかと思ったのですが、何時到着するんだか良く分からないので一人で出かけることに。で、Macのある方に向かっていたら日本人の集団が。ソフィアに入ってからほとんど東洋人を見ていませんので、「へ-、珍しいな。」とか思っていたらESTの皆さんでした(笑)。

別にMacでも良かったんですが、どうやら既にお金を払ってあるらしいピッツァを得意とするらしい写真のレストランVictoriaへと向かいます。ここでようやくいかにもブルガリアらしい料理を食べることが出来ました。チーズのかかった大量のサラダ、チキンの網焼き、そしてヨーグルトです。美味しいですね。滞在中、全般的に食べ物は美味しかったな。

bulgaria_20100512_04.jpgその後練習時間までやや暇になりましたので、小一時間散歩を。写真はブルガリアを代表する建築物の一つ、アレクサンドル・ネフスキー大聖堂です。宗派はブルガリア正教会、です。中は撮影禁止だったので撮っていないのですが、聖堂内では聖画(イコン)に描かれた人物たちがろうそくの柔らかい光で薄ぼんやりと浮かび上がり、独特な雰囲気を醸し出していました。

この日の練習は夕食前の2時間ほど。夕食はトマト丸ごとサラダ、ポテトとチャーシューのような豚肉、ヨーグルトです。この時間帯、昨日に続いて物凄く天気が悪くなり、雹まで降る有様。

そうですねぇ、後になってと言うかこの時点で既に薄々気づき始めていたのですが、食事に途方もない時間を費やしていた(この日だけで3時間以上)、というのが実は敗因の一つだと思っています。この日も、後で書くことになる14日も、食事時間が練習時間より長いじゃん、と。いつもの練習ですと、食事はコンビニやスーパーで買ったおにぎりやら弁当やらで終了。練習の合間に食事みたいなものをとる、というのがESTの基本スタイルなのですね。これはこの遠征でも貫くべきだったのではないかと。フランスでは貫いてましたし。そうそう、フランスのレストランが高すぎて気安く入る気にならなかった、そのおかげで練習時間がたっぷりとれた、というのは案外去年の勝因の一つだったのではないでしょうか。

「優秀と見なされ得る合唱団には食事ごときに費やす時間など存在しない。」 

これを教訓に、我々はまた一歩前に進まねばならないのです。

と、云う事で。

現地時間で昨夜23:40くらいにはソフィア空港に着陸、無事ブルガリアへの入国を果たしました。

Twitterにも記載してますが、成田ではいつものようにマック(出国後の店舗です。)に入り、だらだら。飛行機はほとんど定刻通りで、超快適な旅。さすがは全日空。12時間ほどのフライトでしたが、全く疲労感無し。誉田哲也の『ジウII』『ジウIII』を読破し、多分読み終わるとの予想のもとに空港で買い足した菊地成孔+大谷能生『憂鬱と官能を教えた学校』にかかりました。いわゆるバークリー・メソッドについての講義録ですね。これ、かなり面白い。

フランクフルト空港ではうまくインターネットにつなげず、まあイイヤって感じで再びマック。Mac Cafeの方でKoffeeを。1.79ユーロです。これがとても美味しい。せっかくのフランクフルトなんですが、ちゃんとご飯を食べてもどうせ機内で何か出るんだろう、という予測のもとに何も食べずにルフトハンザ機でソフィアへ。

実はこの飛行機が大変。何しろひどい悪天候です。1時間ほど遅れて離陸しまして、雷雲の中を突き進みます。これ、やばいんじゃないの、って感じ。死を覚悟、はしませんでしたが、手に汗握ってました。3Dの映画でもここまでの臨場感は当分出せないな、きっと。着陸時に拍手がわき起こりましたが、これってそういう習慣なのか、あるいは悪天候のためなのか、ちょっと面白いと思いました。

入国手続きは2秒でした。パスポート渡して、口頭で質問に答えるのみ。答えは「ホリデイ。7デイズ。」。後ろは1week、が正しいですね。そう言われてしまいました(笑)。

空港の手荷物受け取り所を出るとすぐ、Taxi乗り場みたいなものがあります。Taxiに乗ろうにもお金がありませんし(手持ちは20ユーロと2万円ほど。)、換金所も存在しないかしまってる感じ(0時ですし...)。でもそんなものは無くても平気。キャッシュ・ディスペンサを発見し、ここで100BGNおろしました。白タクみたいなのがいるかも知れないので空港のカウンタでTaxiを手配しまして、すぐこれに搭乗してホテルまで行って貰い、15BGN(Leva)払いました。700-800円ほどかな。悪天候ですので、若干チップ=気持ちみたいなものも含んでます。

bulgaria_20100512_00.jpg初日の宿泊(Hotel Niky)は三つ星ホテルなのですけれど、かなり快適です。空調、水回りも問題なし。ベッドなども良い。何故か鏡が多いんですが、なんでだろ。電源はCタイプのプラグが使えます。朝食は8時からで、日本人の感覚からすれば遅め。バイキング形式で朝から爆食いしてしまいましたが、結構美味しい。乳製品だけでなく、色々なものがあります。クロワッサンみたいなパンがお勧め。


bulgaria_20100512_01.jpg時間が前後しますが、起きてすぐ、天気が良さそうだったので朝食前にちょっと散歩。写真は街の様子。こういうところです。交通機関が面白いんですがそれは後で紹介させて頂きます。なお、歩いていてすぐ気づくのは、野良犬が多いこと、ですね。そして、天候は急に悪化し、大雨に。濡れ鼠で宿に帰って朝食となりました。

と、云う事で。

さてさて、いよいよブルガリアへ向けて出発です。

1時間ほどしたら家を出ます。お天気は良くないですが、問題なし。飛行機がとまっているという情報も今のところ入ってきていないので多分飛ぶはず。机の中をほじくったら25ユーロほど出てきたので取り敢えず換金もしないで行けます。基本的にお金は既に払ってあるからほとんどいらないですしね。後は現地通貨(レフ)をどっかで仕入れるのみ。

ちょっと練習もしていきたいところですが、朝なのでやめときます。機内で脳内トレーニングに終始することでしょう。乾燥対策を適当にしつつベストなコンディションで現地入りしたいと思います。

では、行って参ります。

と、云う事で。

いよいよ大詰め。11日からの渡欧を前に、津市内で最終調整合宿が行なわれました。以下簡単に。

8日の練習はお昼くらいから。NHK津支局の取材が入りました。これ、大事なことですね。放送は12日らしいです。18:30からの『ホッとイブニングみえ』の中で8分ほどの枠が設けられているそうです。誰か、録画してどっかの投稿サイトに上げて下さい。とか言って、それって犯罪か。やっぱりやめてね(笑)。

この日の練習はグランプリで歌う8曲の掘り下げ。1曲1曲掘り下げに掘り下げました。例の曲の振り付けにも大きな変化が。最後に8曲の初通しをしましたが、ペース配分が結構難しい、ということが明らかに。大移動に伴うバランスの崩れ、みたいなことが起きる心配もちょっとあります。頭の中でシミュレーションを繰り返して臨まないといけませんね。

練習が終わったのは20時位で、適当にご飯を食べて翌日の練習会場にもなっている宿舎へと。寝る前に小一時間使って夕方の通しをみんなで聴き直してました。思うにこういう積み重ねが大変大事。コンクールだからここまでやる、のではなく、実のところ全ての演奏会についてこれくらいやらないと、と思ったりもするのです。

余り寝られていない状態で翌9日の練習へと。ブルガリアでは、ドブリッチとソフィアでコンサートをしますので、その曲も扱いました。個人的には、武満さくらと、ブルガリアの作曲家ドーブリ・フリストフの曲を超絶的にキレイに歌いたいですね。この2曲は絶対ウケるはず。

グランプリ曲は更に掘り下げて、夕方には再び全曲通し。ちょっと慣れてきたかな、というところです。向こうでもやらないといけませんね。でも、時間あるのかな?後は時間との戦い、という気もし始めています。飛行機の中とか、バスの中でどれだけ休めるか、そして譜読みなどを出来るか、が大事なのでしょう。

ちなみに、最後まで悩むのはラインベルガとプーランクかな~、と思っていたり。ラインベルガはかなり良くなったんですが、昨年墓参りまでしてきた(ホントです。)プーランクはもっと上手くなれるはず、と思ってます。ダイナミクス、フレージング、語尾の処理、ピッチ等々、改善出来る点多々ありです。改善出来る余地を100%埋めて本番に臨みたいですね。

怒濤の合宿も夜には終わり、終電間際ののぞみで帰ってきましたが、これでようやく三重県との往復も一段落。それなりに大変な4ヶ月強でした。次は何時出向くことになるやら。

明朝出発なのでこんなところで。次回書き込みはフランクフルトかソフィアですることになるんじゃないか、と。

と、云う事で。

三日ほど前の話になります。5/3はGW三重合宿の最終日。かれこれ三重滞在も長引いてますし、前の日がコンサートでしたので、それなりな疲労感を感じつつ鈴鹿へと。ぼちぼち参集した皆さんはどう見ても疲れ気味。でも、元気な人は元気。

でも、この日の練習を発案したのはどうやら私らしいので、少なくとも私はしっかりしないといけません。しっかりしてましたが(とか言いつつ、毎回飲んでる「飲むブルガリア・ヨーグルト」こぼしましたが...ごめんなさい。)。まずは前日の録音を聴きつつ、全体で反省などを出し合いました。まとめますと、課題は、フレージング、発音、ハーモニー、表現ですね。

ああ、要するにまだまだじゃん、ということです(笑)。てなわけで、全てにおいてまだ詰めるべきところがある、ということになりますね。まあ、やるべきことが多くて、更にはかなりはっきりしているのは良いことでしょう。一つ一つの課題を、個人個人、そして全体として解決していかねば、と思います。

音楽監督がみえてからの練習は、全体としてやはり声が乗らない感じ、でしょうか。やや不完全燃焼な練習に終わりました。でも、これはこれで収穫だったんじゃないかな、と思います。ハード・スケジュールはブルガリアでも経験することですからね。十分に休息をとって(仕事のある人もいますけどね。)集まることになる週末最終合宿ではきっとすごいサウンドが出せるんじゃないか、と今からワクワクしてます。

と、云う事で。

一昨日になりますが、既に書いております通り、三重県津市のリージョンプラザお城ホールにて、「平成22年度津市文化振興事業郷土シリーズ ヴォーカルアンサンブル≪EST≫コンサート ~ヨーロピアングランプリコンクール出場記念~」が行なわれました。18時開演で終わったのは20時頃。歌あり踊りありの楽しいコンサート、だったのかどうか分かりませんが、取り敢えずブルガリア前のお披露目として、来て頂いたお客様に対して最大限のサーヴィス提供は出来たのではないかと思います。いかがでしたでしょうか。

ところで、いわゆる「津市リージョン」ですが、キャパ650人の中規模ホールで、非常に歌いやすかった、ですね。実は私の立ち位置の真横に反響板がありまして、ほとんどお風呂状態。まあ、大きな声を出す必要はないホールですし、兎に角絞りに絞った倍音満載の声を出すことを心がけました。それがベースのつとめというものです。

お客さんの反応としては、やはりグランプリ曲でまとめた3ステージの完成度が高かった、ということらしいです。でも内部的には色々と思うところもあります。致命的なミスもあった3ステージに問題が多いことを実は良く理解していたりするのですが、更に云えば、宗教曲でまとめた1ステージの曲たちが実はとんでもなく大変なことが良く分かったこと、更には日本語曲から構成される4ステージとアンコールの曲たちがいかにも難しそうに聞こえてしまっていたのではないかということ、といった辺りが、個人的な反省点です。

ちょっと詳しく書くならば、要するに、基本的には3ステージでやったどの曲よりも技術的に難しくないはずの曲群が、実のところまださほど良い形で歌えていない、ということです。これ、解決には結構時間がかかりそうな気がします。発声ですとか、個々人が持つべき音楽のイメージといったようなかなり本質的なことが絡んでますので。

コンサート後は特に決まった打ち上げもなく流れ解散。翌5月3日はどうやら私の案、というかせいで練習になったらしく(そうでしたっけ?覚えてない(笑))、そのせいもありますがグランプリ前ですからね。兎に角休め、ということです。そんなわけで、有志でお茶をした後、津駅前のホテルに帰投しました。

と、云う事で。

一昨日の練習に関してです。ごくごく簡単に記すことにします。

翌日がコンサートですから、全ての曲についての総まとめを。グランプリで歌う曲の充実振りはかなりなものだと思うのですが、その他の曲にやや問題が。個人的には、プーランクの'O magnum mysterium'と信長編曲の日本語唱歌群、そして『ルパン三世のテーマ』がまだまだかな、などと。

この辺の曲については、リズム読みを究極まで厳格にし、更には指揮者のテンポ変化に完璧にシンクロすることと、純正律でキチンとハーモニーを作ることが必要ですね。こういうことを実現するには、結局のところ練習時間をかけるしかないわけで、グランプリ曲に比べるとやや完成度が落ちてしまうのはやむを得ない、のかも知れません。しかし、演奏する以上は、出来ることは全部やって臨まねば、と思います。

これらの曲はブルガリアでも演奏することになりますが、そこでの聴衆は我々の演奏を次に聴く機会は多分ありません。なので、やはり最高のものをお聴かせしたいものです。

そんなことを考えつつ、翌日のコンサートに備え就寝したのでした。

と、云う事で。

津市内で4泊しての練習初日です。ちなみにこの日の練習は鈴鹿市内。

重い荷物を携えて現地入り。この日はオペラ歌手の馬場さんという方をお招きしてドイツ語やイタリア語、そして振り付けなどを見て頂きました。こういうプロの方のご協力というのは非常に重要ですね。かなり細かいところまで見て頂けたので、相当な改善が図られたんじゃないかと思います。まあ、兎にも角にも、歌って本当に難しいですね。プロとアマでは全ての点で大違い。

ところで、この日の全体の流れとしては、5/2コンサートの1ステージ(宗教曲)、3ステージ(グランプリ曲)の総ざらい、ということになります。音程の決まりにくいところがまだ結構あるな、と思ったのですが(というかこれ、大半がベースパートです。死ぬほど気をつけないと。)、言葉の処理などについてはかなりの統一が図られたと思います。休んだ方々にちゃんと伝えていかないといけませんね。

練習後は早めに投宿して爆睡。30日はお休みです。津市って観光地でもないし、歩いて行ける場所に映画館などもないので暇がつぶしにくいですね。かと言って名古屋に出るのも面倒だし。基本ホテルで個人練習をしつつ、村上春樹を読む、ということになりそうです。そうそう、PCがあるから授業の準備も出来るな。

と、云う事で。

先週末は津市内で合宿。練習場所はいつものところなんですけど、泊まりが津市野外活動何とか、というところでした。このパターン続いてますね。

合宿の目的は、もちろん約3週間後のグランプリも視野に入れてますが、基本的には次週5月2日のコンサート用特訓でした。

このコンサート、全部で4ステージが予定されてますが、24日はそのうちの1ステ(宗教曲)と4ステ+アンコール曲(日本語曲)用の練習。各ステージ練毎に通しが入ります。まだ課題は多々ありますが、グランプリで歌うラインベルガの'Abendlied'などはホントに良く鳴るようになっているな、と思います。でも、通しの録音を聞く限りではまだ全然母音が揃わないな、この曲。ややぶつ切れ感もあります。いやー、難しいですね。

それは兎も角、個人的な課題として、長い音符が多いゆっくりしたテンポの曲でしっかり音程と響きを保ちたいな、と思います。録音を聞くと、まだ、あちこちで破綻してます。

25日は2ステと3ステ用の曲が扱われました。3ステは先週大阪でやった曲ばかり。つまりはグランプリで歌う曲ばかり。この二日間の練習では、この時間帯の充実振りが素晴らしかったですね。通しの録音を聞いても、「おお、イイじゃないか。」という感じ。苦労している『詞華抄』で並びを変えたことも大きいかな。ここまで来ると更に欲が、という感じですが、どこまで行けるものか、今からわくわくしてます。更に磨きをかけていきたいと思います。何とぞご期待ください。

ちなみに、2ステ練習はほとんどESTスコラーズという団内少人数アンサンブルのお披露目のような具合でしたので、そこに入っていない私が語ることはほとんどありません。

こういう練習に平行して、例によってグランプリメンバを決めるためのシンギング・コンテストなるものも随時行なわれました。私はというと、24日と25日にそれぞれ1回ずつ歌いましたが、論外な24日分は置いておいて、25日分はまあまあだったんじゃないかと思います。でも、声が枯れてましたね。ちょっと歌いすぎかな、とも思ったりしてます。何気に強靱な声帯の持ち主なんですけど、それ以外のところがくたびれているから、声帯周辺に無理がかかっているのかも知れませんね。

もう一つ、団内アンサンブル・コンテスト・フリー部門というものも行なわれまして、これにエントリしていた私が音頭取りをしたグループの演奏を最後のコマに行なうことが出来ました。アイルランドの作曲家マイケル・マクグリンの曲を扱いましたが、さすがに練習不足は否めず、再演と言いますかリヴェンジしたいな、などとも思うのですが、まあ、何と言ってもESTにいる時間も残りわずかなわけで、それはかなわないでしょう。ブルガリアの教会などでゲリラ的に、というのも面白いと思ったりしますが、みんなのってくるかな(笑)。

とてもくたびれましたが実に充実した合宿も終わり、三日ほどこちらで休んで(おいっ!)、29日から再び三重県入り、再び怒濤の5日間を過ごすことになりそうです。

と、云う事で。