第34回草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァル、と。

昨日までの3日間、暑い、というわけでもなかった首都圏を離れ、北の温泉地で行なわれておりました、第34回草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァルに参加してまいりました。簡単にご報告を。

私が参加しましたのは合唱部門。今回演奏する曲は昨年すみだトリフォニーホールで歌ったばかりのヨハネス・ブラームス『ドイツ・レクイエム』。合唱のアカデミー、本来は木曜日からの4日間ですが、私自身は諸事情で金曜夜からの参加となりました。

さてさて、この大曲、さすがにフル・オーケストラ版は編成的および会場の規模的に難しかったようで、小規模オーケストラ用に編成しなおしたインゴ・シュルツ版(2010年初演)のスコアが用いられました。

指揮はミラン・トルコヴィッチ、合唱は草津アカデミー合唱団(合唱指揮:栗山文昭)、管弦楽は草津フェスティヴァル・オーケストラ、ソリストはソプラノがジェンマ・ベルタニョッリ、バリトンが太田直樹、という布陣でした(以上、敬称略)。

流麗にして壮大な、言わずと知れた名曲ですが、演奏自体が大変困難であるのも確か。ほぼ全面的に合唱曲と言って良い曲ですので、総勢95名ほどの合唱団員にも、精神的肉体的ともにかなりの重圧がかかります。覚悟はして行きましたが、個人的にはなかなかの難行苦行でしたね。

難行苦行(?)の成果を見せる演奏会については、技術的なことはさておきまして、全体として、イモーショナルで、ある意味暖かさに満ちたパフォーマンスができていたのではないかな、と思いました。いかがでしたでしょうか。この曲に込められたメッセージが、詰めかけて頂いた皆様に少しでも伝わったとすれば、幸いです。

次回出演は、9/29@長野、となりそうです。再び祈りの音楽を演奏します。ご期待ください。

と、云う事で。