harmonia + ≪EST≫@渋谷。

先週の続きです。今回は中身に踏み込みます。

まあ、前週の大雨に続いて、というか今度は台風でしたが、兎に角ひどい天気の中何とか無事にコンサートを終えられて取り敢えずホッとしています。しかし、毎度毎度、何かしら起こりますね。何がいけないのやら(笑)。

さてさて、それは置くとしまして、前週の三重編とは若干ステージの入れ替えはありますが、以下、基本的に渋谷編の流れに沿ってまとめてみます。

1. harmonia ensemble ノルウェーの合唱音楽

harmoniaさんのステージは基本的に客席で拝聴させていただきました。その1です。演奏されたのはE.GriegのVåren、T.KvernoのAve Maris Stella等珠玉の作品群でした。透明感のある声、そして絶妙なアンサンブルとハーモニィ。見事な演奏だったと思います。次に向かうことになるステージへの緊張感をほぐしてくれるような、至福な時間でした。

2. Vocal Ensemble ≪EST≫ 民族の祈り

五つの国や地域から五つの祈りをモティーフとして含む楽曲群です。男声2曲、女声2曲、混声1曲というヴァリエーション。凝りに凝ったステージだったと思うのですが、いかがでしたでしょうか。取り敢えず間宮芳生の名作「引き念佛」を歌えたことが収穫でした。

3. harmonia ensemble レパートリー・コレクションから

こちらもヴァラエティに富んだ六つの曲を。何回か聞かせていただいているS.LeekによるKondalilla、三善晃の遺した偉大な楽曲群から「ソーラン節」、若林千春による見事すぎる編曲が光る「となりのトトロ」などなど。何でもこなせるその器用さを再認識させてくれるとともに、合唱音楽の広がりを表現した素晴らしいステージだったと思います。

4. Vocal Ensemble ≪EST≫ アメリカの祈り

全日本合唱コンクールで歌っているA.CoplandとE.Whitacreの間に、女声によるS.Barberの小品が入る構成です。一番練習積んでますので、かなり安定していたんじゃないかと思います。11月24日に行なわれる全国大会ではそれを超えるものをみせたいところです。なにとぞご期待ください。

5. 合同ステージ 《祈る》-長田弘の詩とヴォカリーズによる- 作曲:三宅悠太

今回の目玉、とも言うべき合同ステージです。三宅悠太さん自身も三重に、あるいは渋谷に参じてくださいまして、色々とアドヴァイスをして頂きました。総勢55名ほどのステージでしたが、まとまりのある、そしてまた熱いメッセージに溢れた演奏になっていたのでは、と思いました。この曲、これから先様々な団体が取り上げていくのではないか、そんな気がしています。

6. アンコールなど

アンコールは三宅さんが高校生の時に作ったという「子守唄-立原道造の詩による小さなレクイエム-」、そして相澤直人「ぜんぶ」無伴奏版、でした。

短い期間ではありましたが、共に歌う中でharmoniaさんの素晴らしさを再認識し、新たな目標を得た、といったところです。私が、あるいは私どもがどう変わっていくかを、注視していて欲しい、そんな気持ちでいっぱいです。

と、云う事で。