Parisの最近のブログ記事

第1日:

なかなか書く暇が無くて連載が滞りましたが、現地入りしてからの諸々を以後少しずつ、着実に記載していきたいと思います。

7月22日(日)の割と早い時間に成田空港を出発しまして、まずはフランクフルト空港に到着。これが現地時間で22日の14時くらいですね。で、異様に長い距離を歩きつつ関空組、中部空港組と合流。更にはフランクフルトソーセージなどをほおばりつつ、マルセイユ行きに搭乗しました。

vaison_20120722_01.jpgマルセイユまではほんの1時間くらいのフライトです。まずはここの写真を。目的地ではありませんが。空港では通訳をお願いしている方や、前日入りのメンバと合流しまして、いよいよバスでヴェゾン=ラ=ロメーヌへと出発です。

ヴェゾンまでは2時間程度のドライヴ。周りは葡萄畑です。これは凄い。ワインの出荷量とんでもないんだろうな~、などと思いつつ宿へ。20時くらいには到着していましたでしょうか。

vaison_20120722_02.jpg今回の宿はESCAPADE vacances という、音楽民宿みたいなところ。音楽練習室が物凄く充実しているんですが、それは明日以降の話。まずは外観です。

多分日本人だということでライスもメニューとして加えて頂いた夕食を食べて、この日は終了。怒濤の翌日以降に備え、十分な休息を、ということになりました。

第2日目に続きます。

いよいよ出発です。荷造りも終わり、最終チェックをして出かけることになります。

いやー、今回はここまで来るのに本当に苦労しました。何でこんなに大変なんだろう、というような感じ。ホントに大変。

兎に角、今回参加する音楽祭を毎年楽しみにしているはずのお客さんに心から喜んで頂けるよう、がんばりたい、そしてまた演奏機会毎に成長したいと思います。

時間もないので取り敢えずこの位で。

国内シリーズはこれで終わりになりますね。いやー、もう1週間で出発なんですね。早いものだ。そして恐ろしいものだ。

そんな第11回は、鈴鹿市内で行なわれておりました、合宿と試演会の模様などについて、ざっと振り返ることに致しましょう。

7月14日:
今回の練習会場は3日間とも白子公民館となりました。11時半頃に着いてみますと翌日に行なわれる試演会の会場設営が終わっておりまして、どうやら近所の皆さんがやって下さったらしい。ありがたいというか何というか。

さてさて、この日のスタートはこれまた大変ありがたい相加先生によるフランス語レクチャ。折しもこの日はフランスの革命記念日でしたが、それは兎も角、このレクチャ、非常に分かりやすいと言いますか、圧倒的に信頼できると言いますか。段々発音が整っていく様がありありと見える有意義な練習でした。

ただ、合宿が終わってからの実感を述べますと、こういう企画をやっても正しい発音に全く近づけない団員が多々いることが非常に心苦しいのですが、ホントに何とかならないんですかね。ちょっと複雑な思いでおります。というか、みんな前置詞とか定冠詞とか代名詞とかちゃんと区別出来てんのかな?複数形と単数形の違いとか。

こんな感じで書いていくと膨大な量になるので以下適宜端折ります(笑)。

その後は翌日の、そしてフランスでの演奏順の練習となりました。練習部屋が翌日の試演会場、な訳ですが、ここがとてつもなくデッド。前回のブルガリア、前々回のトゥールなどの場合は、現地会場がとてつもなくデッドな可能性を想定してわざとデッドな練習場を使ったりしましたが、今回は概ね教会なんですよね。こういう苦しみ方はちょっとキツイぞ、と思いました。

夜の部までで概ね19:30までの練習でしたが、全部はこなせず、翌日に残りをすることになりました。宿泊するメンバは鈴鹿青少年センターに移動です。混んでますね。さすがに3連休、という感じです。

15日:とっとと起きて7:15には朝食。再び白子公民館に集合です。練習は9時から。昨日の続きと、午後の段取りなどを行ないました。今回、試演会ですのでゲネプロやリハーサルのようなものはありません。そのため、1ステージ目や2ステージ目の通し、というのは試演会が最初だったわけです。

お昼ぐらいから各自食事をとりつつ試演会への集中を。開演14:30ですが、結構早くからお客さんがいらしてました。ありがたいことですね。ちなみに、公民館の1階にはESTの海外遠征時などにとった写真を展示しておりまして、これは新聞にも記事として掲載されておりました。

さてさて、試演会は定刻にスタート。まずは小アンサンブルによる"Bonjour mon coeur"です。我々は会場の外で待機。既に暑い(笑)。そして中へ。うお、暑い、これ、しゃれにならないぞ、と思いつつパレストリーナを暑さをこらえつつ歌います。

前半は暑さとの闘いでしたね。私自身は比較的集中できてましたが、さすがに長丁場なステージです(トータル30分以上)。終わりに近い"Ave Maris Stella"は青息吐息、「地上の平和」は息絶え絶え、という感じでした。マジ辛かった。なお、真ん中へんの"Psalm117"では致命的なミスをやらかしました。ご寛恕下さい。

気を取り直して後半へ。でも、休憩はわずかです。

ちょっとだけエアコンを強めたようで暑さは若干和らいでました。しかし、きつさから言えば後半の方がキツイのです。こちら、アンコールまで入れると50分位あるんですよね。そして、中程に「原体剣舞連」という難曲が鎮座しています。

その「原体」、ちょっとテンポが速かったですね。もう少し落ち着いたテンポじゃないと、次のことを考えながら歌えなくなってしまうんですよね。それを言い出すとどの曲もなんですけど、これは特にそう。暑さと疲労の中で歌うにはかなり辛い曲だな、と改めて実感しました。

まとめに入っちゃいますが、暑さのせいもあったのかも知れないけれど、ちょっと興奮した感じの演奏に終始していたように思いました。特に、テンポの速い曲に顕著ですね。どんな曲でもそうなんですが、どこか醒めた目で見ている自分、みたいなものを傍らに置く感じで歌わないと、伝えたいことが殆ど伝わらない演奏になっちゃう気がします。

そうですねー、ここから先で音楽的に詰められる時間というのは非常に限られているわけで、そうなるとそういうコントロールみたいなことが、今回のツアーを成功に導く大きな要素になってくるような気も致します。

終演後は小休止の後、反省やパート練習などを。旧団員、あるいは休団員の貴重なコメントとアドヴァイスもとてもありがたかったですね。心に刻みたいと思います。

その後も色々ありまして、練習終了はなんだかんだ言って20時過ぎ。クタクタになって再び鈴鹿青少年センターへと向かいました。

7月16日:
合宿最終日です。夜は結構遅くまで向井先生部屋で反省会みたいなことをやってたんですが、要するにまだまだやること多いな-、ということになります。さて、この日も朝は7:15から朝食で、練習は9時開始。11:30には旅行会社が来て説明会を始めますので、2時間強。向井先生の手で「ふるさと」、そしてパレストリーナとフォーレをテンポや歌い方を変えたりして練習後、男声練、そして再び向井先生による"Come away"と「地上の平和」の練習で締めくくられました。

合宿終了後には公民館の近くで食事をとりまして、その後津駅前で行なわれておりましたESTアンサンブルトレーナ長島あかね先生が主宰する音楽発表会へと。あかね先生の4歳になったばかりのご子息や、ESTのメンバや元メンバも出演してまして、非常に愉しかったです。真ん中にお楽しみコーナというのがありまして、ちらっと参加しました。人前でピアノ弾いたの久々でしたね(笑)。

と、云う事で。

この連載もとうとう二桁に到達です。今回はイヴェントが少なくて、練習日誌ばっかりでしたけれど、それも間もなく終わってしまいますね。

出発まで残り2週間となった、7月8日の練習について、以下、簡単に振り返りましょう。

この日の練習はフランスで4回行なうことになる長いコンサートの全曲を最初からさらっていく、というものでした。

まずは前半の宗教曲ステージ。大きな曲から小さな曲まで、言語も、様式も、歌われることがらも様々ですが、兎に角隅々まで、細心の注意を払って演奏しないといけないな、と思いました。まだまだ粗いしです。前半の曲はコーラスマスタークラスで用いられる曲が大半ですので、更に深く、妥協のない仕上がりに向けて努力しなければなりません。ちなみに、暗譜出来ていない曲が幾つかありますが、そのことも含め、やることはまだまだたくさんあります。気が遠くなるくらい。

大曲「地上の平和」を挟みまして、後半は日本語曲を中心としたラインナップとなっています。「地上の平和」から後半のアンコール曲までの暗譜はこの日で一応完成。ここまで出来ても何度も譜読みを繰り返していかないといけない曲が何曲もあります。でも、前半の曲達よりは全体的に良く仕上がっているように思います。個人的には、取り敢えず、「原体剣舞連」のピッチをもっと正確にすること、「湯かむり唄」のパフォーマンスに慣れること、全体としてお客さんと向き合う姿勢をもっと出すこと、この辺が次週までに克服すべき課題となります。

さてさて、毎週日曜日の通常練習はこの日で終了。14-16には合宿が行なわれ、中日には試演会も催されることになっています。私自身は、この日までに全曲暗譜、が目標です。ただ、フォーレが最後まで残りそうですね。フランス語は別段苦手ではないのですが、何か覚えにくい、です。実際問題、「地上」や「原体」の方がテクスト長いんですけど、何でなんだろう。フランスに行くんだから、この曲は本当に大事に演奏したい、と思います。

残り時間はあとわずかですが、いつものように、出来ることは全部やる、でいきたいと考えております。何とぞ応援のほどよろしくお願い申し上げます。

と、云う事で。

先週の金曜日になりますが、とんでもなく多忙な隙を突いて、サントリーホール・ブルーローズで行なわれておりました東京シンフォニエッタの第31回定期演奏会を聴いて参りました。

19時開演は厳しい、ですね。コンサート自体がそれほど長くないのですから、19:30開演でも良いのでは?、と思いました。実のところ19時開演なんていう習慣は日本独自のもので、欧米では20時とか21時とかが普通です。日本もそうならないかな。

そんなこんなで1ステージ目のR.ワーグナー「ジークフリート牧歌」は聴けず。基本的に1945年以降に作曲された曲を演奏するために作られたこの小オーケストラがこういう曲を演奏したのにはワケがありまして、それというのもつい先だっての5月にフランス遠征をしたようで、そこでは一般により広く知られた曲、ということでこれとこの日の3ステージ目に入っているC.ドゥビュシーのトリオが演奏された、ということによるらしいです。

てなわけで私は2ステージ目のジャン-ルイ・アゴベ作曲「クラリネットと9人の奏者のための"コンチェルティーノ"」からの鑑賞となりました。フランス公演のために委嘱されたもので、日本初演です。西澤春代さんによる超絶技巧クラリネットに、低音系の楽器群とパーカッションを中心としたアンサンブルが絡み合います。演奏者には勿論ですが、聴くものにも相当な集中度を強いる楽曲だと思いました。なお、指揮の板倉康明氏自身がクラリネット奏者ですが、見事にその特性を引き出しているように思われました。

3ステージ目は前述のようにドゥビュシー。「フルート、ヴィオラ、ハープのためのソナタ」、です。面白い編成ですね。本年生誕150年の天才作曲家によるこの曲もまたやはり天才っぷりをあまねく発揮したもの。曲想とそのひねり具合が兎に角見事なんですけれど、そんな中、どこかで聴いたようなモティーフが随所に登場します。アゴベ氏や、あるいは4ステージ目のアタイール氏のまさしく現代フランス的な音響も、実のところその淵源はドゥビュシー辺りにあるわけで、150年に及ぶんじゃないかとも思う調性への抗いとその果てに生まれてきたもの、というようなことを思わずにはいられませんでした。

4ステージ目は上述のバンジャマン・アタイール氏による「"暗潮" ソプラノとアンサンブルのための」、です。これもフランス公演のために委嘱されたものでやはり日本初演。ソプラノ・ソロは松井亜紀さんでした。バッハ・コレギウム・ジャパンで歌っている方ですね。東京シンフォニエッタがこういう演奏会で歌ものをやることはかなり珍しいのではないかと思うのですが、非常に面白かったです。管弦楽と打楽器による(後者が非常に重要)、凄まじい音響空間が構成される中、つぶやきからシャウトまでの幅を持つ松井さんのヴォーカルがその核を明瞭に形作っていました。アタイール氏は若干22歳ですが、恐るべき才能だと思います。

ちょいと蛇足ですが、アタイール氏のこの曲、松井さんはフランス語で歌っておられましたが、印刷テクストが配布されませんでしたので、内容は掴めませんでした。そうですねー、来週末から私もフランスに行くわけですが、実際問題として結構な数の日本語曲を演奏します。やっぱり内容を伝えないと、と思うんですよね。誰かフランス語訳作ってくれないかな、って多分時間ないですけど。訳しにくいというか、殆ど不可能じゃないかと思われる曲ばかりなんですよね。

東京シンフォニエッタの次回出演は8/31(金)にサントリーホールでJ.クセナキスの『オレステイア』を、ということになっています。指揮は期待の新星・山田和樹氏ですね。これは何とか早退なり何なりして聴きたいな、と思っております。その次の第32回定演は10/13(土)で西村朗特集なんですが、私自身が本番(G.ヴェルディ『レクイエム』)を抱えているので聴きに行くことは出来なさそうです。残念!

と、云う事で。

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