白山人類学研究会の最近のブログ記事

なんだかちゃんと書き込みを出来ない状況が続いてます。20日は「第九+テ・デウム」本番@サントリー・ホールで朝から拘束。個人的には課題の多い演奏でした。反省点多々。でも譜面を見直す時間がほとんどありません。23日にはより良い演奏をしたいのですが、時間がとれない、のです。どうしましょ。

それはおきまして、演奏会後は場所を秋葉原に移して私の記念すべきコーロ・カロスにおける初単独練習。入団から半年経てますが何か?それというのも、来たる12月27日に栗友会がプロムナードというイヴェントをし、そこでカロス単独ステージがあるのでそのための練習です。これ、かなり面白かったんですが、詳述する余裕がありません。

その後は忘年会とも歓迎会ともつかぬ飲み会。半年経てますが。まあ、とても楽しかったですね。そうなんですよ、楽しいんですよ、これが。困ったことに。『おくりびと』じゃないですけど。

そして昨日になってますが、21日。市ヶ谷での釜山女子大の方々を相手にしての日本語による日本文化紹介の講義というのがこのところの仕事なんですが、これをこなしつつ白山人類学研究会へ。獅子舞発表です。

私はアカデミシャンではないですし、今後もそうではないですが、まあ在野の民俗芸能研究家としての義務を適当にこなしつつ忘年会みたいなものへ。これがかなりのヒット。千石駅からほど近いところにある地鶏料理店だったんですが、とても美味しかったですね。また行きたいな、などと。

この発表が終わると年末の一連の行事は一段落なんですね。でも、その他のイヴェントはまだまだ続きます。実のところ27日が山かも。まあ、詳細は後日流しますが、これが結構大変です。でも楽しい。

と、云う事で。

白山人類学研究会12月定例研究会のお知らせが届いています。発表者は、なんと私です。これは行かないと行けませんね。

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白山人類学研究会 関係者各位

12月定例研究会のお知らせです。
下記の通り開催いたしますので、どうぞご参加ください。

●白山人類学研究会 12月例会

日時:2009年12月21日(月)18:30~20:00
場所:東洋大学白山校舎 5号館5401教室
(地下鉄東京メトロ南北線本駒込駅、または都営地下鉄三田線白山駅)

●発表題目:民俗芸能の伝承と地域社会 ―三重県鈴鹿市内の獅子舞伝承を事例として―

●発表者:平山眞(鶴舞看護専門学校)

●要旨:今回の報告においては、三重県鈴鹿市肥田(ひだ)町における獅子舞伝承を主な事例として取り上げ、その概略を示しつつ、20世紀後半からの大きな社会変動の中でのその変遷を辿り、地域社会と文化伝承の関係について考察を加える。
 鈴鹿市肥田町においては、同町に鎮座する宇気比(うきひ)神社の春秋例祭において、獅子舞が奉納される。これには現在、小学生から約50歳までの男性20数名からなる獅子舞保存会のメンバがあたっているのだが、その伝承は20世紀後半における産業構造の変化や人口流動といった社会変動の波を大きく被り、一時は途絶、その後復活はしたもののその存続を巡って議論が闘わされるなど、幾多の変遷を経てきている。ここでは、社会変動の中で幾度か廃絶の危機をくぐり抜けてきた獅子舞伝承が、何故に可能であったのかについて、そしてまたそこから何を読み取るべきなのかについて考えてみたい。
 ところで、報告者は、2007年3月から2008年9月までの約1年半の間同地に居住し、この地の住民の日々の営みを目の当たりにしてきた。また獅子舞保存会にも加入させていただき、獅子舞伝承の場である例祭前の2週間前後の練習に加わり、2008年の春秋例祭でも獅子舞を舞うという機会を得ることが出来た。今回提示されるデータは主として、こうした実体験や、保存会メンバからの聴き取りに基づいたものである。

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と、云う事で。

白山人類学研究会からのお知らせが届いています。是非ご参加下さい。ちなみに私は出向きません。そして、来月は一応私が発表予定です。仕事優先なのでドタキャンありですが(汗)。実のところ20時くらいからにして欲しい、とか思ったりしてます。

以下引用です。

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白山人類学研究会 関係者各位

11月定例研究会のお知らせです。
下記の通り開催いたしますので、どうぞご参加ください。

●白山人類学研究会 11月例会

日時:2009年11月16日(月)18:10~20:00
場所:東洋大学白山校舎 5号館5401教室
(地下鉄東京メトロ南北線本駒込駅、または都営地下鉄三田線白山駅)

● 発表題目  漁村の高齢者とその役割
--高齢海女や漁師が働く意味--伊豆・下田市須崎地区の高齢者労働の事例より

● 発表者 齋藤典子 (静岡県立静岡西高等学校(日本史)、清水東高等学校(小論文)非常勤講師)
● 発表者略歴
2009年9月 名古屋大学大学院文学研究科比較人文学文化人類学科博士後期課程満期退学
日本文化人類学会、日本民俗学会、日本老年社会学会所属
元 静岡新聞社 営業局 編集記者

● 要旨
本発表は、伊豆半島の海村・下田市須崎地区に住む漁民高齢者男女が日常行う労働が高齢者自身や家族、あるいは漁民社会にどのような役割をもたらしているのかを考察するものである。本発表で取り上げる伊豆半島は、明治期以降、昭和50 年代まで、およそ50 箇所で海人による貝の採取やテングサの採藻漁が行われてきた。近年、海女の高齢化や後継者不足から、多くの地域で海女によるテングサ漁が終焉を迎えている。しかし、高齢化率32%を超える超高齢社会の下田市須崎地区では、今も70,80 代の後期高齢者・海女によるテングサ漁が続けられている。さらに、テングサ漁を終えた冬季は、夫とエビ網漁を行う。つまり、70 歳を超えても夫婦ともに現役の漁師や海女として、海で働き続ける。なぜ、須崎地区の高齢者は高齢になっても働き続けるのか。高齢者が働く理由は、経済的な要因や「生きがい」などの個人的理由に依拠するだけであろうか。須崎地区の高齢者漁民労働のフィールドワークを通して、明らかになったのは、地域の伝統的な漁民としての働き方が男女ともに体系付けられていることである。その背景には、地域の共有資源である共同漁場の利用というローカルコモンズの概念がある。本発表では、高齢者労働の背景、目的、役割、影響を地元に残る近世史料を用いながら考察を深めてみたい。

◆なお、研究会後、白山近辺で懇親会を行ないますので、お時間のある方はぜひご参加ください。

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と、云う事で。

今朝ほどになりますが、久々に書いた論文を投稿しました。三重県内の山の神信仰についてやや社会学的な視点から論じたものです。刊行されれば来年の春には読めるようになります。今しばらくお待ち下さい。

今回は統計資料集めが大変でした。社会変動云々、とうたっておきながらちゃんと裏付けとらないのはまずいよね、ということです。そんな論文は多々ありますが、取り敢えず今回の私はちゃんとした積もりです。おかげで、国勢調査の限界なども良く分かりました。実のところ、私の研究スタイルは社会学にシフトしつつあります。

と、云う事で。

昨日になりますが、4ヶ月ぶりくらいの開催になる白山人類学研究会に出向いてきました。私の先輩に当たる方の、韓国の中でも極めて保守的とされる地方でも目立ってきているという国際結婚に関するご発表でした。

まあ、大体予想通り、と申しますか。要は、そこまで切羽詰まっている、ということです。若干暴論ですが、日本もそんなに変わらないんですよ。だから、とても理解しやすいんですね。

ただ、そんなに変わらない、とは言っても、やはり文化的背景や社会的基盤が違うわけですから、そこには差異が存在するわけです。きっと、人類学や社会学はそこに目を向けるべきなのでしょう。そしてまた、そういう現象を生み出している要因や、そこから生まれてくる問題を徹底的に検証すべきなのでしょう。要するに、これは印象論で語るべき問題では断じてなく、より徹底した精査が求められているのではないか、という感想を持ちました。

いずれにしましても、これは色々な意味で重要な問題ですね。様々な人が様々な地域・社会について研究を進めていますが、ちょっとばかしまとめてみたくなりました。

と、云う事で。

【白山人類学研究会】10月定例会のお知らせが来ています。ふるってご参加下さい。

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10月定例研究会のお知らせです。
下記の通り開催いたしますので、どうぞご参加ください。

安東地方は韓国でも儒教文化がもっともよく残っているところと言われます。それは別の観点からは、一番保守的な地方とも称されます。韓国も少子化が著しいのですが、講師・金美榮氏により、以前、少子化過程における男児選好の傾向、産児の性別調整の実態が報告されたことがあります。男系をつなぐために男児を選んだのですが、いざ結婚の段になると結婚相手となる女性が少なくなりました。そして今、子孫をつなぐために、国際結婚の事例が増えて来ている様です。内陸部の、もっとも保守的と言われてきた地方で、国際結婚を通じた異文化接触の様相がどのようであるか。同地方で仔細にフィールドワークを重ねている講師からその報告を聞くことができる機会です。韓国文化の奥で起こる変化を学ぶ機会としてご案内します。<東洋大学アジア文化研究所プロジェクト代表 松本誠一(東洋大学社会学部教授)>

●白山人類学研究会 10月例会

日時:2009年10月19日(月)18:10~20:00
場所:東洋大学白山校舎 5号館5302教室 (※いつもと異なる教室ですのでご注意ください)
(地下鉄東京メトロ南北線本駒込駅、または都営地下鉄三田線白山駅)

アジア文化研究所プロジェクト「境域アジアのトランスナショナル・コミュニティ―地域間比較研究の定礎に向けて」(松本誠一代表)と白山人類学研究会との共催

●発表題目:「国際結婚女性の適応様相についての考察」

●発表者:キム・ミヨン(金美榮) 博士(社会学。東洋大学)
   国立韓国国学振興院・責任研究委員
   同附属「韓国儒教文化博物館」展示企画室長

●発表者プロフィール:韓国の儒教文化中心地、安東出身。安東大学民俗学科、仁荷大学大学院修士課程、東洋大学大学院社会学研究科博士課程修了。博士課程在学中に高橋統一教授指導の下、鳥羽調査。韓国南海岸の中央部、サチョン(「サンズイに四」川)村落の社会人類学的調査を行い、学位論文とする。 韓国では日本の民俗学研究の紹介、日本社会文化の紹介に努めるとともに、韓国の民俗学・社会人類学的研究を展開。とくに、安東地方の同姓村落を対象とした悉皆調査は注目される。

著書(一部)
2002『日本の家と村の民俗』(韓国語)韓国:民俗苑
2004『儒教文化と女性』(韓国語)韓国:サルリム出版社
2008『家族と親族の民俗学』(韓国語)韓国:民俗苑
共著 2008『韓国の宗教と祖先祭祀』岩田書院

●要旨:本研究は国際結婚によって安東地域に定着した外国人女性たちが日常生活において適応していく過程を考察したものである。つまり、日常生活において外国人女性たちが経験する葛藤はなんであろうか、この葛藤をいかなる方法で乗り越えているのか、という問題を深層的に分析する予定である。
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と、云う事で。

昨日になりますが、フランス土産を手に白山人類学研究会へと出向いてきました。インドネシアのとあるイスラム系私立大学の設立から拡大期について叙述した「民族誌」のような感じのお話でした。カンパニー・エスノグラフィーというのもありますので、こういうのもありではないかと思います。

取り敢えず、知らない世界の知らない話が聞けたのはとても良かったですね。所謂イスラム国家におけるイスラム系大学のお話なわけですけれど、その複雑極まりない政治史とも相俟って、国家と宗教、国歌と教育、教育と宗教、といった大きな話に繋がる貴重なデータが提示された、ということになります。今後ともデータの積み上げに邁進していただきたいと思います。

気になるところもあり、ちょっとコメントしたのですけれど、要するに全体としてはやや「木を見て森を見ず」、という部分があるように思いました。専門家同士の話ならディテイルだけでも良いのでしょうけれど、専門の違うメンバも集まる会合ですので、少々大局的な話に繋げても良いのではないかと思うのですよ。その方が理解が得られやすいでしょうし、議論を深められたはずです。あくまでも学問なので、一般論になってはいけないんですけどね。その辺の塩梅が誠に難しいのですが。

と、云う事で。

白山人類学研究会からのお知らせが届いています。多分参加すると思います。皆様も是非に。以下、引用です。

白山人類学研究会関係各位

6月定例研究会のお知らせです。
下記の通り開催いたしますので、どうぞご参加ください。

●白山人類学研究会 6月例会

日時:6月15日(月)18時10分より
場所:東洋大学白山校舎5401教室
(地下鉄東京メトロ南北線本駒込駅、または都営地下鉄三田線白山駅)

●発表題目:『インドネシア高等教育の発展におけるイスラーム私立セクターの役割―1950年代~60年代のインドネシア・イスラーム大学(UII)とシュハダ・モスクに着目して―』

●発表者:中田有紀(東洋大学法学部企業法学科 助教) 

●要旨:インドネシアの高等教育の機会拡大には、私立セクターが重要な役割を果たしてきたことが指摘されてきた。しかし、私立セクターが果たした役割とは、教育機会の量的な拡大に限定されるものではない。高等教育の質の充実・発展の支えとなる役割も果たしてきたといえる。本発表では、インドネシアの高等教育の発展に、イスラーム私立セクターが果たしてきた役割について、1950年代~60年代におけるジョグジャカルタの私立インドネシア・イスラーム大学とシュハダ・モスクに焦点を当てて考察することを目的とする。政治・社会の変化に対応しながらも、個人や財団などのプライベートなイニシアティブは、高等教育の発展を支えてきたことを明らかにする。

週末の音楽練習ツアーで物凄く疲れていたんですが、白山まで出向いてきました(18日の話です。)。現在の東京はマスク姿がちらほら程度。私もしてません。それは兎も角といたしまして。

今回の発表は長年ヴェトナム研究をしてきて、この春学位を授与された方のものです。人類学の王道と言いますか、今では余り触れたがらない領域になってしまった感さえある親族論です。結構王道系の話が好きな私は、感銘を受けました。と、言いますか、研究というのはある意味王道系でないといけないと思ったりもするのです。先行研究がしっかりあるところで、そうしたものを新たな視座、データをもって乗り越える、というのが正しい姿ではないかと。大変勉強になった次第です。

なお、来週渡仏&コンクールということもあり、体調管理のためアルコールを自粛してます。歌い手にとっては身体が楽器ですからね。そんなわけで、本日は非礼を感じつつもとっとと帰らせていただきました。いずれまた機会を改めまして、ということに。

と、云う事で。

白山人類学研究会からのお知らせが届いています。お誘い合わせの上ご参加下さい。私も参加予定です。以下、引用します。

白山人類学研究会関係各位

5月定例研究会のお知らせです。
今回は3月に学位取得されました本多守さんの博士論文発表会として開催いたします。

●白山人類学研究会 5月例会

日時:5月18日(月)18時10分より
場所:東洋大学白山校舎5401教室
(地下鉄東京メトロ本駒込駅、または都営地下鉄白山駅)

●発表題目:『ヴェトナム・コホー族チル集団の社会構造とその変動過程』

●発表者:本多守(東洋大学アジア文化研究所客員研究員) 

●要旨:本発表対象のチル集団は、モンクメール語族に属するコホー族の中の焼畑耕作民で母系制社会を形成する。発表では、最初にチル社会の社会構造を示し、次にフランス占領後、現在に至る過程でチル社会が受けた外部の政治的経済的変化によって、変化する社会構造の変動過程を明らかにする。そしてその変動過程において婚姻連帯の変化に焦点を当て、リーチの姻戚関係に基づく社会構造理論と比較しながら新しい婚姻連帯拡大型モデルを提示する。 

※研究会後、近隣で懇親会を開催いたします。ご都合の付く方はぜひご出席ください。

昨日になりますが、東洋大学白山人類学研究会の会合に行ってきました。今話題の「白山会」ではありませんよ。20名を超える参加者が集う中、フィリピンはマニラのムスリム社会に関する報告が行なわれました。

長期にわたるフィールド・ワークに基づいたお話で、大変興味深く聴かせていただいたのですけれど、今回の話はあくまでも個別事例の紹介に過ぎず、更に言えば分析というよりは単なる観察にとどまっているのではないか、という印象を受けました。膨大なデータがあるのに勿体ないな、と思うのです。つまりは、この研究が、マイノリティ研究であるとか、地域社会研究といった従来からある大きな研究枠組みの中でどのような意味を持つのか、というところが思考され、詰められ、語られるべきではないかな、と考えた次第です。

要は、人類学の実践者は細かいことをやりつつも、一般化への意志は常に持っていないといけないと思うのですよ。私自身、例えば「鈴鹿市肥田町の獅子舞伝承」という個別事例について調べつつも、民俗芸能研究一般であるとか、身体論・身体行為論一般、はたまた地域社会論一般のようなところに話を広げよう、という戦略や意志は常に携えているわけです。乗っかれるところは乗っかっちゃった方がよい、というより乗っからないといけないと思うのですよね。それが研究というものなのではないかと考えています。

と、云う事で。

白山人類学研究会からのお知らせが届いています。是非ご参加下さい。まあ、月曜の18時って、社会人だとどう考えても参加できないと思うんですけれど...。取り敢えず、以下引用です。

白山人類学研究会関係各位

4月定例研究会のお知らせです。
本年度も原則第3月曜日の18時10分より東洋大学白山校舎で行ないますので、ご参加いただければ幸いです。


●白山人類学研究会 4月例会

日時:4月20日(月)18時10分より
場所:東洋大学白山校舎5401教室
(地下鉄東京メトロ本駒込駅、または都営地下鉄白山駅)

●研究会次第:
1. 2008年度会計報告
2. 発表
3. 研究会後、近隣で懇親会を開催いたします。ご都合の付く方はぜひご出席ください。


●発表題目:『フィリピンの首都マニラにおけるムスリム・コミュニティの社会形成と変容』

●発表者:渡邉暁子(東洋大学社会学部社会文化システム学科・助教) 

●要旨:フィリピンは東南アジアで唯一のキリスト教国家である。そのなかで南部フィリピンに居住するムスリムは、1960年代末より武力を伴った分離独立運動を展開してきた。このため、従来のフィリピン・ムスリム研究の多くは、中央政府と対立する南部イスラーム勢力をめぐる諸問題を主題としてきた。しかしながら、戦禍を逃れ、国内外での経済的向上を求めてマニラに移動したムスリムは現在12万人を超え、もはや特定の領域内でその社会を捉えることが困難になっている。首都において政治的、経済的に重要な位置を占めるようなったムスリムに対し、その社会に関する研究は端緒についたばかりである。
 本報告ではこうした研究動向をうけて、マニラのムスリム・コミュニティを対象とし、国家のマイノリティとしてのムスリムの社会文化面での動態を理解することを試みる。具体的には、グローバルなムスリム・ネットワークとムスリム・コミュニティ形成との関連、ムスリムとキリスト教徒との日常的な交渉や関係、都市マイノリティとしてのムスリムの自己表象の戦略といったものを、フィリピン国家をとりまくマクロな社会経済状況の変化との相互作用のなかで、ムスリム・コミュニティの社会形成過程に位置づけ、考察していく。
 マニラは、国内のキリスト教社会の中核であり、海外とフィリピン各地とを結ぶ中継地となっている。こうしたなか、こんにちマニラのムスリム社会では、伝統的規範を保守しようとする人びと、それらを相対化して距離をおこうとする人びと、イスラームに偏重する人びとといった多様な価値が並存する状況が生まれており、本報告ではそれらの要因を解明することをめざす。

と、云う事で。

白山人類学研究会からのお知らせが届いています。お近くの方は是非ご聴講下さい。

以下引用
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白山人類学研究会 会員および関係者各位

本年度第一回 白山人類学研究会を開催いたします。皆様ふるってご参加ください。

発表日時:4月21日(月)18:10

発表会場:東洋大学白山校舎 5401

発表者:東洋大学大学院社会学研究科 D3 小林ゆき

演題:「公道モータースポーツに対する開催地と隣国の世論の比較──マン島TTレースの事例」

概要:公道を閉鎖し行うオートバイのロードレース、マン島TTは、メガスポーツイベントとして世界的知名度がある一方、重大事故が発生することでも知られている。2007年には100周年を迎え、隣国イギリスのマスコミでも活発に報道された。本報告では、マン島の地元新聞エグザミナー紙の読者投稿と、イギリス放送協会(BBC)のウェブサイトにおける読者投稿から、開催国マン島とイギリス両国の世論の差を分析するものである。
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引用終

余談:ちなみに、マン島には一度行ったことがあるのですが、何とも面白い場所です。地域通貨があるんですよね。定期入れに入っているはずです。

と、云う事で。

2007年度第5回白山人類学研究会開催のお知らせが届いています。以下、引用。

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第5回白山人類学研究会開催のお知らせ

以下のとおり開催いたしますので奮ってご参加ください。

発表会場:東洋大学白山校舎5号館5101教室

発表日時:1月28日(月)18:10~

演題「熊野文化のダイナミクス――熊野学と文化にまつわる複数の言説をめぐって」

発表者:岡山大学大学院社会文化科学研究科
    山本恭正

要旨:今日、文化の概念は政治的意味に彩られ、それをめぐってさまざまな現象を生み出してきた。日
本では本来、民俗学が扱う領域とされ、地元でさえ記憶の片隅に追いやられきた風習や伝統行事が、意識的に「文化」とされ広く流通するような「言説」が多くみられる。平成16年7月、紀伊山地の霊場と参詣道、通称・熊野古道がユネスコの世界遺産に登録されたことで、国内外を問わず熊野の文化遺産や景観が一躍脚光を浴びることとなる。
 本発表では、日本の地域社会における文化の構築の問題に注目し、今まで熊野地方において「文化」と呼ばれていたものが具体的に何であったか。またそうでないものが、ある時期からそう呼ばれるようになったのはなぜか。そこにどのようなプロセスが存在し、背後にどのような力関係が作用しているの
か。ちょうど世界遺産の登録と時期を同じくして、成立した「熊野学」と呼ばれる地域学での言説や、
それに関連した研究会の活動などから、「文化」の表出のされ方について考えてみたい。

以下のようなシンポジウムの案内が来ています。ご興味のある方は是非足をお運び下さい。
私もちょろっと顔を出すかも知れません。

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東洋大学アジア文化研究所アジア地域研究センター
学術フロンティア国際シンポジウムのご案内

■日 時■ 2007年11月10日(土)
       12:45~17:30
■場 所■ 東洋大学白山キャンパス 6209番教室(白山校舎6号館2階)
■テーマ■ 東アジア・東南アジア諸国にみる経済発展と都市化による文化変容
              ――伝統文化と民族のアイデンティティ――
総合司会 後藤武秀(アジア文化研究所 研究員)

■基調講演■
「伝統医療を求める社会行動 ―性障害を例として―」
インドネシア国立ディポネゴロ大学学長 Dr. スシロ・ウィボウォ
 (Universitas Diponegoro :Dr.. Susilo Wibowo, M.S. Med.)

■シンポジウム■
       司会 西野節男・服部美奈(アジア文化研究所 客員研究員) 
 I 「社会変化がもたらす健康への影響-特に小児肥満とライフスタイルの改善について-」
   東洋大学ライフデザイン学部教授 杉田 記代子
                  
 II 「二つの珊瑚礁の間で櫓を漕ぐ-インドネシアにおけるグローバル化と高等教育改革のジレン
マ-」
   ディポネゴロ大学アジア研究センター事務長 
  シンギ・T・スリスティヨノ(Dr. Singgih Tri Sulistiyono, M. Hum.)

 III 「南カリマンタン、バンジャルマシンの木造帆船海運業と近代化の影響」
     ディポネゴロ大学文学部首席講師  エンダン・スシロワティ
         (Dr. Endang Susilowati, M.A.)

 IV 「国境の社会的意味-近代東南アジアにおける海民の移動・再考-」
     東洋大学アジア文化研究所 研究員 長津 一史                  
                  
◎インドネシア語による発表には通訳が付きます

主催:東洋大学アジア文化研究所アジア地域研究センター
●問い合わせ先●
アジア文化研究所 
竹内・山内(03-3945-7490 or 7219)

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