日本文化人類学会第41回研究大会@名古屋大学

昨日は日本文化人類学会の第41回研究大会に参加すべく名古屋大学へ行って参りました。まずは改装中のエントランス付近の写真などを。地下鉄の駅がやけに新しい気がしたのですが、実は名城線の砂田橋-名古屋大学駅間が2003年12月、名古屋大学-新瑞橋駅間は2004年10月にそれぞれ開通したとのこと。ついでながら、これによりこの地下鉄路線は全国初の環状地下鉄線となった、ということです。

さてさて、肝心の研究大会ですが、会社員をしながら一応人類学をやっている私にとっても良い刺激となりました。ただ、特に目立ったトレンドというものが無いように思ったのと、研究報告とは言い難いものがまかり通っている、という感想を抱きました。

前者については別に気にする必要はないと思うわけですが、後者については大きな問題ではないかと考えます。要するに、自分のやっていることが研究史上どういう位置にあって、そこではこれまでにどういう見解が出されてきたのか、ということがキチンと語られていない、あるいは、ある社会現象や文化事象について語る際にそういったものが置かれた文脈について触れないために、あるいはそちらばかりに触れすぎるために、どうにもピンぼけな感じの報告に成り果てている、というものが目立ちました。また、時間を超過しながらも問題の所在と結論が明確に示されていない報告が大多数で、質問や議論を初めから放棄しているのでは、という印象を持った次第です。

正直なところ、十分な準備が出来ないのだったら発表しない方が良いと思います。そうすれば、発表者が減ることにより一人あたりの発表時間と質疑応答=議論の時間が増えて学会全体が活性化するでしょう。来週参加する予定である「宗教と社会」学会の学術大会にはそういうポリシィがあってとてもうまく機能していると考えています。ご参考まで。

さてさて、最後になりますがお昼ご飯は名大生協でのランチでした。森博嗣の作品に登場する場所での食事なので、写真も撮ってしまいました。そもそも研究大会が行なわれてたのがどういうわけか工学部の建物だったのですが、建築学科なり環境学研究科なりの場所は良く分かりませんでした。何しろ広すぎるもので…。

と、云う事で。