研究会やら何やら(桜便り2009その4)。

sakura_nagoya_20090328_01.jpgこの週末は盛りだくさんな活動を。昨日(3/28)は予定通り東山公園の近くにある椙山女学園大学で行なわれていました中部人類学談話会へと馳せ参じました。写真は同大学の入口付近ですけれど、ここ、基本的に桜並木です。東山公園も桜の名所っぽいのですが、この辺りもなかなか。でも、まだほとんど開花してません。入学式に間に合うのか、という感じですね。いつだか知りませんが(笑)。

それは兎も角、今回の談話会は「災害の人類学」特集。1976年の唐山地震と昨年の四川省で起こった地震を題材としたものと、1991年に起きたフィリピンのピナトゥボ山噴火を取り上げたものという二つの報告がありました。災害が起こることで、それに直面した社会というのはそこから大きなインパクトを受けつつ、内外にある色々なものを動員してそれに対処しようとし、そしてまた変化を遂げることになるわけです。報告の中では、具体的な事例を通して、災害が起こることで生じる諸事象が分析されていました。メディアの有り方、政治との関係、エスニックなアイデンティティの問題、などなどです。

ところで、人類学が人、ひいては地域社会、諸集団の有り様、動態を理解しようというものであるのなら、災害とそこで生じる人の動きというのはまさしくその恰好の対象となり得ます。私個人としては、人類学は社会に貢献すべきものになるべきだと考えているのですが、例えば今回報告がなされたような事例研究の積み重ねが、今後の防災の在り方に寄与する部分は大であり、こうした分野における議論の一層の高まりを期待するところです。

続きまして、本日(3/29)は例により歌の練習。それも特別な練習でして、来週(4/5)に宝塚で行なわれるコーラスマスタークラスで歌う『詞華抄』という曲を、作曲家を迎えて直々に指導して貰っちゃおう、という企画でした。いやぁ、これは無茶苦茶ためになりましたね。物凄く細かいところまで詰められました。来週の演奏を期待していてください。ちないみに、どうでも良いことなのですが、よくもまあこんな難しい曲を覚えられたものだと我ながら感心してます。人間の能力って、計り知れないところがありますね。まだまだ上を目指せそうです。

と、云う事で。