日本のメディア芸術100選

ご存じの方は多いと思うのですが、このほど文化庁が「日本のメディア芸術100選」なるものを発表しました。33,884名の応募があったそうなのですが、なかなか興味深いです。取り敢えずリンクを。

日本のメディア芸術100選

面白いのは、アート部門での「明和電気」の一種異様とも言える強さ(余り妥当ではない)、エンターテインメント部門でドラクエはシリーズ中IIIが最高位(全体では6位)でFFはVIIが最高位(同じく7位)なところ(これはそこそこ妥当)、アニメーション部門での宮崎駿の圧倒的な強さと庵野秀明・押井守の健闘振り(これはとても妥当)、マンガ部門での『鋼の錬金術師』、『蟲師』の大健闘(それぞれ4位と9位)及び『のだめカンタービレ』が14位なのに『NANA』はどういうわけか50位なこと(妥当なのか判断が難しい)、といったあたりでしょうか。

まあ、約34,000人も応募しているのにも関わらず、かなり偏りがあるように思ったのは私だけではないでしょう。それでもなお、一応押さえておくべきと私自身も考える作品は一通りリストに含まれていて、これはなかなか有意義な企画だったんじゃないか、とも思います。

とか書いてきたんですが、下の方に「作品リストの他にも自由記入欄を設け、皆さまの声を募集いたしました」なんてことが記されています。これが各部門10作品ずつ掲載されているんですが、これを見ると実に名作揃いで、要するに「作品リスト」なるものを作った人の「無知さ」が良く分かりますね。『クロノ・トリガー』 や『タクティクス・オウガ』、あるいはまた 『COWBOY BEBOP』や『ハチミツとクローバー』 を「作品リスト」に入れてないとか、あり得ないような…。

と、云う事で。