冲方丁『ムーンライズ』

私設サイト書籍紹介欄に、冲方丁によるアニメーション原案小説『ムーンライズ』を追加しています。

文庫書き下ろしで、3冊同時刊行。かなりのヴォリュームです。他にもかなり書いているはずで、凄まじい仕事量には頭が下がります。分かりにくい話ですが、『マルドゥック』シリーズを思い浮かべると理解が進むかもしれません。あの作品同様、ちょっと色んな陣営が入り乱れすぎなんですよね...。

と、云う事で。

小川哲『君のクイズ』

私設サイト書籍紹介欄に、小川哲による中編『君のクイズ』文庫版を追加しています。

第76回日本推理作家協会賞受賞作です。ミステリはミステリですが、もう少し広がりがありますね。作者が直木賞をとっていなければ、芥川賞候補になっていても不思議ではなかったかも知れません。

そんな、深い、いやいや極めて深い極上エンターテインメント作品。ぜひご一読のほど。

と、云う事で。

藤木稟『精霊に捧げられた大地』

私設サイト書籍紹介欄に、藤木稟による「バチカン奇跡調査官」シリーズ第26弾の長編『精霊に捧げられた大地』を追加しています。

文庫書下ろしです。オーストラリアが舞台なので、アボリジナルの文化とかクリスチャン達との関係がキーになります。相変わらずの凄まじい博覧強記ぶりです。見習わないと...。ぜひご一読のほど。

と、云う事で。

私設サイト書籍紹介欄に、オキシタケヒコによるSF伝奇小説『筐底(はこぞこ)のエルピス 8』を追加しています。

前巻から4年かかりました。さすがに忘れてます(笑)。6巻から7巻が2年、なので次は...。それはともかく、次巻はいよいよ最終巻の模様。とりあえず待つことといたしましょう。

と、云う事で。

下記のコンサートに出演します。是非ご来場ください。

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コンサート プリモンズ2025
日時:2025年6月8日(日)17:00~
場所:紀尾井町サロンホール(麹町、永田町、四谷辺りから歩けます。)
入場無料

オペラの重唱や独唱曲を7人+助演の先生で演奏します。

私は以下の曲を歌います。大変です(笑)。

G.ロッシーニの歌劇『イタリアのトルコ人』よりアルバザールのアリア「ああ! とても快いだろうに」
G.ドニゼッティの歌劇『ドン・パスクァーレ』より二重唱「甘くて清らかな夢よ」
G.ヴェルディの歌劇『リゴレット』より四重唱「美しき愛の乙女よ」

と、云う事で。

【出演情報】2025初夏の発表会。

本年も、下記日程にていつもお世話になっている粟飯原先生ご夫妻門下の発表会が行なわれます。

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場所:深川江戸資料館小劇場(半蔵門線 清澄白河駅近く)
日時:2025年6月1日(日) 13時00分位から16時位まで
内容:色々な人が、色々なこと(独唱とか重唱とかピアノとか合唱とか)をします。

私は、二重唱とソロ歌唱をします。大まかな時間は未定です(判明したら更新します。)。

G.ロッシーニ『音楽の夜会』より二重唱「ラ・セレナータ」
三善晃『抒情小曲集』より「少女よ」
G.ロッシーニの歌劇『セビリアの理髪師』より「ほら、空が明るみ」

入場無料、出入りは割と自由にできますので、万障繰り合わせの上ご参集ください。よろしくお願いいたします。

と、云う事で。

劉慈欣『三体 0(ゼロ) 球状閃電』

私設サイト書籍紹介欄に、劉慈欣(りゅう・じきん/リウ・ツーシン)によるシリーズ前日譚『三体 0(ゼロ) 球状閃電』文庫版を追加しています。

『三体』シリーズの重要な登場人物である丁儀(ディン・イー)らが作り出す球電兵器をメイン・モティーフとする、いわゆるマッド・サイエンティストものSFになります。まあ、技術面や科学面については21世紀的ですが。三部作ほどのアッと驚く感じはないですが、そちらを読了している人はかなり楽しめると思います。ここから入るのもあり?いや、微妙かも?とりあえず、ご一読の程。

と、云う事で。

阿部曉子『金環日食』

私設サイト書籍紹介欄に、阿部曉子による長編ミステリ『金環日食』文庫版を追加しています。

素晴らしいです。割と一気読みな感じ。目くるめく展開、そして反転する世界、いやはやまことに壮絶。なんといっても、人間が描けてます。この著者、すでにすごい境地に立ってますね。是非ご一読ください。

と、云う事で。

麻耶雄嵩『化石少女と七つの冒険』

私設サイト書籍紹介欄に、麻耶雄嵩(まや・ゆたか)による〈化石少女〉シリーズ第2弾『化石少女と七つの冒険』文庫版を追加しています。

まさかの第2弾です。ここまでくると、第3弾も、なんですがこの先どういう話が作れるかな、と。そろそろ少女じゃなくなってしまうし(笑)。

とりあえず、第1弾もでしたが、この作家らしいなんとも凄まじいお話です。是非、ご一読ください。

と、云う事で。

深緑野分『スタッフロール』

私設サイト書籍紹介欄に、深緑野分による長編『スタッフロール』文庫版を追加しています。

第167回直木賞候補作になります。実写特撮からCGへの変遷の中でのクリエイタたちの生きざまなどが描かれますが、いわゆるヒューマン・ドラマ、ではほぼなく、テクノロジと人間の関係がメインなように、そしてテクノロジの部分への傾斜が結構大きいな、と感じられました。多分、選考委員が気にしたのはそこなんだろうな、と邪推します。

個人的には、テクノロジの話だけでも良いのですが。まあ、それだとドキュメンタリになってしまいますね。大宅賞狙えたかも(笑)。笑い事ではなく、本書にはそのくらいの情報量が含まれています。(でも読みやすいです。)

まあ、テクノロジとはいっても、今のところ作ったり使ったりはほぼ人間がやっているので、そういう意味では正真正銘のヒューマン・ドラマとも言えます。でも、きっとそうは読めなかったんだろう、そう読めというのが無理なのかも、と思ってしまうのですが...。

結局のところ、私はこの作品、非常に好きです。早くも今年のベスト1決定です。

と、云う事で。