武蔵野音楽大学室内合唱団演奏会。

本日は武蔵野音楽大学室内合唱団の演奏会などを聴きに江古田まで。同大学がやっている今年度の公開講座第5回、ということになるそうです。指揮は同大教授の栗山文昭先生です。

4曲+アンコールという内容でした。S14、A12、T8、B8という人数バランスですが、音量バランス的には特に問題ありません。ベースが良く鳴っていましたね。この辺りはさすがに音大生です。

1. W.バード Mass for four voicesから
有名な曲です。演奏されたのはクレドを除く5曲でした。確かに、この曲のクレドは長いんです。でも入れて欲しかったかも。それは兎も角、若い皆さんですが、それでいて落ち着きのある、そしてまた力強く、バードらしい軽快さも兼ね備えた演奏でした。

2. A.ペルト マニフィカート
これを聴きに行った、というのは割とホンネですね。第2曲目は第1曲とは打って変わった不協和音の世界。こういう曲はアマチュアだともの凄く苦労するのですが、専門家の卵たちですから、余裕でこなしてしまいます。さすがです。難しそうな、というか難しい曲ですが、いつか挑戦してみたいですね。

3. 三善晃 嫁ぐ娘に
言わずと知れた名曲です。この春に東京カンタートなどで後半3曲を歌ったりもしました。ここでは全曲通しての演奏です。若い皆さんなので(こればっかですが...)、妙な具合に力が入ったりせず、すっきりと仕上がっていたように思います。三善さんの曲は強弱のコントロールがとても難しいのですが、その辺りはさすがでした。ミスりやすいラストの「いつの日にも...」がちょっと乱れたのが残念ではありました。

4. E.グリーグ 寺嶋陸也編曲 混声合唱とピアノのためのグリーグ歌曲集「ソルヴェイグの歌」より
ラストはピアノ伴奏付きのやや軽めの曲。伴奏は寺嶋氏ではなく(笑)、学生さんです。日本語に訳された詞を持つこの愛すべき作品集、多くの合唱団で歌われていくのではないかと思います。この合唱団、声的にはこういうロマンティックなものが最も相性が良いように思いました。

以上、コンサート雑感です。

と、云う事で。