白山人類学研究会からのお知らせです。

本年度第5回の白山人類学研究会が行なわれます。奮ってご参加下さい。多分私も現われます。

日時:10月29日(土)17:00-
場所:東洋大学白山校舎第一会議室(2号館3階)
発表者:竹野富之(東海学園大学人文学部非常勤講師)
タイトル:「マレー人のウマ観(umat)-共食儀礼クンドゥーリ(kenduri)が紡ぎだす人間関係に焦点をあてて」
内容:共食儀礼クンドゥーリをすることはウマ(umat)の維持、強化に役立つのだ」。これは一般のマレー人の間で広く定着している言説である。なお、ウマはイスラーム共同体ウンマ(ummah)を指す言葉であり、クンドゥーリはマレー社会固有の伝統慣習《アダット(adat)》である。ここで注目すべきは、なぜ本来のイスラームとは無関係のアダットであるクンドゥーリがウマの維持、強化に役立つと一般のマレー人の間で評価されている点である。本報告ではこの点に注目し、クンドゥーリを様々な角度《例えば、クンドゥーリがマレー人の人間関係に与える影響など》から分析することでマレー人のウマ観の一端を明らかにしていく。