南フランスへの道:第10回。

この連載もとうとう二桁に到達です。今回はイヴェントが少なくて、練習日誌ばっかりでしたけれど、それも間もなく終わってしまいますね。

出発まで残り2週間となった、7月8日の練習について、以下、簡単に振り返りましょう。

この日の練習はフランスで4回行なうことになる長いコンサートの全曲を最初からさらっていく、というものでした。

まずは前半の宗教曲ステージ。大きな曲から小さな曲まで、言語も、様式も、歌われることがらも様々ですが、兎に角隅々まで、細心の注意を払って演奏しないといけないな、と思いました。まだまだ粗いしです。前半の曲はコーラスマスタークラスで用いられる曲が大半ですので、更に深く、妥協のない仕上がりに向けて努力しなければなりません。ちなみに、暗譜出来ていない曲が幾つかありますが、そのことも含め、やることはまだまだたくさんあります。気が遠くなるくらい。

大曲「地上の平和」を挟みまして、後半は日本語曲を中心としたラインナップとなっています。「地上の平和」から後半のアンコール曲までの暗譜はこの日で一応完成。ここまで出来ても何度も譜読みを繰り返していかないといけない曲が何曲もあります。でも、前半の曲達よりは全体的に良く仕上がっているように思います。個人的には、取り敢えず、「原体剣舞連」のピッチをもっと正確にすること、「湯かむり唄」のパフォーマンスに慣れること、全体としてお客さんと向き合う姿勢をもっと出すこと、この辺が次週までに克服すべき課題となります。

さてさて、毎週日曜日の通常練習はこの日で終了。14-16には合宿が行なわれ、中日には試演会も催されることになっています。私自身は、この日までに全曲暗譜、が目標です。ただ、フォーレが最後まで残りそうですね。フランス語は別段苦手ではないのですが、何か覚えにくい、です。実際問題、「地上」や「原体」の方がテクスト長いんですけど、何でなんだろう。フランスに行くんだから、この曲は本当に大事に演奏したい、と思います。

残り時間はあとわずかですが、いつものように、出来ることは全部やる、でいきたいと考えております。何とぞ応援のほどよろしくお願い申し上げます。

と、云う事で。