TOKYO CANTAT 2012、その2と。

5月2日はお休みでしたが、夜にリハーサルが入りました。場所は翌日歌うことになるすみだトリフォニーホール。

GW中とは言え平日には違いないですし、他の練習に行っている人もおりますので、若干欠けがある中でのリハーサルでした。

今回コーロ・カロスが演奏するのは入野賞という賞も設けられているほど著名な作曲家・入野義朗による『東北民謡による三つの混声合唱』という曲(指揮:栗山文昭)。「津軽山唄」(青森県)、「子守唄」(岩手県)、「鹿の子踊」(宮城県) という3曲からなります。打楽器奏者が2名要りますので、滅多に演奏されません。30年振り、という話も。

50年以上前に作られた曲ですが(1960年)、音の作りは端的に現代曲です。物凄く洗練されてます。1960年頃、というのは面白い時期ですね。本当に色々なことが試みられていたのだな、ということをこの曲に取り組むことで実感できました。

翌5月3日はいよいよ本番。第1部である『シリーズⅠ「日本のコ・ト・バをうたう」古今・新古今・梁塵秘抄 ~貴族文化の盛衰~』が13時からでしたのでお昼もしっかり食べる暇も無く会場へと。全部聴きましたが、後半の新実徳英『風の雅歌』、西村朗『式子内親王の七つの歌』、佐藤聰明『秋の曲』でお腹一杯といいますか、もう今日はこの後音楽イイですみたいな感じに(笑)。物凄いコンサートでした。

やよい軒でご飯食べて気を取り直して、『シリーズⅡ「日本の音素材による合唱」東北~ぬくもりの うた』序盤をチラッと聴いて、何となく安心して(笑)、直前発声に。兎に角集中力を保つこと、良く聴き合うこと、ピッチを極限まで正確に歌うことなどに注意を払いつつカロスとしては久々となる単独ステージ終了。いかがでしたでしょうか。

ついでに書いておきますと、今回の打楽器奏者は和田光世さんと加藤恭子さんでした。和田さんはご存じのように東京シンフォニエッタのメンバ。大変な方と共演させて頂きました。ちょっとどころではなく感動しました。

次のJuriも聴きたかったのですが着替えないと、でしたのであきらめ。で、最後の寺嶋陸也『日本民謡によるタブロー 第2集 四つの福島民謡』を聴いて私にとってのTOKYO CANTAT 2012は終了したのでした。

と、云う事で。