松下龍之介『一次元の挿し木』

私設サイト書籍紹介欄に、松下龍之介によるサスペンス長編『一次元の挿し木』を追加しています。

宝島社がやっている『このミステリーがすごい!』大賞の文庫グランプリ受賞作です。大筋としてはDNAもののロマンス小説なんですが、読んでるうちに疑問点がたくさんでてきて、収拾がつかない感じになりました。

科学的あるいは技術的なところをきちんと書くとか、ロマンスのところをしっかり描くとか(こっちはややマシ)、その二つが屋台骨なはずなので妥協せずとことんやってほしかったと思います。

そこそこ楽しめる本とは思いますので、余り私の意見は気にせず、ぜひお読みになってください。

と、云う事で。